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1960年発売の「ニュートップ」。洗浄力アップを訴求している。
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「ハイトップ」(1962年)。
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「ニューハイトップ」(1968年)。
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「酵素パワーのトップ」(1979年)。
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「無りんトップ」(1980年)。
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「ハイトップ」(1988年)。
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「酵素トップ」(1995年)。
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「部屋干しトップ」(2001年)。
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1960年代に入ると洗濯機の普及率は急速に上昇し、それと同時に合成洗剤の市場も拡大していった。より高い洗浄力が求められるようになり、1960(昭和35)年、ライオンは木綿・化繊洗いに用途を絞った弱アルカリ性の「ニュートップ」を発売。激化する市場競争に打って出た。そんな折、洗剤市場は最初の困難に直面する。河川の堰や下水処理場などで生活排水から大量の泡が発生するという問題が発生したのだ。原因の一端はABS洗剤にあった。ABSは化学的に安定した物質(ハード型と呼ばれる)なので、なかなか分解が進まない。泡が消えない原因はそこにあった。対策として、各メーカーは環境中の微生物によって速やかに分解されるソフト型の洗剤を開発。従来のABSに代わり、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS)という界面活性剤が使われるようになった。ライオンは1967(昭和42)年、LASの工業化に成功し、市場をリードする。以降、60年代後半にはほとんどの製品がLAS洗剤に置き換わった。
1967(昭和42)年には、洗濯時間の短縮を実現した高能率型の「ニューハイトップ」を発売。70年代に入ると洗濯機がほぼ全ての家庭に行きわたり、洗浄力競争が一段と激しくなった。ライオンは79(昭和54)年、タンパク汚れを分解する成分として初めて酵素を配合した「酵素パワーのトップ」を発売。飛躍的に洗浄力を向上させたこの商品は大ヒットを記録し、この後約10年間、国内売り上げNo.1のブランドとなった。
この頃、環境面から再び難題が持ち上がる。河川や湖沼の富栄養化問題が発生し、社会問題になったのだ。水軟化剤として合成洗剤に入っているリン酸塩がその一因とされたため、各メーカーは無リン化洗剤の開発に乗り出した。ライオンは1980(昭和55)年に「無りんトップ」を発売。リン酸塩に代わって水軟化効果のあるアルミノけい酸塩を使用し、高い洗浄力を維持したまま無リン化を実現した。ちなみに「無リントップ」は、現在も2サイズ(特大の4.1kgもある)を継続販売している。
「酵素パワーのトップ」と「無りんトップ」は大量に売れたこともあり、消費者がそのパッケージを強く印象付けられた商品となった。赤をベースにオレンジと黄をあしらった背景に、力強く描かれた「トップ」のロゴ。このデザインモチーフは、2009(平成21)年に現行の「トップ」が登場するまで30年以上も継続した。衣料用洗剤としては極めて認知度の高いパッケージの一つだろう。
1987(昭和62)年、今度は洗浄力や環境対応とは別の側面から、衣料用洗剤に大きなブームが起こる。サイズのコンパクト化だ。従来の洗剤は水に溶けやすくするため洗剤の粒子に中空構造を採用していたが、コンパクト洗剤はこれを圧縮して密度を高め、全体の容積を縮小した製品。ライオンは88(昭和63)年にコンパクト洗剤「ハイトップ」を発売し、市場に参入した。「ハイトップ」は1回の洗濯(水30リットル)で使用する洗剤量を従来の40gから25gに減らし、パッケージには計量スプーンを同梱。パッケージの前面にも「スプーン1杯」と明記した。価格は1.5kg入り、60回分で870円。従来のタンパク分解酵素に加えて脂質分解酵素(ハイテク酵素)を配合し、コンパクト化と共に洗浄力も向上させた。
95(平成7)年には、更にコンパクト化を推し進めた「酵素トップ」を発売。使用量が20gになったため、内容量も1.2kgに減らした。2001(平成13)年には、サイズはコンパクトなまま生乾きの嫌なニオイを防ぐ「部屋干しトップ」を発売している。
実は、業界でコンパクト洗剤が発売されたのは、この時が初めてではない。70年代半ばにライオンを含む主要メーカーから製品が発売されたのだが、この時は消費者に受け入れられず、どの製品も数年で姿を消してしまった。理由の一つとして、当時の消費者に洗剤を量って使う習慣がなかったことが挙げられる。目分量で使うので、本来は少なくて済むのに、ついつい従来型の洗剤と同じ量を使ってしまったのだ。それでは早くなくなってしまうので、消費者は逆に損だと感じたのかもしれない。
2回目のコンパクト洗剤が支持されたのにも、いくつかの理由がある。一つは消費者意識の変化。60年代に盛んだった地域限定の環境問題が地球全体の問題へとシフトし、消費者の環境意識が高まったのだ。洗剤が小さくなれば、原料や包装材料を節約できるだけでなく、生産や輸送のエネルギーも低減できる。当然、排出時のゴミの量も減る。もちろん、持ち帰りが楽という実用的なメリットも理由の一つ。更に言えば、この頃普及が進んだ全自動洗濯機に合わせ、洗剤自体も省スペース型が好まれたという側面もあるだろう。
以降、洗剤の小型化は必然的な要素になり、メーカーは新たな視点での商品開発に力を入れるようになる。
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