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ビジネス・プロセス・マネジメントプラットホーム
「Tangible Business Process Analyzer」開発
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2005.02.09 |
ビジネス・プロセスの改善を容易にシミュレーションする
ビジネス・プロセス・マネジメントプラットホーム
「Tangible Business Process Analyzer」開発
NTTコムウェア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:今井郁次、 以下 NTTコムウェア)はこのたび、ビジネス・プロセス・リエンジニアリング(BPR)のプロセス分析・設計など、コンサルティング業務をトータルにサポートするビジネス・プロセス・マネジメントプラットホーム「Tangible Business Process Analyzer (タンジブル・ビジネス・プロセス・アナライザ、Tangible BPA)」を開発しました。Tangibleは、「触れて知覚し得る」という意味。特別なコンサルティング技法を身に付けることなく、テーブルの上においた小さな円筒形のパックを複数人で自在に動かしながら、ゲーム感覚で最適なBPRの形を導き出すことができます。
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【概要】
Tangible BPAは、BPRのあるべき姿「ToBeモデル」をデザインし、投資効果などリアルタイムにシミュレーションしながら、さまざまな数値データを可視化する業務プロセス分析プラットホームです。
縦60cm、横80cmの机サイズの「センステーブル」に、上部のプロジェクターから業務内容、稼動人員やスキルレベル、業務量、IT関係設備などの業務アイテムをフロー化した図を投影します。フロー図の業務アイテムの上においた直径4センチのパックを回すだけの簡単な操作で業務量や稼動人員、IT化効率などを変化させることができます。稼動人員や業務サポートツールなどのITを増減した場合、人件費や設備費などのコストとIT導入に伴う効果がどのように変化するか、テーブル前面のグラフや3Dディスプレイでリアルタイムかつビジュアルに表示します。
パックは複数同時に利用できるため、複数人でディスカッションしながら、稼動人員の適正配置、IT導入による効率化、業務プロセスフロー見直しによる効率化といった様々な解決策仮説をリアルタイムに検証することができます。業務上のボトルネック、リードタイムや納期遅延、稼働率、コスト・利益といった業務プロセス評価指標のバランスを確認しつつ最適策を容易に見つけ出すことができます。
【想定利用分野】
通信販売などのコールセンタ運営事業者での利用が想定されます。電話受付やWeb受付のトラヒック量が将来増えた場合、一次受付業務や問合せ業務などにボトルネックが発生し納期遅延などが生じる可能性があります。このボトルネックを解消し、かつ顧客満足度に関わる応答時間や放棄呼率等の一定品質を確保するため、どのようなIT化投資が効果的か検証できます。コールセンタ以外では、工場のラインや調達・物流等のサプライチェーン・マネジメント(SCM)分野での利用も想定しています。
本プラットホームをベースとし、コールセンタやSCM分野を中心に、お客様の日々の 運用業務に対応できる組み込み型のオペレーティングシステムへの適用も想定しています。
【構成機器等】
1.基本構成 |
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センステーブル: |
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ボード上においたパックを動かすことでコンピュータに情報を入力できる装置です。ボードの表面にアンテナを格子状に張り巡らせ、電磁誘導の原理を利用し、コイル内蔵のパックの位置および回転角を算出し、これらの情報をコンピュータに入力情報として渡します。パソコンはキーボードなどが情報の入力装置となりますが、本プラットホームではパックがその役割を担います。 |
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プロジェクター: |
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コンピュータのデータをタンジブルボードに投影します。 |
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モニター: |
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シミュレーションによるコストなど項目ごとの結果をグラフなどで表示します。 |
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2.拡張機器構成 |
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3Dディスプレイ: |
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解析結果の内容をより詳細に視覚的に表示します。 |
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LCDタブレット: |
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タブレットによりシミュレーション条件等の入力ができます。 |
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Anoteデジタルペン: |
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デジタルペンによりシミュレーション条件等の入力できます。 |
【開発の背景】
最適なビジネスのワークフローを得ることは、あらゆるビジネスで要求されます。そのためには現状把握、分析、改善方法の抽出が必要不可欠です。しかし、抽出は容易でなく、専門コンサルタントの支援により長期的に取り組まなければなりません。さらに取り組みのプロセスでは、仮説を立てながら、その仮説を一つ一つ検証する作業も必要となり、コストと時間が課題となっています
【開発の経緯】
キーボードやマウスなど既存の入出力デバイスの枠を超え、直感的な認識や作業を可能にする最先端のユーザインタフェース実現を目指し2002年、MITメディアラボ主催のデジタルライフ・コンソーシアムに参画。さらに、コンピュータ・ヒューマン・インタラクション分野の第一人者である同ラボ・石井裕教授が率いるタンジブルメディア・グループへNTTコムウェア研究開発部の研究員を派遣し、共同研究を開始しました。
共同研究のテーマは次世代ヒューマン・マシン・インタフェース「タンジブル・ユーザ・インタフェース(Tangible User Interface=TUI)」。デジタル情報に物理的な操作手段を与え、手など人間の感覚器官で直接情報が操作でき、情報の受け側には操作側と同じ感覚を伝えます。「接点」を意味する「インタフェース」から一歩踏み込んだ「相互連携」を意味する「インタラクション」がTUIです。
2003年にはIPネットワークのコンサルティング、設計、運用監視をトータルカバーする「Tangible IP Network Designer」を開発しました。2003年12月スイス・ジュネーブで開催された世界情報社会サミットに出展し脚光を浴び、世界のビジネスマンに最も支持されているBusinessWeek誌でも紹介されています。
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