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第27回 第1章 心がまえ
第19項 人をけなしたら「わが身」に返る
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■第1章 心がまえ
第19項
人をけなしたら「わが身」に返る
〜美点をほめ、感動したことを書くのが大事。
嫌なことは我がフリ直して忘れる
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■ネットのいたるところで罵倒合戦
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ニフティ元常務取締役で、ネットワーク長屋のご隠居として知られる
メールの達人、中村 明さんから、
「ある種の電子会議室では『罵倒しあう』のが日常茶飯事」
だったと、お聴きしたことがあります。
誰ひとりとして、他人の意見に耳を傾けずに、言いたいことを言い、
はたから見れば「罵詈雑言の嵐」になっているそうです。
今でも、「2ちゃんねる」などの掲示板のごく一部では、
似たようなケースを見かけるようです。
@ @ @
気の弱い私は、なるべく「そんな怖いところ」に近寄らないようにして
はおりますが....
それでも、参加しているメーリングリストなどで、ふとしたことから
ケンカになっているのを、何度も見たことがあります。
決して「気持ちの良いもの」ではありません。
■ネットでは、憎悪が増幅されることに注意
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中村さんいわく....
「血も凍るような発言をしている人」に限って、実際にお会いしてみると、
「とてもおとなしい人」だったりするそうです。
およそ、日常の中では、口ゲンカなどすることのなさそうな.....。
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たしかに、ネットの中は、「匿名」文化で、「利害関係」もないことから、
「悪気」こそ無くとも、ついつい「気が大きく」なってしまい、
気が付けば「別の自分」を演じてしまうことがあります。
@ @ @
また、「お互いの顔が見えない」「口調がわからない」こともあって、
笑顔を浮かべて、軽く言ったつもりのジョークが、読んだ人の気持ちを
「逆なで」してしまうことも少なくありません。
そこで、ちょっとした「勘違い」が生まれて「非難」されると、
発言した方は「本心」ではないだけに、かっとなり....
まさに「売り言葉」に「買い言葉」
「怒りが怒りを呼んで」、誰一人止められなくなりがちです。
■最大の解決策、防御策は.....
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そんな無用の争いに巻き込まれないための一番の知恵は、
「人の悪口を言わない」よう心がけることです。
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つい、悪口をネットで書いてしまうと...
いつしか、その憎悪が増幅され、尾ひれがついた上で転送、回覧されて、
悪口を言われた人のメールボックスにも届きます。
そして、そのメールを目にした人のパソコンのハードディスクなどにも
蓄積されていくわけです。
@ @ @
ですから、かなり自制心が必要ではありますが....
「嫌なことがあってもメールでは書かない」ことです。
できれば、それを教訓に、我がフリ直せれば良いのですが....。
@ @ @
どうしても、友情から「進言したい」場合があれば、メールではなく、
電話で話す時、実際に会う時にすべきでしょう。
しかも、他の話で盛り上がって、お互いの雰囲気がいい時に、
相手のことを好きだからこそ話すという想いをこめて、
さりげなく、さらりと言うのが「無難」だと思います。
■書くべきことは「喜びの種」
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それでは、「悪口」のかわりに、何を書くべきかというと......
自分がもらったら嬉しくなるような、いい気分になるようなこと
=喜びの種=のような内容のメールでしょう。
人の欠点をけなすのではなく、美点をほめるメールです。
読んで「誰かが怒りたくなるようなことを書く」よりは...
読めば「誰もが思わず微笑みたくなるようなこと」
あるいは「誰もが感動して涙まで出そうになること」を書くほうが、
メールの使い方としては「前向き」です。
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こうした楽しいメールは、やはり人知れず、転送、回覧され、
伝わっていくものです。
それを伝えた「自分自身」も、そのメッセンジャーの輪のひとりに
なれるわけです。
■「感動メール」発信は、最高のストレス解消手段
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自分が出した「感動メール」が、波紋のごとく広がっていると考える
だけでも、うれしくなってくるのですが、
「素晴らしい情報をありがとう」などと反応が返って来たら...
それこそ、舞い上がりそうな良い気分になります。
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そんな特別な体験を通じて、
「もっと楽しいこと」を探したり、
「お会いした方の美点」を見つめよう
という「陽転志向の心」が、ますます育まれていくことでしょう。
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誰かに「愚痴メール」を出して「陰湿なストレス解消」をするより、
「感動メール」を投げかける方が、ココロに効きそうです。
そして...
「気が付けば、敵ばかり作っている人」を横目に、
「感動メール」を通じて「縁者」がどんどん増えていくことでしょう。
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