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第5回 第0章
はじめに 第4項「ご利益3:今までより親しくなれる」
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■第0章 はじめに
第4項
ご利益3:今までより親しくなれる
電話や手紙よりも、お互いを深く知り合い親しくなれる
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■メールは冷たいと言うけれど
電子メールは、たしかに、使い方を間違えると冷たい感じを与えます。
用件だけを短く伝えると、ビジネスだけの付き合いに見えてしまうかも
しれません。
しかし、むしろ顔をあわせている時よりも、電話や手紙の場合よりも、
深い付き合いになるケースも少なくないのです。
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■顔を合わせている時ほど、見た目、年齢、役職に動かされない
初対面の時、誰もが、無意識のうちに、まず見た目や年恰好で、
どんな人かを判断しようとします。
@ @ @
どうしても、押し出しの強い人や、年上の人には、遠慮が働くものです。
はやく仕事の話だけして終わりたいと思うかもしれません。
名刺交換をして、偉い肩書きの方とわかった時も「同じこと」でしょう。
つまり、ビジネス上の役割を自分で決めてしまい、それ以外の話をする
ことは、なかなか難しいのです。
@ @ @
ですから、これまでは「生活の知恵?」で....
飲みに言ってリラックスするとか、温泉でゴルフでもしながら打ち解ける
ということが必要だったのでしょう。
しかしながら、会社としても、時間やお金を「昔のように」かけてはいら
れませんし、家族といる時間の方が大切だと考える人も多いはずです。
営業センスのあるトップセールスマンなら、お酒など飲まずとも、さり
げなく共通の趣味など聞き出して、盛り上がることもできましょうが、
これはむしろ特殊技能でしょう。
@ @ @
ところが、メールやWEBを上手く使えば、口下手な人でも
「大丈夫」なのです。
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■署名と個人のホームページで「きっかけ」づくり
先日、事務的な仕事のやりとりをしていた方から、突然
「個人的なことですが...」というタイトルのメールをいただきました。
どうやら、署名の中に明記していた私個人のホームページ「曼荼羅縁尋」
を、ちょっとのぞいてくださったらしく
「私もギターが好きで.....」という話になったのです。
当然ながら、このメールをきっかけとして、それまでのビジネス上の
おつきあいとは、まったく違う「より親密な感情」を、お互いに持った
のは、言うまでもありません。
@ @ @
個人のホームページを作るのは、最初だけちょっと面倒ですが、
一度作れば、さほど更新する必要はありません。
話が弾みやすいネタを盛り込めばいいので、特殊なものではありません。
例えば、
「出身地は」「出身校は」「住んだことがある土地は」
「今の住まいは」「家族は」「兄弟は」
「趣味は」「コレクションは」
「好きな本は」「好きな作家は」
「好きな音楽は」「好きなミュージシャンは」
「好きな映画は」「好きな俳優は」
「好きなスポーツは」「好きな選手は」
「現在の住まいは」「よくいく店は」
「お宝Tシャツは」「自作Tシャツは」
デザインはこらなくとも、文字だけでも十分、写真は少々でも
良いでしょう。
@ @ @
会社によっては、電子署名に個人的な情報を入れることを禁じている
場合もありますが、私たちの会社では、むしろ推奨しているのです。
インターネット時代は、「会社」よりも、「個人」が表に出る、
「商品」よりも「売る人」が大切な時代だと考えているからです。
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■メールのはじめに、そっと近況をおりこむ
しかし、ここまで受け取る電子メールの数が増えますと....
なかなか署名までチェックして、それも個人のホームページまで
見てくださる人は少ないかもしれません。
そこで、もう少し効果的に、それでいてさりげなく、相手のかくれた
興味を引き出す方法もあります。
@ @ @
たとえば、メール冒頭のあいさつに、最近感動したことなどを
盛り込むのです。
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○○さん
こんにちは。あたたかくなってきましたね。
先日、映画リトルダンサーで涙した久米繊維の久米です。
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これで、相手が反応すれば洋画好き、きっと話がはずむでしょう。
その返信メールの中に....
★ちなみに私の洋画ベスト10は、こんな感じです。
http://.....
などと、リンクを張れば、個人ホームページを見てくださるでしょう。
そして、ホームページにある他のプロフィールなど見てくださった上で、
「私のホームページもぜひ見てください」という会話に発展するかも
しれません。
そうすれば、ホームページを通じて、お互いの興味を深く知り合うこと
ができます。
@ @ @
反対に、反応しなければ興味がないわけですから、次回以降、話題にす
る内容を変えればいいわけです。
とはいえ、場違いなお話をしてもいけないわけですから、あまりマニアッ
クな話ではない方が、きっかけとしてはいいでしょう。
@ @ @
それから、グーグルのような検索エンジンを使って、あらかじめ相手の
名前で検索してみるのもいいでしょう。
個人のホームページを持っていれば、見つかる可能性も高く、そこで共通
の趣味がわかってから、声をかけるという方法もあります。
そこで、新聞雑誌による紹介など、たくさんページが見つかる人でしたら、
有名人ですから、あらかじめ読んでおくと役立ちます。
そして、何も知らずに「ご無礼する」ということもなくなります。
■仲がよくなった人なら、追伸にそっと近況をおりこむ
かくして、ある程度仲良しになり、例えばお互いの洋画の趣味がわかって
いるのでしたら、「追伸」を使って、もう少しお話できるでしょう。
たとえば、ビジネス上の用件の後に、
追伸:ところで、リトルダンサーをご覧になりました?
ロケットボーイズで泣けた○○さんなら、きっと感動するはず。
錦糸町なら空いてましたよ!
などと、付け加えてあれば、うれしくなってしまうでしょう。
■やっぱりメールマガジン
そして、上級編ではありますが、やはりトピックス満載のメールマガジ
ンを配信することが、一番効果的でしょう。
私が、この数年、毎日お出ししている「縁尋奇妙メール」は、お堅い
政治経済の話から、街角グルメ情報まで、何でもありの雑メールです。
この返信を見ておりますと、
「ええ、あの人が、こんな趣味を持っていたなんて!」
という「驚きの連続」です。
いかに、私たちが、日々、相手の「ごく一面」しか知らずにお付き合い
を重ねているかを思い知るのです。
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