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ネットの師匠とメールで縁を結ぼう!喜ばれるお礼メールの書き方

前回は「ネットで師匠探し!」をする方法についてご紹介しました。皆さんは「ネットを通じて学ぶ「10人の師」が見つかったでしょうか?
もし見つかったとしたら、これまでは得られなかった「より新鮮な情報」「より深い情報」が、毎日届いていると思います。しかし、いくら貴重な情報でも、それをただ漫然と読んでいるだけでは、本当の意味での自己啓発と行動変革にはつながりません。そして、ありがたい師弟関係や交友関係が拡がることもないでしょう。
そこで、今回は、更に師匠との交流を深め、より深い情報を集め学ぶための「お礼メールの書き方」についてご紹介いたしましょう。

お礼メールの書き方1:師が一番お礼メールを喜ぶタイミング
 

ありがたいことに、私もネット記事、メルマガ、ブログのお礼メールをいただくことが良くあります。その時、嬉しいメールを思い起こすと、まず絶妙のタイミングで届いていることに気づきます。お礼メールが嬉しい絶妙のタイミングを、5つ挙げてみましょう。

1.会心のメッセージを受診した時
毎日のようにメルマガやブログで情報発信している人でも、本当に自分が伝えたいメッセージを会心の出来栄えで書けたと感じられるのは、年に数回かもしれません。そんな時を見事に捕らえて返信の形でお礼メールをいただくと、まさに「心が通じた」と感じられて大変嬉しいものです。

2.個人的な共通点を発見した時
師匠のメルマガやブログを見ているうちに、偶然にも同郷だったり、同窓生だったことがわかったら話が弾むチャンスです。また、同じ展覧会やコンサートなどに行っていたことがわかった時なども、お礼メールをいただくと「同志」という気持ちになって嬉しいものです。

3.新著や新作等が販売された時
例えば、新著や新作などが発売されたと同時に、お店に走って手に入れてくださったと分かれば誰しも感激するはずです。併せて、的確なお褒めの言葉をいただければ、そして家族や友人にも勧めると添えてあれば嬉しくない人はいないでしょう。

4.新聞・雑誌・テレビ等に登場した時
マスメディアの取材を受けた後、自分でも掲載を見逃したり忘れていたりする場合も、意外に多いものです。そんな時「○○で見ました」というメールをいただいて教えていただくとありがたいものです。また取材以外で、誰かが評価してくださったことなども、メールで教えていただくと嬉しいのです。

5.講演会、サイン会などに参加した時
メルマガやブログなどで、講演会やサイン会などのお知らせを見たら、積極的に参加してみましょう。その直後に、日頃愛読しているお礼と、当日参加のご感想メールが届くのは、とても嬉しいはずです。きっとメールも弾むことでしょう。

お礼メールの書き方2:愛読者からのお礼メールだとわかる題名と書き出し
 

せっかく良いタイミングでお礼メールを出したとしても、メールの題名が魅力的で分かりやすくなければ、メール対応に追われる多忙な師匠に読んではもらえないでしょう。また、心無いスパムメールや、誹謗中傷のメールに晒されることも多いので、お礼メールだとすぐに分かるように書く必要があります。
そこで、上記の5つのタイミング別に、私ならば、どんな題名でお礼メールを出すか、例を挙げてみます。

1.会心のメッセージを受診した時
====================================================
題名:*月*日のメルマガ「○○○○」に感銘を受けました。

□□□□先生

 はじめまして!先生のメルマガを日々愛読しております
 △△△△と申します。
 http://www......  <<<個人のWebやブログがあれば併記

 *月*日のメルマガ「○○○○」の中にございました、
 次の一節に、心から感銘をうけました
 http://www......  <<<メルマガバックナンバーのURL

>感銘したフレーズを引用。
 それは「・・・・・・・・・・・・・・」だからです。
(後略)
====================================================
2.個人的な共通点を発見した時
====================================================
題名:*月*日のメルマガで感激!私も○○中学の同窓生です!

□□□□先生
 はじめまして!先生のメルマガを、
 いつも愛読いたしております△△△△と申します。
 http://www......  <<<個人のWebやブログがあれば併記

 *月*日のメルマガ「○○○○」を読んで驚き
 そして嬉しくなりました。
 先生も、同じ○○中学の卒業生と初めて知ったからです!!
 http://www......  <<<その中学校や同窓会のWebがあれば併記

 私は先生より3つ学年が下で、○○町の映画館の近くに
 住んでいました。
(後略)
====================================================
3.新著や新作等が販売された時
====================================================
題名:新著「○○○○」にあった一言「□□□□」に感銘しました!

