■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
◆ ややネタ切れの感じ?
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

◆ 京セラ7135スマートフォンを使った感想

1月も、もう終わりに近いが、アメリカの証券市場は2度目の底の様相を呈している。2月初めに大統領のState Union Addressでイラクとの戦争を宣言する?までは、何も動きそうになく、3大ネットワークも連日、対イラク戦争の話で持ち切りだ。

やっと購入できた京セラの3Gスマートフォンはソフトの導入も済んで、前のスマートフォンであるSamsung i300 (SprintPCS)は、今月末で解約できそうだ。色々な点で、この京セラの新型である7135は優れていると実感する。例えばSDカードが使える(Palm OS 4.1)とか、MP3がステレオで聞けるとか、16ビット透過型TFT液晶は160 X 160解像度ながらVisor Prism並のきれいな画像が見られる(HandStoryでWebからの画像クリッピングとか、EISでWebサイトを見た時、最新のPDAと変わらぬ画像品質だ)とか、MobileMailのソフトが標準で付いて来ているので、SMSメッセージサービスの他に、自分の(既存の)メールサービスを設定して、携帯で受信・送信が可能になった等々である。

JOS-VとCJKOSも導入したので、日本語、中国語(簡体と繁体の両方可能)そして韓国語が表示かつ入力可能である。これはメモリーが従来の8メガから16メガに増えているので可能になった。特筆できる点は電話のキーボードが(ほとんどの)ソフトで入力キーとして使用できる点で、それもキーを押したときにどの文字が入力されるのか画面下に表示されるのが素晴らしい。

唯一の不満はスピードがやや遅いと言う点で、CPUがやや古めかしいDragonball Z 33メガなので、仕方の無いところか。一応従来からも使っているClockUp DAを入れて、場合によっては最高の42メガまでクロックアップできるようにもしてある。ちなみにBenchmark2.0での計測ではVisor Prismより遅い187%でSamsung i300 では207%で、DRAM Waitを0にすると247%まで高速化されたのだが、京セラ7135では元々DRAM Waitが0 (Visor Prism と同じ)らしく、それでは高速化されない。その代わりi300では毎週の様に起こっていたFatal Errorがまだ一度も起きていない。OSの違い(i300はOS3.5)とHack ソフトの導入を最小限にしているせいかもしれないし、1週間程度では何とも言えないが。

また1月現在、アメリカ国内で唯一(公式に)サービスしているのがAlltelだけであり、Alltelは同じ800MhzのVerizonとローミングしているとされているが、3Gサービスは行っていない。また、京セラ7135はSprintPCS(1900Mhz)も受信可能なトライモードのQualicommチップセットを搭載しているのだが、技術的な問題というよりマーケティングの問題が有るらしく、SpintPCSがサービスする気配は未だにない。これでお判りのように、アメリカではハードさえ買えば、どこのサービスでも契約することができる。もちろん契約込みの値引きは期待できないわけだが、これでSONYのClie N600の出番はなくなった。

◆ アメリカの国内フライトの状況変化

今回の旅は、アルバカーキからオークランドまで直行のSouth Westを使った。空港内でAvantGoのダウンロードを試みたが、かなり短い時間で終わり、ロイターニュースのカラー写真入りのニュースがきれいに見られた。飛行機に乗る前にダウンロードしておき、機内でニュースを読むというのはなかなか楽しめる。ところで今回の旅行では、今までと違ったことに気が付いた。まず、手荷物を自分で管理したのかという質問は、もはやされなくなった。チェックインのバッグは鍵をかけないよう指示された(X線検査後開けて調べることが有るとのこと)。そして搭乗口でのランダム手荷物検査は無くなっていた。South Westは特に座席指定が無いので、いささか拍子抜けの旅行であった。まあその分、空港内でのTSAによる検査が効果的になって来ている、と言うことかもしれない。相変わらず、銃をバッグに入れたままで、検査で見つかる人は後を絶たないが。

◆ 日本のIT化は遅れている?

旅行の前にNIKKEINETのモバイルソリューションの、明日を探ると言う記事を見つけたので、これも飛行機の中で読んでみたが、ややびっくりしたというか、日本ではカタカナの会社であってもトップの人の認識あるいは実践とはこの程度のものかと、改めて日本の底の浅さというか勉強不足にがっかりさせられた。曰く、もはやモバイル無しでは仕事ができないというくだりでは携帯電話とパソコンを使って仕事をしていますというものだった。

また、携帯にアポイントがはいってきても、いったんは秘書に戻さないと予定が判らないなど、本当のモバイラーなら最新の日程はPDAなりノートPCなりに入っているはずで、アメリカでは秘書がスケジュールを管理するということは、余程のCEOでもない限り、なくなってきており、この点でも日本は未だオフィスの効率化がなされていないということを如実に表していると言える。ITの最大の貢献は無駄な秘書や管理職を徹底して削除できるということだと思うが、どうやら日本はITの第一歩も踏み出していないのではと心配になった。

次のテーマでは、もう射程距離に入ったユビキタス社会という、ちょっと興奮するテーマだったのだが、内容は第3世代の携帯電話とかそのサーバーサービスとかに終始して、最後にちょっとだけホームネットワークが話に挙がっていただけで、ユビキタスとは何ぞやということすら、ご存知ない様子であった。ますますもって、糸川博士のおっしゃっていた、ハイテック鍋を作って中身の料理をすっかり忘れているとか、日本人の凝縮特性と一億IT化の悪い影響がどんどん出始めているように見られるのは、残念でならない。私の知る限りユビタキスが判っておられるのは、東大の坂村教授であると思うが、日本でもマイナーな感じが拭えないのは筆者の誤解であろうか?



戻る



月刊誌スタイルで楽しめる『COMZINE』は、暮らしを支える身近なITや、人生を豊かにするヒントが詰まっています。

Copyright © NTT COMWARE CORPORATION 2003-2015

[サイトご利用条件]  [NTTコムウェアのサイトへ]