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第7回 第0章
   はじめに 第6項「ご利益5:縁が縁を呼んで世界が広がる」
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■第0章 はじめに

 第6項

 ご利益5:縁が縁を呼んで世界が広がる

 電話や手紙よりも、感動を共有でき、生涯のおつきあいも広がる

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■メールは1対nの世界

電話や、手紙は、基本的に1対1の世界です。

一方、電子メールは、使いようによっては、1対n=即ち、
多くの人と同時に情報を共有できるツールです。

面倒な宛名書きの手間もなく、一度に、それもほとんどコストをかけず
に、「情報」を送ることができるのです。

        @      @      @

知り合いの個人アドレスを、メールソフトのアドレス帳に
「グループ登録」してメールを一斉同報発信しても良いですし、

無料で提供されている、メールマガジンやメーリングリストの仕組みを
活用しても良いでしょう。

        @      @      @

しかも、誰かのメールに感動したのであれば、それをコピーして、
メールにはりつければ、文章を再度入力する手間もありません。

また、ホームページ上に詳しい情報がある場合は、そのURLだけを、
知らせても良いのです。


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■情報共有はむしろ社外と行うもの

情報共有というと、「グループウエア」や「イントラネット」を活用して
「社内で役立つ情報を共有しよう」という話になりがちです。

たしかに、それは、お互いの「二度手間」をはぶき、それぞれのスキル
を上げるのに役立つでしょう。

        @      @      @

しかし、社内で役立つ情報を、もっと知りたいと感じているのは、
お金を出して商品を買って下さっているお取引先や、まだ知り合っていな
い将来のお客様なのです。

あるいは、貴社を応援している、あるいはこれから応援しようとしている
パートナー企業や個人かもしれません。

(往々にして、社内の人たちの何割かは「情報共有」は、メンドウな
 「労働強化?」ぐらいに思っているのではないですか?)

        @      @      @

ですから、社内で役立つ情報は、よほどの機密事項や、お取引先のプラ
イバシーを侵害するような情報でない限り....

よりオープンに、お客様や取引先に、メールでお知らせしたり、ホームペ
ージで公開する方が、喜ばれるはずです。


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■「役立つ」情報のみならず「感動する」情報を発信

今年の流行や、新技術などのビジネスに直結した役立つ情報ももちろん
喜ばれるはずです。

「役立つ情報」の定義は、私の尊敬する投資ストラテジストで
日興アセットマネジメント元常務の稲葉 喜一さんによれば、

「その後すぐにアクションにつながるNEXT TO DO情報」

だと言うことになります。

        @      @      @

しかし、ビジネス用途はともかく、一個人として、考えますと、
「人を動かす」情報には「役立つ」だけでは「弱い」かもしれません。

        @      @      @

ここ数年来、日々、企業発、個人発のメールマガジンを読み漁ってきた
のですが....

なぜか心に残り、しかもその後アクションにつながったのは、
「発信者自身が感動」し。それが「伝わってくる」情報なのです。

人がアクションを起こす情報とは、「感動に突き動かされる」情報が
多いのではないかと思うのです。


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■「損得」ばかりを考えると「感動」メールは出せない

しかし「感動を与える」メールを書くことは、時に「商売っ気」に逆行
するのが厄介です。

        @      @      @

たとえば....

私のようなTシャツ屋が、自社の新商品を紹介するのは、ごく当たり前。

この時の読者は、既存のお客様の域を出ないかもしれません。

        @      @      @

しかしながら....

自社サイトT-GALAXY.COMやオールアバウトジャパンなどで、
私たちのお客様の新しい企画や楽しいイベントはもちろん....

時には、ライバル社のTシャツやプロジェクトであっても、
私自身が「一Tシャツファンとして感動」したものをご紹介すれば、

「Tシャツが好きな人」が読者になるでしょう。
そこで、はじめて「読む価値」ができ、読者数も増えるのです。


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■「縁が縁呼ぶメール」の主役は「発信者」ではなく「縁者」

さらに、私が日々発行している「縁尋奇妙」メールのような
縁者の力を借りた「拙い引用メール」であっても

Tシャツなど商売につながるテーマを特に設けず、

ただ「今日面白かったこと」を、縁者と「半ば身内感覚」でわかち
あうようなメールマガジンを出せば、

もっと新しいそして大きな「縁」を生むような気がします。

        @      @      @

「自分たち発」で「自分たちのこと」を
一方的に情報発信するのではなく、

「メール縁者発」の「メール縁者のこと」が書かれたメールを熟読し...
それらを生かした「対話型世話人型の情報発信」を続ける方が、

「感動」と「縁」とを広げやすいと感じています。

即ち、誰か「縁者」がすばらしい活動をされたら、素直に感動し、賞賛し、
それを広めようとすると、いつしか情報が集まるようになるはずです。

不思議なことに「情報は出せば出すほど集まる」のです。


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■いつか思わぬ形で出会いがあり、取引も舞い込む

商品を紹介するようなダイレクトメールを出すことに比べれば、
商売とは、直接、あるいは、まったく関係の無い、面白情報、感動情報
を出し続けることは「大いにムダ」に見えるかもしれません。

たしかに、最初は「メールマガジンの反応」も少ないでしょう。

        @      @      @

しかしながら.....ちょっとした「心のコツ」が要りますが、
一度、「商売っ気や個人の欲得をゼロリセット」できれば、

「メール縁を広げることは難しくない」ような気がします。

1年2年と続けていくうちに、少しずつ「メール縁者」が増え、
「評判」が「評判」を呼んでいくはずです。

        @      @      @

そして、ふだんは、その発信者が「何屋さん」だったか忘れられている
かもしれませんが....

いつか、縁者の誰かに、そのニーズが生まれたら、真っ先にお声をかけて
くれるかもしれません。


それでも、Tシャツを作る機会があれば、ひょっとしたら、お声をかけ
てくれるかもしれません。

それは、きっと、ご自身も、宣伝のためにメールを出そうとしていたこと
を忘れて、ただ縁者との交流が楽しいと思っているころでしょう。

その頃には、仕事の場を離れても「生涯おつきあいしたい」と感じるメー
ル縁者も、たくさんできているはずです。


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