そもそも体脂肪とは名前の通り、体についている脂肪のことを表しています。皮膚の下にある「皮下脂肪」だけでなく、内臓のまわりの「内臓脂肪」、更には血液の中に入っている「中性脂肪」(血液検査などでTG値として表される)などなど。他にもコレステロールなどを含め、これらすべてが「体脂肪」と呼ばれています。
体脂肪率とは、体重1kg当たりにどれ位の体脂肪が含まれているのか、その割合を示している数値となります。つまり、
体脂肪率(%)=体脂肪量(kg)÷体重(kg)×100
で、算出することができるのです。女性で30、男性で20という値を超えると肥満に注意と言われています。
では、体脂肪はどのように測定されているのでしょうか。現在のように、体重計のようにプレートに乗るだけで体脂肪が測れるようになったのは1990年代ごろからと言われています。それまでは体脂肪を計るには「水中体重法」という計測方法が取られていました。これは人が入れるような大きな水槽の中に人間が潜り、水槽内に置かれた体重計で、頭まで水に沈んだときの体重を測定するという、大がかりな方法です。
水中では、体はその容積分の水の重さを浮力として受けます。水中の体重と外の体重の差から体積が分かり、大気中の体重を体積で割ることで、身体の密度を求めます。水中体重法はその身体密度から体脂肪率を算出することで体脂肪を計測しています。しかしこの方法では、体脂肪を計るために、いちいち水槽に潜らなくてはならず、体への負担が大きい、おおきな設備が必要になるなど、気軽に計測できるものではありませんでした。 |