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ICT TREND:【第1回】
ICT TREND:【第1回】
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人材、マーケティング、セキュリティー面の動きに注目

オリンピックイヤーの2020年まで4年となる2016年。企業や公共団体にはさまざまな投資が求められる中、ICT分野のトレンドにキャッチアップすることも重要なポイントになる。モバイル、クラウドに続いて、IoT(Internet of Things)の大きな潮流が押し寄せる一方、足元を着実に固めておきたいICTトレンドもある。ここでは2016年に着目しておきたいキーワードとして、人材を活用する「タレントマネジメント」、新しいマーケティングの手法となる「オムニチャネル」、セキュリティーの守りを固める「CSIRT」――の3つをピックアップした。

タレントマネジメントグローバル人材強化を背景に急速に浸透

2010年ごろから継続して話題になることが多いキーワードの1つが「タレントマネジメント」である。タレントマネジメントとは、人材を発掘して適材適所に配置したり、リーダーや後継者を育成したりする人材マネジメントのプロセスを通して、職場の生産性や企業業績の向上につなげること。実際にタレントマネジメントシステムを導入して人材育成に活用する企業もあるが、一部の大手企業などに限られる傾向があった。
ところが、企業を取り巻く環境は変化をし続けている。経済産業省の第44回海外事業活動基本調査(2015年5月)では、製造業の海外生産比率は22.9%(国内全法人ベース)、海外設備投資比率は29.4%となり、いずれも過去最高水準になった。現地法人の売上高は前年度比21.9%の増加、経常利益も同29.1%の増加と、業績に与える影響も大きくなっている。
こうした環境の変化は、多くの企業でグローバルな人材マネジメントの必要性を高めることにつながる。人材マネジメントシステムを導入していない企業はもちろん、すでにシステムを導入している企業でもグローバル人材戦略に適応しきれないケースが増えるためだ。グローバル人材の育成と流動性を高める仕組みづくりには、人材情報を可視化して活用できるタレントマネジメントシステムが力を発揮する。

オムニチャネルネットとリアルの融合が創出する新たな価値

グローバル化と並んで押し寄せている波が、スマートフォンの普及だろう。スマートフォンの広がりは消費者の購買行動にも大きな変化をもたらし、時間や場所を問わずに、誰もが手元の端末から商品を探し、注文することが可能な世界が訪れた。こうした環境の変化に対応すべく、新しいマーケティングの手法が広がっている。それが、リアルやネットに存在する数多くの販売チャネルを連携させてサービスを提供する「オムニチャネル」である。複数のチャネルを用意する「マルチチャネル」にとどまらず、オムニチャネルではチャネル間を連携させて顧客に新しい価値を提供する。

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これまでであれば、コンビニエンスストアにある商品は、店舗に行かなければ手に入らなかった。ところがオムニチャネルにより、自宅のパソコンからコンビニの商品を注文すると自宅に配送されたり、昼休みにスマートフォンで注文したネットショップの商品が帰宅時に自宅最寄りコンビニに届いていたりするような新しい利便性を消費者に提供できる。こうしたサービスを提供するには、SFA(営業支援システム)やCRM(顧客関係管理)を連携させるだけでなく、仕入れから流通、配送までの一元的な情報管理が必要になる。

国内でも実際に取り組みをスタートする企業がある。例えばセブン&アイ・ホールディングスはオムニチャネルサービスの提供をアナウンスし、グループ各社で取り組みを進めている。情報システムなどの既存システムと、オムニチャネルシステムの融合により、リアルとネットの違いを意識せずに買い物ができるようなサービスを提供する。

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