NTTコムウェアで歩むキャリア

営業から開発へ 自ら選んだプロジェクトマネージャへの道 小林 大祐

事業の第一線でプロジェクトを率いるPM(プロジェクトマネージャ)には、技術とマネジメント、さらにはビジネス成果へのコミットまで幅広いスキルが求められます。AM(アカウントマネージャ)からスタートし、営業と開発の両方を経験しながら幅広いスキルを身につけたPMに、PMの仕事やNTTコムウェアのキャリア形成について語ってもらいました。

PROFILE

学生時代のゼミではリスク管理を学ぶ。様々な業種と接する仕事がしたいと考え、就職活動ではSIerやBtoBのサービス業を志望。NTTグループ案件で培った大規模システムの開発ノウハウを、NTTグループ以外の企業へと展開できるNTTコムウェアへ入社を決意。AMからスタートするが、間近に見るPMのキャリアフィールドに魅力を感じ、ASを経てPMに。生命保険会社のプロジェクトに長く関わった後、NTTグループ向けの事業部に異動。PMとして経験の幅を広げている。

AM(アカウントマネージャ)
2003年

エンタープライズビジネス事業本部に配属。生命保険会社A社のデータセンタ構築・運用の営業を担当。顧客折衝や社内調整を通じてビジネスパーソンとしての基礎を学ぶ。特にPMの仕事ぶりを間近に見たことが、その後のキャリア形成に大きく影響。以後、13年間にわたり、A社の案件に携わることになる。

AS(アプリケーションスペシャリスト))
2005年

A社とNTTコムウェアのジョイントベンチャー(※)に出向。AMからASに転じ、A社公式サイトの企画・開発・運営、および付随する各種業務システムの開発に携わる。開発の一連の流れを経験し、基本スキルを身につける。

※ジョイントベンチャー(共同企業体)とは、戦略的提携のことを指すマーケティング用語。複数の企業が一つのプロジェクトを受注、制作することを目的として合弁会社を設立する場合などがこれに当てはまる。

PM(プロジェクトマネージャ)
2007年

各種開発案件のプロジェクトマネジメントを任されるようになる。プロジェクトの品質、費用、納期の管理という一般的なPM業務に加えて、ジョイントベンチャーのミッションであるA社の顧客獲得とCRM(Customer Relationship Management)への貢献も求められる。品質だけでなく、ビジネスの成果でプロジェクトが評価される厳しさにも直面。

2010年

ジョイントベンチャーを発展的に解消。公式サイトの運用はA社へ移管されることになったが、移管プロジェクトが難航したため、A社のビジネスに熟知していることを買われ、プロジェクトに途中から参画。立て直しを任される。A社に常駐し、部門間の調整に努め、プロジェクトを推進。

2012年

A社内の新規案件掘り起こしなど、一時AMの役割を果たした後、再びPMに。A社にそのまま常駐し、基幹システムの開発・維持のプロジェクトを担当。約40名をマネジメントする立場に。金融機関特有の品質水準の厳しさとスピード感に対応する中で、リスク管理や調整力を一段と磨く。

2016年

NTTグループ会社向けシステムの開発・維持を担う部門に異動し、担当課長に。PMとして物流システム更改プロジェクトなどに携わる。業務知識ゼロからのスタートながら、これまで培ってきたPMのスキルと判断力、組織運営力を活かしてプロジェクトを推進。メンバーの育成にも注力。

PMの仕事、求められる能力とは

優先順位をつけて、プロジェクトを確実に推進する

エンタープライズビジネス事業本部とは、NTTグループ以外の企業にサービスを提供する部門で、新人時代、私は生命保険会社A社の大きなプロジェクトを担当するグループに配属されました。私はAMとして営業を担当しましたが、プロジェクトの一員としてPMとお客様との交渉の様子を見ていたことが、今につながる経験になっています。そのプロジェクトは終盤で進捗が遅れたことから、PMが、納期に絶対に間に合わせなければいけない機能と、段階的に仕上げていく機能を切り分け、優先順位をつけて進めていくことをお客様と調整していたのです。
プロジェクトは、どんなに綿密に計画を立てても何らかの遅れやトラブルが発生することがあります。スタート時点で一番大事なことは何かをはっきりさせておき、それを基に、何かが起きた時にはお客様と着地点を決める。PMの調整力と交渉力が問われる場面です。お客様の要望に優先順位をつけることは、進め方を間違えると後ろ向きに思われてしまうかもしれませんが、リスクマネジメント上、絶対に必要なプロセスです。お客様にもそれを理解してもらった上で毅然と進めていく力が求められます。

ビジネスの成果を上げるシステム開発力

入社3年目に、AMとしてプロジェクトに関わってきたA社と当社のジョイントベンチャーに志願して出向しました。このときにAMからASになり、2年間の経験を積んだ後にPMになりました。そのジョイントベンチャーは、生命保険会社の公式ホームページの企画・運営と付随する業務システムの構築が主な業務でした。そこで「いい仕事をした」と評価されるのは、構築したものが集客や保険契約に結び付いたとき。ホームページや業務システムの目的は、顧客獲得とリレーション構築です。技術的に優れたものより目的にかなったもの、つまり売れるものが「いい仕事」なのです。
NTTコムウェアからの出向組は主に技術を、A社からのメンバーは主にマーケティングを担当しましたが、この2つのスペシャリストを橋渡しして、成果を出すホームページやシステムを作り上げることが、PMの私が果たすべき役割でした。それまではQCD(品質、費用、納期)を満たすシステムが「いい仕事」という認識がありましたが、それだけではなく顧客が求める成果を出すこともPMに必要な資質だと再認識しました。NTTコムウェアを出て外の文化に触れたからこそ、学べたことだったと思います。

AMからPMへ。営業と開発を行き来して形成したキャリア

私はAMからスタートし、ASを経てPMへとキャリアを構築してきました。経験を積むうちに、いつしかプロジェクトをとりまとめるPMのキャリアフィールドに魅力を感じ、目指そうと思うようになったのです。当社の場合、NTTグループ向けでもNTTグループ以外の企業向けでも、営業と開発の行き来ができることが、キャリア形成上の魅力だと思います。私は、今後もPMとして社会貢献を果たしていきたいと考えています。そのためにはこれまで学んだことを活かし、お客様のビジネス・パートナーとして、QCDだけではないビジネスの成果を出せるように知見を磨いていきたいです。
PMの仕事は様々な魅力ややりがいがありますが、その一つが人材育成。今手がけているプロジェクトでも、思い切ってメンバーにチームの取りまとめを任せたところ、1〜2カ月で行動や言動が目に見えて変わり、大きく成長する姿を目の当たりにしました。チームの課題も解決し、私も大きな喜びを感じました。育成を通じて自分自身も成長し、素晴らしいPMがたくさん増えることで、NTTコムウェアという会社がますます社会に貢献できるといいと思っています。

05 キャリア 自らを設計して、社会と関わる INDEX