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 第42回 第2章 事前準備
  第11項 同報送信グループの設定
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 第11項

 同報送信グループの設定

 〜これぞメールならではの便利機能

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■ 同じ事を「一度に伝える」のは、面倒で高くついた
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例えば、同じ内容の情報を...
全国各地のお得意先、あるいは、工場や営業所のスタッフ全員に
すぐさま伝えなければならないケースを考えてみます。

電話で伝えようとすれば、一件一件電話をかけた上で、同じ内容を、
何度も話さねばなりません。

郵便のダイレクトメールなら、書状を相手の数だけ作った上で、
封かん、宛名書きの手間をかけ、数日後に届くことになります。

その点、FAXなら、一度書いた原稿を使って、同じものを送信できる
ので良さそうですが.....やはり一箇所ずつ電話をかけて送ることに
かわりはなく、同時に、瞬時に...というわけにはいきません。

しかも、上記の3つの方法は、いずれもかなりお金がかかりそうです。



■一度の手間で、数人から数百人に送れる快適さ
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ところが、電子メールは、数人〜数百人ぐらいでしたら、
ほとんど同時に、そして瞬時に送る(同報送信する)ことができます。

しかも、手間もコストも、ほとんどかかりません。

        @      @      @

同報送信をしそうなグループを考えて、
あらかじめアドレス帳に「グループ名」を登録しておけば....

メール送信時に、
その「グループ名」(例えば「全社」)を指定するだけで、

グループに登録された全アドレス(この場合なら「全社員」)に、
一斉に同報送信することができるのです。



■登録の方法はカンタン
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多くのメールソフトでは、アドレス帳の機能として、
「新しいグループの設定」などのメニューが用意されています。

その設定で、行うべきことは、おおむね2つだけです。

        @      @      @

一つは、グループ名を決めて、
「お得意先」「社内管理職」などと設定すること。

もちろん、「グループ」は、いくつ作ってもかまいません。

もう一つは、現在登録されている「全アドレス」が表示されている
一覧表の中から、その「グループに加えるアドレスを選ぶ」ことです。

        @      @      @

事前準備として、この「グループ登録」をしておくことで、
日々の情報提供、情報共有が、とても簡単で、楽になるのです。



■同報送信の方法はカンタン、しかし「BCC:」を活用のこと!
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いざ、同報送信したい時には、いつもメールを出す時のように、
メール本文を書き、あて先として、同報したい「グループ名」を選ぶ
だけでOKです。

ただし、メールソフトによっては、
TO:や BCC:に「グループ」を指定すると、グループ内の「全アドレス」
が「相手にわかってしまう」場合があるかもしれません。

        @      @      @

宛て先に、ご自身のお名前を含む「大量のアドレス」が延々と列挙された
メールを、目にしたことがあるでしょう。

プライバシーの観点からすれば、これは大問題です。
ぜひ気をつけてください。

        @      @      @

そこで、私は「習慣」として、グループあて同報送信をする場合は、

 TO:には【自分自身のアドレス】を、
 
 BCC:には【グループのアドレス】を指定して送るようにしています。

        @      @      @

例えば、「お得意先」グループに、メールを同報送信する場合には、

 TO:  久米 信行
 BCC:  お得意先

...という、あて先指定をするのです。



■社内で使うなら、こんなグループ同報
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こんなに簡単で便利な「グループ同報送信」機能でありますが....

むしろ、創造力を試されるのは、どんなグループを登録して、
どんな使い方をするかでしょう。

        @      @      @

私の場合は...

「社員全員向け」同報グループを、全社員に、何かを直接伝えたい時や、
役立つ情報を転送して、共有するときなどに使っています。

数十人規模ぐらいまでの企業ならば、社長や役員のみならず、全社員が
緊急のトラブルや、深刻なクレームなど活用できるケースを決めて活用、
できると良いでしょう。

大企業であれば、事業部単位で、所属する部門単位で、同様の活用法が
できるはずです。

        @      @      @

本来なら、グループウエアやイントラネットといった、専用の情報共有
ツールを使えばいいのかもしれませんが...

同報グループを使いこなせば、、メールソフトだけでも、かなりのこと
ができると思います。



■社外で使うなら、こんなグループ同報
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社外なら、お客様向けの「グループ同報送信」が中心になるでしょう。
お客様のタイプの数だけ、同報グループが考えられるはずです。

例えば、

「○○素材が好きなお客様」
「毎年、お中元シーズンに購入されるお客様」
「売れ筋情報に敏感なお客様」
「とにかく低価格のものが好きなお客様」など...

お客様のタイプ別に合ったタイムリーな情報を、ちょっとしたメール
マガジン・チラシ仕立てにして送れば、きっと効果的なはずです。

        @      @      @

大げさなデータベースなど使わずとも、メールや電話の会話で、
そのお客様の好みや、購買のパターンがわかった時点で、
それぞれ、あてはまる「同報送信グループ」に登録しておけば良いのです。

もちろん、あるお客様が、複数のグループに登録されても、
まったく問題はありません。(そんなお客様こそ上得意客です!)

        @      @      @

ただし、くれぐれも、お客様に送信される時は、グループアドレスを
【BCC:】に入れますことをお忘れなく!

他のお客様や、おと草木のアドレスまで全部表示されて....
お怒りを買って...逆効果になるかもしれません!!


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