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やっと手に入った3Gスマートフォン
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◆ 1月10日、やっと京セラの3Gスマートフォンが手に入った

パームOS4、16メガメモリー、SDカードスロット、MP3ステレオプレーヤーなど最新の機能が入っている京セラの3Gスマートフォンがやっと手に入った。デザインは折り畳み式で、画面は2.5インチTFT16ビットカラー透過型液晶で、グラフィティー・エリアはキーボード側に分離して付いている。もちろん電話機型キーボードによる文字入力が可能である。そして何よりこの携帯はCDMA2000 1x対応の3G携帯である。

12月初めにようやく発売されたが、キャリアーがアメリカのALLTELとオーストラリアのTelstraの2社しかなく、スマートフォンのチャットルームを毎日のように読んで情報を集めていたが、最近になってVerizonではactivationは今すぐできるが発売は2月で、SprintPCSは未定との情報を得て、ALLTELからの購入を決意した。幸い筆者は現在の仕事の関係でNew Mexico州にも住所があるので、購入は電話一本で問題なくできた。アメリカでは携帯電話の契約は、そのキャリアーのネットワーク範囲に住所がないと契約できない。そしてALLTELのカバー範囲は東部からArizona 州までしかない。ALLTELでは1年と2年の契約があり、それぞれ電話機のディスカウント率が異なるが、契約途中のキャンセル料は同じであった。後でVerizonに切り替えてVZWハイスピードネット(CDMA2000 1x, 144kbps)を使いたくなるかもしれないので、今回は1年契約とした。ディスカウントは25%引きであった。この時点で電話番号も決まったが、SprintPCSのように好きな番号を選べることはできないようである。

1月8日に注文して、バックオーダーなので5日から10日かかると言われたが、2日後の金曜日の夕方には届いていた。オンラインショップの例に漏れなく、FedExで1月9日にイリノイ州から発送されていた。もしかすると京セラの倉庫から直接出荷されているのかもしれない。まあ1月初めには、2回目の出荷がされるとは聞いていたのだが、あっけなく手に入って少々びっくりもした。

◆ いざ、使用開始

携帯電話のactivationは通常、ストアーでセールスがしてくれるのだが, 筆者の場合、いつもテレフォンショッピング(あるいはオンラインショッピング)なので、電話でactivateしている。Activateに必要なのは電話機のEIS(またはESN)と呼ばれる登録番号とシリアル番号で、これは電話機のバッテリーを入れるところに通常はラベルが貼ってある。日曜日の朝、サービスに電話をして待つこと30分で担当者につながり、ものの5分でactivationが完了し、ついでにWebアクセスのためのIDやパスワードの設定もしてもらった。前回のSprintPCSでのactivationに比べるとサービス(の質)はかなり良いという印象を受けた。もちろん日本の携帯電話の契約やactivationに比べればアメリカの方が全般には格段に早いし簡単なのだが。

この電話にはGPSも付いている. 今アメリカでは緊急電話911を携帯電話からする人が急激に増加しているため, 携帯にGPS機能を付けて、911を電話した際、警察がどこから電話してきているのか判るようにする事がFCCから義務付けられたのだ。当然、電話画面にはGPSのシグナルサインも表示されている。

さてALLTELは電話全般のサービス会社のようでADSLのサービスもしている。本社はArkansas州にあるようだが、どこの系列会社なのかはホームページからでは明らかでなかった。イギリスとの合弁のサービス会社がある様なので、東部の会社の系列である可能性がある。またALLTELは、3Gサービスは行っていない。

現在どこの携帯電話キャリアーもローミングできるようになっていて、サービスプランはどこも同じようなものになってきている。ALLTELではトータルプランという全米50州をカバーするもの、ナショナルプランというALLTELネットワーク以外は全米をローミングでカバーするもの、そしてローカルプランという、その州のみカバーする3つのプランが基本で、最低料金(35―39ドル)では月曜から金曜の昼間は毎月300分までと、週末は毎月3,000分であった。筆者はナショナルプランを選択し、かつ毎月6ドルのワイアレス・ウエブアクセスに契約した。ALLTELでは30日以内であれば無料で契約解消し、全額払い戻しできる制度を導入しているので、万一不都合が発見されても安心というのも良い。

これからじっくりとソフトウエアーをインストールして使い勝手を試してみるつもりだが、やはり折り畳み式(Clam Shell)のデザインは電話するとき手にしっくり来るし、キーボードを使うときも両手で確実にホールドできる。今年はこれからポケットPCに携帯電話を搭載したものが各種出て来るようだが、電話機能が補助であれば、それほど問題では無いのだが、電話を頻繁に使用するには、あの角張ったPDAスタイルではとても使い勝手が悪い。これは筆者がSamsungのスマートフォンや東芝550G + PHSを使った経験から言えることだ。

◆ 米国の携帯電話キャリアーの概要

最後にアメリカの携帯電話会社のおさらいをしておこう。

ZDNetによれば、アメリカ最大の携帯電話キャリアーはVerizonで CDMA2000 1xをサービスしている。今まで知らなかったのだが、Vodafoneが筆頭株主で45%所有しているそうだ。EV-DOへの移行は撤回したものの、BREWのサービスは行っている。

第2位のCingularはGSMのサービスであるが、経営状態はあまり良くないという評判だ。

第3位のAT&TもGSMでサービスしているが、NTTドコモと提携してmMode(iModeのアメリカ版)を提供しており、WCDMAによる本格3Gを2004年までに特定都市で開始するとのこと。それまでは無線LANで凌ぐ訳か?

第4位のSprintPCSはCDMA2000 1xで3Gサービスしている。


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