もちろん、メール本文にも無意識のうちに「部分文字化けグセ」は現れます。中でも、気づかないうちに使ってしまいがちな「文字化け記号」を挙げるとするなら、上位には「半角記号」の数々が並ぶでしょう。半角記号とは、鍵カッコ、濁点、半濁点、長音符、句読点、中黒(もちろん全て半角)などです。
うっかり使ってしまうのは半角の中黒でしょう。中黒は、例えば「ジョン・レノン」というように外国人の姓名や「インフォメーション・テクノロジー」といった複合語を区切る場合、あるいは最近では複数の単語を併記したい時に使う区切り記号です。ビジネス文書のみならずメールを読みやすくすることにも役立つ大切な記号です。中黒は、全角で表記されていれば問題なく使うことができます。しかし同じ中黒でも「半角の中黒」は文字化けしてしまいます。通常は、JISキーボードの「め」のキーを押すと、全角で候補表示されるはずですが、うっかりもう一度漢字変換キーを押してしまうと半角になってしまう場合もあるようです。また漢字変換ソフトの設定によっては、最初に半角で変換されることもあるので、全角中黒に変換されるように直しておきましょう。
それから「半角記号」と同様に「半角カナ」も文字化けしてしまうので注意が必要です。半角カナは、例えば「インターネット」「メール」といったカタカナ表記の外来語を、ワープロ専用ソフトで変換するときに、うっかり半角にしてしまうケースが多いようです。ビジネス文書作成に慣れている人は、表示できる文字数が少ない場合にあえて半角カナを使うこともあるようですが、メールでは文字化けするのでやめましょう。また、WindowsXPに付属するMS-IMEを始めとして、多くの「かな漢字変換システム」は、変換候補一覧に「半角カナ」を表示させないように設定できますので上手に活用いたしましょう。
その他、年月日を記す時の大正、昭和といった元号や、メートル、グラム、パーセントといった単位を短く記す単位記号なども文字化けの原因となります。メールを打つときには、こうした特殊な記号を使わないように注意いたしましょう。
→対策 半角記号、半角カナ、元号記号、単位記号は使わない
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