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第26回 第1章 心がまえ
   第18項 情報伝達力の公式
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■第1章 心がまえ

 第18項

 情報伝達力の公式
 
 〜情報伝達力=(情報自体の価値×発信者の魅力×お付き合いの長さ)
         ÷(わがままな心×情報を隠したい気持ち)

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■「情報伝達力」の公式
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これから「メール道」を修めていく上で、
メールマガジン、あるいは、メーリングリストなどを通じて、

「ご自身の伝えたいメッセージ」を
「より多くの人」に「より深く伝えたい」場面が増えていくことでしょう。

そんな時に、重要なのは「情報伝達力」です。


「情報伝達力」=(情報自体の価値×
発信者の魅力×お付き合いの長さ)
         ÷(わがままな心×情報を隠したい気持ち)


これは、私のメール経験の中から導き出した「情報伝達力」の公式?です。


 即ち「情報伝達力」は、
 
     情報自体の価値があるほど 大きくなる
     発信者に魅力があるほど  大きくなる
     お付き合いが長いほど   大きくなる
     
     わがままな心があるほど  小さくなる
     情報を隠すほど      小さくなる


 .....のではないかと思うのです。



■情報自体の価値があるほど 大きくなる
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インターネット社会における「情報の価値」とはなんでしょう?

        @      @      @

新聞やテレビで得られるような情報なら、わざわざパソコンを叩いたり
しなくとも、慣れ親しんだお気楽メディアの方が便利です。

ですから「誰もが知っているような情報」よりも
「まだ多くの人が知らない情報」の方が価値があります。

あるいは、スポンサーの圧力や、取材の都合などで、マスメディアで報道
されないような情報も、インターネットでは良く流されて重宝します。

        @      @      @

また、インターネットならではの特性を活かして、データベースから、
あるいは、自分と好みの合う達人から配信される「自分にぴったり」の
ピンポイント情報も役立ちます。

往々にして、マス広告や記事では、最大公約数の人が喜ぶ情報になりがち
ですが、とりわけ「自分の好みが個性的?」な人ほど、それらの情報には
不満をお持ちでしょう。

ですから、それぞれの好みにしたがった、まさにOne to Oneの情報こそが、
インターネット向きの情報発信だといえます。

        @      @      @

あるいは、その反対に...

自分が属する世界、よく知っている社会とは、正反対にあるような、
はじめて見聞きするような個性的な情報が喜ばれることも多々あります。

未知なる世界=未知なる自分を知る喜びがあるからでしょう。

        @      @      @

もちろん、それらの情報源も、発信者自身が関与している一次情報なら
その情報鮮度や質からいって、申し分ありません。

そんな「誰もまだ知らないような一次情報」は...

メール縁者間で、個別メールを通じて、あるいは飲み会や食事会を通じて、
こっそり流通するのです。

そして、一次情報は、役立つ情報を出し続けている人のもとに集まるから
不思議です。



■発信者の魅力があるほど 大きくなる
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同じ情報でも、誰が言ったかで、その浸透度が違うのがネットの世界。

もちろん、既に、有名なネットワーク上でカリスマ的な人物ならば、
話は簡単ですが...

まだ無名の人、これからはじめる人が、魅力を持つには
どうしたら良いでしょうか?

        @      @      @

私がネットの上で、尊敬している、魅力があると感じている人は、
知性、感性、品性のバランスが取れている人です。

 ◎知性:あるジャンルについては、とても詳しい。
     あるいは何でも知っている
 
 ◎感性:自ら感激屋で、メールひとつで人も感動させられる。
     まじめなようでいて、ユーモアにも富む。
 
 ◎品性:謙虚で威張らない。人の悪口は言わない、怒らない。
     筆まめで親切なので、忙しいのにすぐメールが来る。

そして、この3つは、品性、感性、知性の順番に大切だと思っています。



■お付き合いが長いほど 大きくなる
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そんな魅力的な人とメールを交わせば交わすほど、いつしか個人的なこ
とまで、お互い語り合うようになるでしょう。

時を経て、ますます、仲良くなるわけです。

そんな、メールを通じたお付き合いが長くなれば、
その人の名前が、メールボックスにあるのを見つければ、
「真っ先に開けたくなる」でしょう。

そして、その人が何年か前に教えてくれたことが、
今の自分に役立っていたり、実現していれば...
「今日届いたメールの信憑性」も増すでしょう。

言い換えれば、役立つ情報、心あたたまる情報を、長く出し続けた人ほど
魅力的になる可能性が高くなるのです。



■わがままな心があるほど 小さくなる
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一方、情報として捨てられやすいのは、その発信者が自分自身の利益し
か考えていないようなメールです。

どこかでリストを買ってきて、いきなり送りつけるようなダイレクトメ
ールが「その最たるもの」でしょう。

        @      @      @

また、掲示板やメーリングリストでも、いつも自分の宣伝ばかりしてい
るような人は嫌われます。

きっと、「間違った商売人気質」が「空回り」しているのです。

難しいことですが....

「役立つ中立的な情報」「縁者を応援する情報」を10出したら、
「自分のPR情報」を1だけ発信するぐらいの
「バランス感覚」が重要です。

        @      @      @

同じように、どんな意見、どんな商品でも、けなさずにはいられない、
クレーマー的な人も時々見かけますが、自分までそうなっては困ります。

ネットではケンカをしても、お互いに一文のトクもありません。



■情報を隠すほど 小さくなる
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「わがままな心」とも関係がありますが....

自らは大切な情報を「オープン」にしないのに、
人の情報だけは「オープン」を迫る人も嫌われます。

そんな人が発する情報は「無視される」ことになるかもしれません。

        @      @      @

自ら得たノウハウを隠したところで、有利なのは「ほんの一瞬」です。

役立つ「ノウハウ」をメールで発信したところで、

  それを「キャッチする人」は、きっと 10人に1人
  それを「ためしてみる人」は、その....10人に1人
  それを「つづけてみる人」は、その....10人に1人
  それを「なしとげる人 」は、その....10人に1人
  
  そして、それを「最後まで続ける人」は....?
      それを「誰かに引き継ぐ人」は....?

        @      @      @

むしろ、それらをオープンにすることで、
いつしか縁者の方から、さらに貴重なノウハウやアドバイスが
返って来るかもしれません。

まさに Give & Give & Given です。


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