このIT川柳では作品作りに苦労するお題が出ることがありますね。それが作品数、作風に反映されているようです。一般的なユーザにも具体的に習熟されているもののお題では、投句も多く、そしていろいろなタイプの川柳を拝見いたします。今回の「OS」は少し難しかったようです。苦しまぎれに”OS”と”SOS”をかけたものが多く、類似作品がたくさん見られました。しかし、このIT川柳が始まった頃から比べると格段にITの利用、知識がこの数年の間にも広がってきています。今難解でも、それが容易なお題として受け止められる時期もすぐに来ることでしょう。
川柳の表現として擬人的な手法があります。特選句は見合いの席の状況をIT用語にひっかけて世話役の様子を「なるほどなあ」と思わせる面白い作品ですね。
「親同様たまに忘れる有り難味」 立川談幸
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