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来場者アンケートをリアルタイムで集計
「超(メタ)ビジュアル−−映像・知覚の未来学」展。東京都写真美術館(目黒区)の開館10周年を記念して行われたこの特別企画映像展では、写真・映画をはじめ新旧さまざまな映像メディアとそれを用いた作品によって、変容しつづけるメディアアートの世界が紹介されました(開催期間:6月7日〜7月10日)。
展示を見終わった出口わきにアンケート用紙が置かれ、来場者がそこに感想などを書き込む−−美術館でよく見かける光景ですが、今回の展覧会は少し様子が違いました。やや太めのボールペンでアンケートを記入すると、その回答を含めたアンケート集計結果が、目の前の壁面のディスプレイにすぐ表示されるのです。ごく普通の手書きのアンケートが、リアルタイムで集計される。その秘密は、ペンと紙、そして壁の向こうに置かれたNTTコムウェアの「L-Box」にありました。
この展覧会ではアンケートまでもが、メディアの未来をかいま見せてくれる一種の展示だったのです。
ペンと紙による入力インタフェース「Anoto方式」
使われたペンは、スウェーデンのAnoto(アノト) AB社が開発した「デジタルペン」で、ボールペンの先端部分のわきに超小型カメラが仕込まれたもの。これを使って専用の紙に書き込むと、紙面に薄く印刷された特殊なドットパターンをカメラが読み取り、ペンの移動(すなわち筆跡)をデジタルデータに変換します。そのデータは、USBケーブルまたはBluetoothによってパソコンや携帯端末などに転送され、処理されます。
専用紙にアンケートを印刷しておけば、回答は紙面に残るとともに、リアルタイムにデジタルデータ化されます。チェックボックスへの記入の有無をカウントしたり、自由記入された特定の回答欄だけを画像として取り出したりするだけでなく、文字認識ソフトを用いれば手書き文字のデジタルテキスト化も可能となります。

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