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デジカメ散歩
第7回 新旧が溶け合う街。東京の玄関口「東京駅周辺」

国の重要施設が集中した大手町、丸の内、有楽町周辺。この一帯、約100ヘクタールに及ぶ地域の再開発を、東京都や千代田区が地権者とともに進めている。最近では、2004年9月に複合商業施設『丸の内オアゾ』がオープン。東京の玄関口として、ビジネス、商業の街として、新たな姿を見せつつある東京駅周辺を、いざ散策!

 
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JR有楽町駅

東京国際フォーラムに向かうべく、有楽町駅で下車。ガード下には、串焼き、そば、韓国料理、カレー、カフェ……など、さまざまな飲食店が軒を連ねている。昼時とあって、いい香りがあちこちから。

 
ガード下。各種飲食店が軒を連ねている
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ガード下。各種飲食店が軒を連ねている
昼時の地上広場。お気に入りのケータリング・カーに並ぶオフィスワーカー
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昼時の地上広場。お気に入りのケータリング・カーに並ぶオフィスワーカー
 

JR有楽町駅のホームからも見えていた東京国際フォーラムに到着。こちらは旧東京都庁舎の跡地に、更にさかのぼれば土佐藩山内家の屋敷跡に建つコンベンション&アートセンター。4つのホール棟と木の葉型のガラス棟が、地上広場を囲むように建っている。

その地上広場に、昼時になると人だかりが出来る。皆の目当ては、ランチ。最近人気のケータリング・カーが月曜日から金曜日までの連日、日替わりで広場のあちこちに陣取り、焼きたてメロンパンやアジアン・フード、インドカレーなどを提供しているのだ。これがオフィス・ワーカー達に人気を博している模様。お目当てを手に入れたら、広場のベンチでゆっくりランチ。

  ガラス棟内部。光と木々の緑が降り注ぐ
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    ガラス棟内部。光と木々の緑が降り注ぐ

東京国際フォーラム
東京駅、東京ステーションホテル

「赤レンガ」の建物といえば、東京駅駅舎を思い浮かべる人も多いのでは? 東京駅が誕生したのが1914(大正3)年。当時は3階建てで、左右にドーム屋根が載っていた。が、東京大空襲でドームを含む3階部分を消失。その後、資材不足のため2階建てとなり、ドームも八角形の屋根に修復され現在に至っている。
天気も良く、絶好の撮影日和
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天気も良く、絶好の撮影日和
 

その東京駅駅舎を、創建当時の姿に復元しようとする計画が、東京都とJR東日本によって推進されている。2010(平成22)年末の完成を予定しているそうだが、これに合わせて駅舎から皇居まで続く行幸通りと周辺の建物も整備されるそうだ。イチョウ並木が美しい行幸通りだが、そのイチョウを駅前から皇居まで4列化するという。完成すれば、何とも壮観な眺めだろう。

 
駅舎の中には、駅開業の翌年1915(大正4)年に開館した東京ステーションホテルもある。江戸川乱歩を始め、川端康成なども愛用したとか
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駅舎の中には、駅開業の翌年1915(大正4)年に開館した東京ステーションホテルもある。江戸川乱歩を始め、川端康成なども愛用したとか
大手町にそびえる丸ビル。しかしもちろん「丸」くはない
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大手町にそびえる丸ビル。しかしもちろん「丸」くはない

続いて丸の内ビルディングへ。この一帯の再開発の先陣を切って「旧丸の内ビルヂング」が、「丸の内ビルディング」として生まれ変わったのが2002(平成14)年。それまで同様「丸ビル」の名で親しまれ、丸の内のランドマークとなっている。

この丸ビル、日本で初めて、建物内部にショッピングモールを造った。誰でも出入りできる、当時としては画期的な建物だったとか。さらに驚くのが建設時に基礎に打った杭の数。その数、何と5,443本(!)。建物を解体するにあたっては、それら松の杭をベンチや積み木などに再加工したとのこと。

  丸の内ビルディングより東京駅を見る
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    丸の内ビルディングより東京駅を見る

丸の内ビルディング
和田倉噴水公園

行幸通りのイチョウ並木を進んで、皇居外苑散策に向かう。馬場先濠を越えた右手に、中央に噴水のある広場が見えてくる。皇太子殿下のご成婚を機に1995(平成7)年に完成した和田倉噴水公園だ。
池や噴水に使われている水は、お濠の水を濾過して循環利用したものだとか。夜になると、噴水の動きに合わせて水中照明が灯るという。天気も良いので、ここで、ちょっと休憩。

お濠の鯉は人気もの
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お濠の鯉は人気もの
お濠の鯉は人気もの
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お濠周辺は、お散歩にもってこい
 
和田倉噴水公園
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和田倉噴水公園
皇居前広場。広いです
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皇居前広場。広いです

皇居前広場を抜け桜田門を目指す。途中、お濠周辺でジョギングする人、皇居前広場で記念撮影をする人の姿を見かける。現在、皇居外苑として親しまれているこの場所は、1949(昭和24)年に、旧皇室苑地の一部を国民公園として開放したもの。総面積は、約115ヘクタール。その広さに圧倒される。
桜田門を抜け再びお濠端へ。皇居を一周する街路に、花が描かれたプレートが埋め込まれているのに気が付く。北は北海道から南は沖縄まで、各都道府県の県花と都道府県名を描いたもの。約100mごとに設けられているので、ウォーキングしがてら、しばし勉強。さらに「銀座の柳三世」なる柳を発見。「昔恋しい銀座の柳」と歌われたあの柳から、苗木を作り育てたものだそうだ。まだまだか細い感じはするものの、この地にしっかりと枝葉を広げて欲しいと願いつつ、皇居外苑を後にする。
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桜田門。江戸度100%(?)
桜田門。江戸度100%(?)

皇居外苑
法務省旧本館

桜田門を抜けて、前方に見える重厚な建物が法務省旧本館。建設されたのが1895(明治28)年というから驚き。戦災によって消失した箇所を、1994(平成6)年に、建設当時の姿に復元して現在に至る、国の重要文化財だ。史料展示室は一般公開もされている。建物の前では、記念撮影する親子の姿が。

 
重厚感溢れる法務省旧本館
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重厚感溢れる法務省旧本館
気持ち良い、の一言に尽きます
 

本日のお散歩の最終地点は日比谷公園。1903(明治36)年に、日本初の洋式公園として誕生し、2003(平成15)年に開園100年を迎えた歴史ある公園だ。野外音楽堂でのライブや、イベントも多く開催されている。
池の水面には、色付きはじめた紅葉が映り込んで、心も体もリラックス。たくさんの樹木や草花に囲まれながら、一息つくもよし、読書するもよし。都会のオアシスとは、こういう空間を言うのだろうか。

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気持ち良い、の一言に尽きます
日比谷公園
東京駅

東京に暮らしながら、意外にゆっくりと歩く機会のない東京駅周辺。歴史ある建築群もさることながら、今後更に東京の顔として街の整備が行われていくという。どんな街になるのか想像しつつ、歩いてみてはいかがだろうか。

イラスト/小湊好治 Top of the page

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