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シンボル社員として発信する「メッセージ」とは

為末 大氏

為末:世界の舞台での飛躍をめざすアスリート社員でもあり、対外的にはボランティア活動もして、まさに「シンボル社員」という言葉がお2人にはあっていると感じています。「シンボル」になるということは、何かを「体現すること」だと思います。競技をやりながら、どんなことを社会にメッセージとして伝えていきたいと考えていますか。

蛯沢:ボッチャは、障がい者スポーツの中でも重度の障がいを持つ人が多い競技です。そんな私たちでも競技をできているので、みなさんもぜひ、さまざまな分野で頑張っていただけたらと思います。勇気づける、元気づけるという意味合いです。

黒川:自分が頑張っている姿を多くの人に見ていただき、黒川が頑張っているから僕も私も頑張ろうと思ってもらえると、とてもうれしいですね。

為末:世界レベルでライバルたちと競い合いあうには、まずは、国内の予選を勝ち抜いて出場権を得なくてはいけません。これからの数年間、どんなことを心がけて取り組みますか。

黒川 魁

黒川:世界トップレベルの大会になると、日本国内の代表決定戦をやって勝ったチームと、世界ランキングの上位か、アジア予選で優勝したチームが入ることになるでしょう。すでにライバルたちとの競い合いは始まっています。どれだけの準備をできるか。そこが勝負と考えています。為末さんは、世界的な大会に向けた1年ごとの準備はどのようにしていたのですか。

為末:世界の大舞台までに仮に4年あるとしても、最後の1年はコンディション作りになると思います。そう考えると、正味1年半から2年あるかどうか。要点を絞り込んで練習しました。私の場合は、4年間でやることを2つか3つに絞り、400メートルのベストタイムを0.3秒短縮するという目標を決めて、ハードリングの歩数を1歩減らすように取り組みました。1歩でだいたい2.3メートルなので、1.5歩減らすとちょうど0.3秒短縮できる計算でした。陸上は数値が出やすいので、具体的に計算してやるべきことを絞り込んで、選択と集中とチェックで取り組みました。

蛯沢 文子

蛯沢:ボッチャは世界ランキングで決まります。日本は団体戦ではランキング上位に入っていますが、私が個人戦に出るには世界ランキングにランクインするために国内を勝ち抜き、世界ランキングを得られる権利を取ってからという順序になります。開催の約半年前に最後の選考がありますが、世界ランキングで決まるので10カ月前くらいには、だいたい出場できるかどうかが分かってきます。

為末:世界の舞台に立って、競技を終えた後、競技を通じてこんなメッセージを伝えたいと考えていることはありますか。

黒川:世界トップレベルの競技を見て、盛り上がった子どもたちに向かって、すべての選手、もちろんメダルを取った選手も、最初から素晴らしいパフォーマンスができたわけではないということを伝えたいです。

蛯沢:スポーツも日々の努力だし、仕事も日々の努力です。努力を積み重ねないと決して上にはいけないということを伝えたいと思っています。

集合写真

為末:私は引退してからの仕事で多くの方々と出会った中で、世の中に発信されるメッセージやスピーチの中に、アスリートの言葉が取り上げられる割合がすごく高いことに気が付きました。例えば有名な選手の逸話などは何回も、いろいろな人のスピーチに取り上げられているでしょう。アスリートの取り組みや言動は、シンプルだし伝えやすい。私はSNSを利用していますが、勝つために大切だったこと、自身が成長するために必要だったことなどをアスリートとして、シンプルなメッセージとして伝えていくことは大切なことだと感じています。

黒川:私もSNSを活用して試合の告知などをしています。残念ながらビーチバレーはメジャースポーツとは言えないので、まず、試合に観に来てもらうことが大切だと感じています。

為末:お2人は、今、まさに世界の舞台に向けて日々、努力しているアスリート社員なので、そんなお2人からのメッセージは多くの人の心に響くと思います。シンボル社員として、競技、仕事、そして発信も含め頑張ってください。

<黒川選手へ>上司からのメッセージ

宮本 武

宮本 武
NTTコムウェア株式会社
総務人事部 CSR推進室
人権啓発担当・環境保護推進担当
担当課長

私自身も野球選手として採用されました。そのせいか、職場にアスリートがいることは、ごく自然のことに感じています。なおかつ、黒川選手がいる同じフロアには野球部のOBが4人もいます。騒がしい職場です(笑)。そういう雰囲気の職場なので、黒川選手もなじみやすい、親しみやすい環境なのではないでしょうか。

私自身も現役時代は、野球と仕事を両立させようと取り組んでいました。その中で、常に忘れてはならないなと感じていたのは、支えてくれる上司・同僚やチームメート、スタッフの方々など「人への感謝の気持ち」でした。黒川選手が入社してきたことで、そんなことを思い出し、私も気持ちを新たにして仕事に取り組むのと同時に、自分が成し得なかった夢を彼に託している気さえしています。
名前のとおり、コムウェアの魁(さきがけ)として大きく羽ばたくことを願っています。

<蛯沢選手へ>上司からのメッセージ

寺田 邦雄

寺田 郁雄
NTTコムウェア株式会社
ネットワーククラウド事業本部
事業企画部
企画部門 人事担当
担当課長

アスリート社員が会社にいることでさまざまな効果をもたらしていると感じています。例えば、社員の一体感の醸成や社会貢献です。特にアスリート社員が、自分たちの競技を頑張り、それを社員が応援することによって一体感が醸成され、それがひいては職場のコミュニケーションの活性化につながるという効果に期待しています。

その意味では、蛯沢選手は非常によく頑張り、職場に貢献していると感じています。4月からシンボル選手となり、競技の練習や試合、合宿などで職場に来られる時間が少なくなりましたが、チームとしての成果をあげるために、職場の上司・同僚・本人で仕事を効率化し、より良いアウトプットを実現するためにさまざまな議論をしながら、時には蛯沢選手からアドバイスをもらったりと、皆でチーム運営を考えてくれています。そのことが、チームワークの醸成、職場の一体感にもつながっていると感じています。

2017/7/14

  • 所属部署、役職等については、取材当時のものです。

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