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明日につながる基礎知識

第16回 知っているようで知らないこのワード 「インバウンド」 Inbound いんばうんど画像 イラスト

外から内へと流れ込むことに対して「インバウンド」という用語を使う。旅行業界では日本を訪れる外国人旅行客のこと、コールセンター業務では外部から掛かってくる電話への応対業務のことを指すが、インターネットにおける「インバウンド」とは、自らのWebサイト(ホームページ)やSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)に、人を呼び込むためのマーケティング手法のことをいう。

Webサイトをインターネット上に公開しても、その存在をどこかで告知するか、誘導しなければ多くの人の目に触れることは難しい。そのサイトに人を誘導するためには、外部サイトにリンクを張ったり、検索で見つけやすくするなどの戦略が必要となる。

その戦略は「インバウンド・マーケティング」と呼ばれ、メールやスマートフォンを利用したTwitter®やFacebook®の普及もあって、利用者を目的のサイトや商品へナビゲーションするために急速に研究、開発されている。ドラマで出演者が着ている洋服をスマートフォンで購入できたり、そのロケ場所へ人を呼び込むなどのサービスも一般化しつつある。

一方、テレビCMや新聞雑誌などの広告で外部に向けて企業が自社の存在をアピールする従来型の手法は「アウトバウンド・マーケティング」と呼ばれる。それぞれに強みと得意分野があるが、近年はインターネットを通じて顧客を呼び込むインバウンド・マーケティングが市場活性化の鍵となっているようだ。

今月の「インバウンド」なアーカイブス
画像 「ドリパス」
「ドリパス」

リクエストの多い映画を映画館で再上映するWebサイト。ユーザーが観たい映画をリクエストし、その上位ランキングの映画の上映を権利元に交渉。交渉が成立すればチケットが販売されるという、新しいマーケティングによる映画サイト。