COMWARE PLUS プラス・サムシングを大切なお客さまへ

メールマガジンのご登録
ポスト
        
        

更なるグローバル化に向けデータ集約。ストレージは高速ハイブリッドへ

 KISCO様では、NTTコムウェアのデータセンターに設置した仮想基盤に、業務システムやグループウェアなどを稼動させていました。ところが扱うデータ量が急増、さらにグループ会社のデータ集約も進めていたため、ストレージ容量もパフォーマンスにも影響が表れ始めていました。

 「利用が集中する月末は、レスポンスが低下することもありました。そのため、グループ会社の情報集約を進めるにはストレージ容量を確保するだけでなく、パフォーマンスを大幅に向上する必要がありました」(油井様)

 そこで採用したのがSSD(Solid State Drive)とHDD(Hard Disk Drive)のハイブリッドストレージです。ハイブリッドストレージには、高速処理が求められるデータをSSDにキャッシュし、大量のデータはHDDに保存することで、高いパフォーマンスと大容量を両立させる利点があります。さらに拡張性も優れていました。

 このハイブリッドストレージをNTTコムウェアのデータセンターに設置し、プライベートクラウドの仮想環境を構築しました。そしてこの仮想環境に国内外のグループ会社のデータやシステムの集約を進めています。

 ハイブリッドストレージに切り替えたところ、以前のHDDベースのストレージに比べて応答速度が1/10に短縮され、月末のような負荷が高まる時期であっても、ユーザーを待たせることがなくなりました。

 「基幹システムとグループウェアが同一の仮想基盤で稼動していますが、使用上ストレスを感じることはありません。以前の環境では長時間かかっていたバックアップも短縮できました。海外の時差を考慮するとバックアップ時間が短いのは必須条件でした」(川端様)

SDNでネットワーク機器の状況を見える化。全拠点をリアルタイムに管理

 あわせて強化したのが運用監視です。情報システム室は東京本社だけにあるので、かつては他拠点で問題が発生すると、現地に駆けつけたり、設定を済ませた代替機を発送するなどの対応が必要でした。

 「ダウンタイムを短縮し、業務への影響を最小限に抑えることは情報システム室の責務です。しかし以前はトラブルが発生したという連絡から対応が始まっていたため、もっと早く対処できる方法を模索していました」と川端様は当時の課題を振り返ります。

145_img03.jpg

 更改後はオープンソースで構築した監視システムによって東京拠点から各地に点在するオフィスの機器やトラフィックの監視を可能としました。さらに情報システム室の壁面に、ネットワーク機器やトラフィックの状況をリアルタイムに表示する大型ディスプレ-を設置。NTTコムウェアとの二重体制で監視しています。

 監視システムの恩恵は大きく、高負荷時には障害発生前に回避策を打つことが可能になったほか、他拠点でのネットワーク機器の構成や設定なども情報システム室から実行できるようになりました。

 「障害発生時も原因の切り分けが容易になり、解決までの時間も短縮しています。情報システム室は6名という少数スタッフで全拠点のITシステムを運用しているのですが、大いに効率化が進みました。いずれは海外拠点の状況を東京本社からモニタリングしたいと考えています」(油井様)

 監視システムによって得られたデータは、将来のIT投資判断にも役立てています。

 川端様は「NTTコムウェアには、当社の要望を実現するために最適な提案をいただき、機能面でもコスト面でも納得できるシステムが構築できました」といい、「日本品質の運用は、海外ではなかなか得られません。グローバル化推進にあたって、NTTコムウェアの品質で運用してもらえたら心強いです」とビジネスパートナーとしての期待を口にされました。

担当者の声

KISCO様のニーズを受け止め、これからのビジネス発展に貢献できるITを

 最新トレンドや技術動向を分析しながら、さまざまなメーカーの多種多様な製品から最適と思われる製品、システムをご提案いたしました。採用のご決断にあたっては、実際に評価機で試していただいて、どの程度の導入効果が期待できるかもご確認いただきました。
 これからもKISCO様が目指している将来ビジョンを踏まえて、従業員の方の業務効率向上に役立つIT、将来のビジネスの発展に貢献できるITを、ビジネスパートナーとしてKISCO様とともに作り上げるご支援をしていきたいと考えております。

145_img04.jpg

NTTコムウェア株式会社
エンタープライズビジネス事業本部
第二ビジネス部

(写真右から)
開発部門 担当課長 近藤光宏
営業部門 西岡和昭
営業部門 齊藤江里奈

2017/3/23

お客さまプロフィール

145_img05.jpg

名称
KISCO株式会社
本社所在地
大阪市中央区伏見町三丁目3番7号
創立
1921年(大正10年)
事業概要
化学薬品・合成樹脂などの化学品、半導体素子などの電子材料、一般機械器具および医療機械器具などの内需販売ならびに輸出入。電子材料・酵素製剤などの製造ならびに加工
公式サイト
http://www.kisco-net.co.jp/
  • 商品およびサービスの内容は、予告なく変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。
  • 記載されている社名、商品名などは、各社の商標または登録商標である場合があります。
  • 所属部署、役職等については、取材当時のものです。

お問い合わせはこちらから

この記事のPDFをダウンロードする

ビジネスに役立つ情報を メールマガジンのご登録

ポスト

事例紹介

スマートフォン用リンク

エバンジェリストが語るICTの未来

スマートフォン用リンク

ページトップへ

トップへ