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よりよい社内ネットワークの構築を目指して
VoIP(Voice over IP)は、IPネットワークに電話やコンピュータなどさまざまな情報機器を接続して、新しいコミュニケーション環境を実現する画期的な技術として注目されています。
NTTコムウェアでは、他社に先駆けて1999年から内線電話網のVoIP化に着手し、自社を「実証実験場」として、多くの問題点を解決しながら、システムの構築や機器の開発を行ってきました。
会社設立の97年当初、NTTコムウェアでは全国16拠点にPBXを導入して、音声系の社内内線電話網(通称COM-TEL)を構築、それと同時にデータ系のIPネットワーク(通称COM-NET)も構築しました。しかしこれは、専用線の中を音声用の帯域とデータ通信用の帯域に分割して使用する方式であったため、回線効率の悪いシステムでした。
当時のネットワークサービス事業部では、アメリカにおけるVoIPの動向に着目して、“VoIPが次世代通信網の核になる”ことを確信、部内での検討を始めます。市場には、音声をIPパケット化するためのゲートウェイ機器も登場し始めていました。
社内ネットワークを「COM-NET」へ一本化
そこで1999年2月、VoIP化のステップ1として、PBXとルータの間にゲートウェイを設置し、電話機はPBXに収容したままPBX間を結ぶ専用線をIP化しました。これにより社内ネットワークは「COM-NET」に一本化され、回線効率は向上しました。
それでも、当時のゲートウェイ機器はまだ発展途上で、IP網内で音声パケットを安定して送受信するまでにはいたらず、音声品質の問題が生じました。また、インターネット上に仮想的な専用線を構築するVPN技術も完全には確立されていなかったため、メールが集中する朝夕などにはデータがVPNの帯域を超えて、さらに音声品質を劣化させるという事態を招いていました。
その改善策としてVPNの高度化とともに行われたのが、音声パケットをデータパケットより優先して流すためのQoS技術の導入と、当初の10メガから100メガへの回線容量の増強でした。さらに、一度に双方向受信ができる“全二重通信”を実現したことで、パケットの衝突は完全になくなり、音声品質や通信速度は飛躍的に改善されました。


