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店頭のタッチパネルで行う商品検索--それに併せて、お客様の好みにマッチしたおすすめ商品を提案してくれるというのが、NTTコムウェアの「e-リコメンデーション」だ。 お客様一人ひとりの嗜好に合った提案はどのようにして実現されるのか。 NTTコムウェア独自の技術を活用したこの新しいシステムについて、研究開発部スペシャリスト 西尾浩一に聞いた。
タッチパネル操作で、好みの商品やおすすめ商品が簡単に探せる
―――「e-リコメンデーション」とは、簡単にいうとどんなシステムなのでしょうか。
西尾:最近では、書店等の小売店店頭で、在庫の検索などができる端末をよく見かけるようになりました。タッチパネルで検索条件を入力して、求める商品を探すシステムです。NTTコムウェアの「e-リコメンデーション」は、いわばそうしたシステムの進化したものといえます。
単に検索条件に合うものを示すだけではなく、お客様の検索履歴や利用の承諾を得た購買履歴に基づいて、関連商品や類似商品をおすすめする、すなわち「リコメンド」する機能も備えています。
ただの商品検索ではなく、お客様に”新たな気づき”を与えるシステムなのです。
NTTコムウェアでは、ICタグを利用した「RFID商品管理ソリューション」を以前から提供していますが、それに独自の商品検索・リコメンドの機能を追加したシステムが、この「e-リコメンデーション」です。

―――使い方を少し詳しく教えていただけますか。
西尾:今回開発したものはジーンズショップでの適用をイメージしたシステムになっていますので、その例に従って使い方の流れをご説明しましょう。
基本的な条件検索の場合、お客様がまずジーンズの形や色などを選択すると、その条件に合う商品が一覧表示され、そこからそれぞれの商品の詳細画面が表示できます。詳細画面では、その商品に関する詳しい情報やウンチク、在庫状況が確認できるとともに、「コーディネート商品」「類似商品」を見ることができます。これが「e-リコメンデーション」の特長の一つです。
「コーディネート商品」とは、詳細表示させた商品--例えばパンツ--と組み合わせたいジャケットやベルトなどのおすすめ商品です。また、詳細表示させた商品が在庫切れの場合には、代わりにおすすめしたい「類似商品」が紹介されます。
さらに、雑誌に掲載された商品を雑誌名から検索する「雑誌掲載商品選択」機能や、「好きなデザインはどれ?」などいくつかの質問への答えに応じておすすめ商品が表示される「インスピレーション検索」機能など、お客様に楽しみながら選んでいただける工夫をこらしています。
―――おすすめ商品がお客様の好みにうまく合うほど効果的だといえそうですが、そのために検索履歴や購買履歴が活用されるわけですね。
西尾:「e-リコメンデーション」には、NTTコムウェアが独自に開発したマッチング技術が用いられています。人や物の間の関係性を管理し、その強さに従ってマッチング(組み合わせ・結びつけ)を行う技術です。
例えば、ある人がA・B・Cという三つの商品を検索したとすると、システムはこの三つの間に関係があると見なし、学習します。別の人が同じ三つを検索したら、その関係性は強められます。こうした検索履歴データを基にして、「Aを検索した人には、BやCを紹介すると効果的」といった判断ができるようになるのです。
また、このシステムはICカードで個人認証を行えるようになっており、ログイン後にはお客様ごとの検索履歴や購買履歴が蓄積されます。ですから、お客様にとっては、使えば使うほど「自分の好みが分かってもらえる」ようになるわけです。
さらに、プロトタイプによる過去の実証実験のデータから、「時間帯」もマッチングの精度を上げる重要な要素であることが分かりました。平日の昼間と夕方以降の来店客の違いが、検索履歴の傾向にも表れるのです。そこで私たちは、時間帯に応じてすすめる商品を変更するようにシステムを修正しました。
こうして一般的な傾向、個人の嗜好、時間帯など多角的なファクターを取り入れることで、「e-リコメンデーション」はお客様一人ひとりにマッチした商品をおすすめできるのです。