□□□□先生
 はじめまして!先生のメルマガ愛読者、△△△△と申します。
 http://www......  <<<個人のWebやブログがあれば併記

 今日は、先生の新著「○○○○」の発売日とメルマガで知り、
 さっそく、近くの□□書店へと走りました。
 http://www......  <<<その書店のWebがあれば併記

 目立つところに平積みになっていて私も嬉しくなりました。
 昼休みと、帰りの通勤電車の中で、熟読して、
 今も、感動さめやらぬところです。

 特に第3章108ページにございました「□□□□」の一言が、
 印象に残り、何度も読み返しました.....。
(後略)
====================================================
4.新聞・雑誌・テレビ等に登場した時
====================================================
題名:週刊○○のインタビュー記事を見て嬉しくなりました!

□□□□先生
 はじめまして!先生のメルマガを愛読しております
 △△△△と申します。
 http://www......  <<<個人のWebやブログがあれば併記

 先日、週刊○○を読んでおりましたら巻頭インタビュー記事に
 先生が登場されていて嬉しくなりました。
 http://www......  <<<その雑誌のWebがあれば併記

 これまで知らなかった、先生の過去の苦労談、
 例えば○○の話を伺って、ますますファンになりました。
(後略)
====================================================
5.講演会、サイン会などに参加した時
====================================================
題名:*月*日○○ホールでの講演会は素晴らしかったです!

□□□□先生
 はじめまして!1997年から先生のメルマガを
 ずっと愛読しております△△△△と申します。
 http://www......  <<<個人のWebやブログがあれば併記

 先生のメルマガでご案内がありました
 *月*日○○ホールでの講演会に参加させていただきました。
 http://www......  <<<講演会の案内WEBがあれば併記

 一番前の席で、先生の直言に触れることができて
 心から感激いたしました。

 最後に、新著についてご質問いたしましたら
 とても詳しくお答えいただき、ますますファンになりました。
(後略)

お礼メールの書き方3:自分らしい電子署名を必ずつけましょう
 

もし、そのお礼メールが師匠の心に響くものであれば、どんな人がメールを出してくれているのか関心を持っていただけるでしょう。一番、スマートで効果的なのは、上記の事例にもありましたように、自分自身のホームページやブログを持って、自己紹介に代えることです。師匠に、ご自身のホームページやブログを見ていただけることは、とても光栄なことですし、そこからメールの話題も見つかるかもしれません。
しかし、ホームページはなくとも、文末に「自分らしい署名」を添えることは、最低限のマナーです。メール道のバックナンバーも参考にして、ご自身のライフワークやモットーが伝わる署名を作って、さりげなく師匠にお伝えしましょう。

メール道11「7つの手法で、一歩先行く署名にバージョンアップ」

メール道13「メール達人たちの署名に学ぼう」

お礼メールの書き方「応用編」:師匠から学んだ気づきや感動をブログ等に書こう!
 

最後に、応用編として、ご自身のブログやメルマガを組み合わせたお礼メールの書き方を、私の実体験でご紹介いたしましょう。
メルマガ・ブログ・新著・講演会などで学んだこと感銘を受けたことなどを、あらかじめご自身のブログやメルマガにしたためておき、お礼メールでそのURLをご案内するのです。

例えば、私が今年拝聴・拝読した中でも最も感銘を受けたものの一つは、ニコン・エシロールの長谷川和廣社長のご講演とご著書「超会社力」でした。
そこで、さっそく私の縁者向けの日記メルマガ「縁尋奇妙?経営よもやま話」でご紹介させていただきました。その上で、師匠に講演会のお礼メールを出すときに、そのブログのご案内をURLつきで添えました。

その結果、数日後には、思いがけず、ありがたいご返信メールが届きました。そのメールで「今度ランチをご一緒しましょう」というお誘いまでいただいたので驚きました。後日、実際に、長谷川社長の社長室を訪ね、ランチもご一緒させていただきましたが、ご講演やご著書では語られない貴重な体験談の数々を伺うことができたのです。
だからこそ、師匠のメールマガジンやブログを漫然と読み流すだけではなく、ここぞという時には、勇気を出してお礼メールを出してみましょう。きっと、読者の皆さんの誠意が伝われば、嬉しい返信メールが届くことでしょう。そして、思いがけない、ありがたいご縁が始まり、深まっていくかもしれません。

 
久米信行(くめ・のぶゆき)プロフィール

1963年

東京都墨田区生まれ

1987年

慶應義塾大学 経済学部卒業

1987年

イマジニア株式会社入社 ファミコンゲーム開発

1988年

日興證券(株)入社 資産運用・相続診断システム開発

1991年

久米繊維工業(株)代表取締役に就任

1995年

ティーシャツ・ギャラクシー(株)設立 代表取締役
(現ティーギャラクシー・ドット・コム(株))

 

このほか、(社)ソフト化経済センター客員研究員、(社)東京商工会議所 IT推進委員会委員、(株)カレン 社外取締役などを務める。

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イラスト/小湊好治 Top of the page

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