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報道発表 ニュース

2002.07.01  

「VoIP構内PHSシステム」ソリューションの共同開発開始
〜 ソフトスイッチSS70Vと構内PHSシステムをSIPプロトコルにより統合 〜


NTTコムウェア株式会社(以下 NTTコムウェア、本社:東京都港区、社長:松尾 勇二)と岩崎通信機株式会社(以下 岩通、本社:東京都杉並区、社長:大原 国明)はこのたび、日本初となるSIP(*1)プロトコルによるソフトスイッチ(*2)と構内PHSシステム(*3)の統合ソリューションの共同開発を開始しました。12月の販売開始を目指します。

【目的】

NTTコムウェアが培ってきた高度なVoIP技術で市場展開している「ソフトスイッチ SS70V(以下 SS70V)」と、構内PHSシステムで国内トップの販売実績を有する岩通の「構内PHS」を、IETF標準(*4)で今後のVoIPシステムにおいて中核技術となるSIPプロトコルにより統合することで、ソフトスイッチビジネスシーンにおけるソリューションの拡大および市場競争力の向上を目指します。


【開発ソリューションの完成イメージ】

今回共同開発する統合ソリューションでは、構内PHSシステムを、その利便性を損なうことなくSS70Vが提供する多彩なVoIPソリューションに統合します。結果的に、構内PHSのアンテナをIPネットワーク上に配備することになり、SS70Vの提供する高度なオフィスコミュニケーション環境を、IP電話機や構内PHS端末の区別なく利用できます。

既に構内PHSシステムを利用しているオフィスにVoIPシステムを導入する場合、従来は、既存の構内PHSとは独立にVoIPシステムを導入して両者の間を接続する手法や、構内PHSシステムを撤去してVoIPシステムを導入する方式がとられてきました。前者は異なる複数システムを接続しただけであり、IP電話機や構内PHS端末などのエンドポイントの管理を一元化できず、全てのエンドポイントに対してVoIPシステムの高度サービスを提供する点で課題があります。後者では構内PHSで享受してきた利便性が失われます。今回の統合ソリューションでは、構内PHSの利便性を損なうことなくソフトスイッチシステムに統合し、エンドポイント管理はソフトスイッチで一元化します。

また、従来は構内PHSシステムを同一社内の複数ロケーションに導入する際には、各ロケーションごとに主制御システムを導入し、システム間を接続する必要がありました。今回の統合ソリューションにより、ネットワーク上の一ヵ所にソフトスイッチを導入することで、複数ロケーションのIP電話機や構内PHS端末、さらに既存PBXに収容されたデジタル端末を含めて、一元的に管理できるようになります。これによりシステム導入時の初期コストや、その後の運用にかかわるオペレーションコストの大幅削減が可能です。


【共同開発での両社の役割】

今回の共同開発は、SS70Vのソリューションメニューを充実させるため、NTTコムウェア、岩通に加え、SS70Vのプラットフォーム提供元でありNTTコムウェアのパートナーである米国ボーカルデータ社も含め、三社で検討を進めます。この中で岩通は構内PHSシステムのノウハウを、NTTコムウェアとボーカルデータはソフトスイッチシステムのノウハウを、さらに三社がSIPプロトコルに対して取組んできた技術的蓄積をもとにし、SIPによる統合ソリューションを共同開発します。


【両社の製品・システムの概要】

●NTTコムウェア「ソフトスイッチSS70V」
ビジネスユースで要求されるサービスをオールインワンで提供し、オフィス内に高度なコミュニケーション環境を実現。内線通話、保留、転送、ピックアップ、同時鳴動、発信者情報通知、電話会議などはもちろん、ボイスメール、ユニファイドメッセージ、デスクトップポータルなどの多彩な拡張サービスをもち、さらにNAT/FireWall/DHCPなどのVoIPシステムの課題を解決したソフトスイッチソリューションです。企業内ネットワークにIP-PBXソリューションとして設置することで高付加価値VoIP環境を実現するとともに、通信事業者が導入することで、VoIPによる多彩な機能をホスティングする「IPセントレックス」サービスを企業に対して提供できます。1システムで最小100内線から最大10万内線まで対応します。2002年初頭の発売開始以来、複数の企業に12,000回線を超える導入実績があります。

●岩通『構内PHSシステム』
岩通は回線キーを備えた構内PHS端末として、携帯タイプの「mujoV」と机上タイプの「DC−KT」をラインナップしています。これらは外線発着信、保留、転送など有線キーテレホンシステムと同等の利便性を実現しています。そのほか、長時間連続通話、防爆、雨に強い、騒音に強いなどの特徴をもった用途別の端末を取り揃えており、事務所からプラントまで幅広い利用形態をカバーする商品構成とノウハウを保有しています。他社に先駆けて1995年より構内PHSシステムを商品化しており、販売実績は国内No.1です。


【会社概要】

●NTTコムウェア
NTTコムウェアは、6,000万人の通信ネットワークや情報システムを構築、保守・運用してきた実績をもとに、VoIPに代表されるIPネットワーク上で実現する次世代ネットワークソリューション「NEXIPT(NEXTとIPからの造語)」を提供しています。SS70Vなどのソフトスイッチとともに統合アクセス機器、ゲートウェイ、IP電話機、さらにサービスの企画・開発・運用・サポートまで、トータルソリューションとして提供します。

●岩通
岩通は、キーテレホンシステムの製造、販売において国内トップグループです。国内通信機器メーカの中で最も早くからSIPに取り組んでおり、これまで国内外のSIP相互接続試験に積極的に参加して日本のリーディングカンパニーとして実績を積みあげてきました。このたびのVoIP構内PHSシステムにおいて、国内通信機器メーカとしてはじめて本格的なSIPベースの通信機器の開発を目指しています。

●ボーカルデータ社
ボーカルデータ社は、米国テキサス州のリチャードソンに本社を置く独立系ソフトウェアベンダで、Intermedia Communications、Kancharla Corporation、Go-Comm,Inc.など、米国を中心に10社以上の通信事業社への導入実績があります。1998年の創立以来、最先端のVoIPシステムを提供し、その高い技術と豊富な機能で高い評価を得ています。
(URL: http://www.vocaldata.com/


【展示会への参考出展ご案内】

次世代ネットワークソリューション「NEXIPT」の商品ラインナップとともに、「VoIP構内PHSシステム」を7月3日(水)から5日(金)まで、幕張メッセで開催される「NETWORLD+INTEROP 2002 TOKYO」のNTTコムウェアブースにおいて参考出品いたします。
※「NETWORLD+INTEROP 2002 TOKYO」について
開催日時 7月3日(水)10:30-18:00
7月4日(木)10:00-18:00
7月5日(金)10:00-16:30
当社出展ゾーン Network Infrastructureゾーン
Hall9、コマ番号:10M04



【用語解説】
*1:SIP(session initiation protocol)
IPネットワーク上で、電話の呼の設定を実現するためのテキストベースのアプリケーション層プロトコル。
*2:ソフトスイッチ
IPネットワーク上で、ハードウェアである交換機の代わりに、音声やデータのトラフィックをソフトウェアにより切り替え、交換機能を実現する。
*3:構内PHSシステム
企業内電話(PBX)システムとPHSシステムの連携により、 PBX内線としてPHSの着信・発信を可能とするシステム。
*4: IETF標準
標準化団体IETF(Internet Engineering Task Force)が発行する各種プロトコルなどの規定で,RFC(Request for Comments)とも呼ばれるもの。SIPはRFC2543としてIETF標準になっている。


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