コム人対談






 撮影  岡田明彦


ひとむかし前の印刷所には鉛で鋳造した活字がずらりと棚にならんでいて、職工さんが原稿を見ながら手際よくそれらの活字を選んで文章に組み立てていったが、実はコンピュータも見えないところで、それと同じような作業をしている。
コンピュータで文字を書くための統一規格が文字コードである。小林龍生さんは、ISO/IEC(※)のメンバーとして、国際的な統一文字コードづくりに取り組んでおられます。

さまざまな側面からサイバーリテラシーについて考えていこうとする「コム人対談」。第1回目は、小林さんをお迎えして、世界の言語と文字コードという大きな視野から、デジタル技術と文化の問題についてお聞きします。

※ ISO/IEC …ISOはInternational Organization for Standardizationの略、国際標準化機構。IECはInternational Electrotechnical Commissionの略、国際電気標準化会議。IT分野の一部について、ISOとIECが合同技術委員会Joint Technical Committee(現在は、JTC1のみ)として活動しており、ISO/IECと表記される。


      言葉に寄り添っていくテクノロジーこそが美しい
      実生活での表記のためのルールと過去の文化遺産の記録は別問題

      「パックスアメリカーナ」と「ディアスポラ的情報技術者」
      人びとが育ててきた言語の多様性を、より豊なものに

      キーボードはむしろ話す方に近いインターフェース
      はじめて絵を描いた少女のために、1台のMSXはあった

      トネリコの樹が燃え落ちるように崩れていく古い秩序
      小林龍生さんおすすめの「ことばと技術を読み解く」ブックリスト


これまでのインタビュー
戻る



月刊誌スタイルで楽しめる『COMZINE』は、暮らしを支える身近なITや、人生を豊かにするヒントが詰まっています。

Copyright © NTT COMWARE CORPORATION 2003-2015

[サイトご利用条件]  [NTTコムウェアのサイトへ]