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第17回 第1章 心がまえ
   第9項 仕事の話だけではさびしい
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■第1章 心がまえ

 第9項

 仕事の話だけではさびしい

 〜相手が一番話したいことを聴きたい、聴きたいことを話したい

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■仕事の話だけでは仲良くなれない
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日本でも、若い世代を中心に、個人主義が台頭してきていると言われます。

外資系企業に習った新しい雇用システムや、情報ツールの発達が、それを
加速しているようにも見えます。

        @      @      @

たしかに、仕事と個人とを、きっぱり区別するのも一つの考え方です。

しかも、電子メールをはじめとする情報通信技術を駆使して、
1人あたりができる仕事量、コミュニケーションできるお客様の数などを
何倍にもすることが要求されるのですから....

1人1人に深く関わってはいられないと思う人も多いでしょう。

なにしろ、目の前には「未読のメール」が山積しているのです!



■1000人ぐらいは、データベースなしでも記憶できる
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しかしながら、ヒトの潜在能力は、意外にあなどれません。

一流の店員は、1000人ぐらいのお客様の顔と名前を一致させることが
できるばかりでなく、家族まで含めたプロフィールや好みなどまで
記憶していると聞きます。

        @      @      @

電子メールでのおつきあいでも同じこと。

私自身も、日々700名ほどの縁者にメールをお送りしておりますが、
年に一度でもメールのやりとりがあれば、不思議と、その人のことを
憶えていられるものです。

ましてや、面識があった人なら、その記憶はますます確かになります。

その時、どうやって憶えているかというと、仕事の事のみならず、
プライベートのことも合わせてセットで憶えていることが多いのです。

むしろ....

「あの人の意外な一面」「似たような家族構成」「郷里など共有の場所」
...など「個人的な情報」があればあるほど、より強く印象付けられて、
自然に記憶ができるようにな気がしています。



■生涯の多くの時間を占めるメールタイムを楽しく
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加えて、業務メールの中に、ちょっとだけ込められた楽しい話題は、
まさにメール処理!時間内の「一服の清涼剤!」

画面と睨めあっての「決して自然であるとは言えない」仕事の最中の、
ちょっとしたブレイクタイムになるのです。

10通に1通、願わくば5通に1通でも、そんなメールであれば、ストレスが
たまるメール対応も、させいて苦にならないはず。

なにしろ、好むと好まざるとに関わらず、これからの人生の何分の一かは、
メールと格闘することになるのです。

それを辛い時間ではなく、半ば、プライベートタイムの延長のごとき
コミュニケーションの時間に変えてしまった方が楽しいではないでしょうか。



■相手が一番話したいこと、聴きたいことを「誰でも探せる」
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手紙、電話、FAX、そしてeメール....

使うメディアにかかわらず、相手が一番話したいことを聴き、聴きたい
ことを話すのが、コミュニケーションをスムーズに始める極意だと思うの
ですが....

それは何か、仕事をしながら探り出すのが、今までは難しかったのです。

だからこそ、半ば天賦の才能を持ったトップセールスのみが、さりげない
会話から、お客様の大切にしていることを探り出し、そこに働きかける
ことができたのでしょう。

        @      @      @

しかしながら、ネットの上には、誰もがアクセスできる、様々なヒントが
あるのです。

        @      @      @

まずは、その人が個人のホームページを持っていれば、

そこには多くの場合、「好きなこと」「愛するもの」「家族やふるさと」
について書かれていることでしょう。

個人的にメールマガジンを発行されているようならば、すぐに申し込みたい
ものです。

そこでは、今までお会いした時とは違う「もうひとつの顔」に出会えるかも
しれません。



■知らなければ「調べる」「尋ねる」「詳しくなる」
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しかし、そこで語られることが、必ずしも、知っていることだったり、自分
の趣味するとは限りません。

むしろ、合わないことの方が多いでしょう。

もし、そこで紹介されている、好きな作家、ミュージシャン、映画など
を知らないのであれば、Googleなどの検索エンジンで調べれば、簡単に
予備知識を得ることができるでしょう。

その上で、自分にも興味が持てそうなものがあれば、直接メールなどで
さりげなく教えを請うてはいかがでしょう。

        @      @      @

このアクションには、良い相乗効果もあるのです。

私自身、最初はコミュニケーションのためにと、メール縁者の方々の趣
味や知識を、少しずつwebなどで学んでいましたが...

気が付けば、そのいくつかが本当に自分の趣味になってしまいました。

つまり、相手が一番話したいことを知ることは、自分が本当は興味を持
ちたかったことを知ることでもあるのです。

だから楽しい!

そうして増やした趣味を、今度は自分のホームページで紹介して、名刺
代わりの「自分カタログ」にすれば、また話のきっかけにもなります。



■掲示板やメーリングリストなどでご一緒する
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ホームページをお持ちでなくとも、仲間内のメーリングリストや掲示板に
ご参加されている方もいらっしゃいます。

趣味の話になった時に、もしもっと深くおつきあいしたいのなら、
「メーリングリストなどに参加されていますか?」とお尋ねしては
いかがでしょうか?

こうして、メーリングリストでご一緒するうちに、
オフ会と呼ばれる顔合わせ会やイベントなどに一緒に参加していれば、
本当の意味で「仲間入り」です。

        @      @      @

メーリングリストや掲示板などに参加する利点は他にもあります。

商売と関係なく縁者とおつきあいし情報を共有する、ネットワーカー感覚
を、身をもって知ることができるのです。

かといって、お互いに、商売っ気が、まるで無いわけでもありません。

なにか案件があった時には、条件が合うなら、仲間内を優先させたい=
真っ先に相談したい=という人もいるでしょう。

        @      @      @

仕事の話をしながらも、時に趣味の話にうちとけ、
趣味の話をしながらも、いつしか仕事の話にもなるというメール縁者を、
お得意様の中に作ることができれば...

それが、メール道の達人への早道でしょう。


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