「便りのないのが無事な知らせ」とは言いますが、恋人、妻、夫、子ども、孫、部下、上司…気になる人へのメッセージ、やはり返信は欲しいものです。それで心模様を推し量ります。最先端の通信ツールにもかかわらず、それを操る人の心は繊細ですね。返信の有無、速さ、言葉の長さ、絵文字の数、言葉遣いに一喜一憂する感受性が、現代人にもまだまだ残っています。どんなに文明が進んでも、投句に多く見られるように、溢れる情緒は残しておきたいものです。メールは言葉のやりとりではなく、心のやりとりということが、よーくわかる作品をたくさんいただきました。
「プロポーズ受けて絵文字の倍返し」 立川談幸
|