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「第6回 OpenFlowが変える次世代ネットワーク」 標準技術の活用と実用化へ向けた取り組み

現在、ネットワーク技術の分野で注目されているキーワードが「OpenFlow」だ。OpenFlowを簡単に説明すると、「ネットワークを見渡して、プログラムでネットワーク全体を一度に制御できる技術」である。オープンな技術として、仕様策定は複数の企業が参加する非営利団体「ONF」(Open Networking Foundation)によって進められている。NTTコムウェアもNTTグループの一員として参加しており、仕様の動向を追うとともに、今後は仕様策定における提案を行っていく予定だ。OpenFlowが注目される理由は、従来のネットワークのあり方を大きく変える可能性を秘めているからだ。現在のネットワークは、ルーターやスイッチと呼ばれるネットワーク機器によって、データの送受信が行われている。ネットワーク機器には、専用のOSが搭載され、データをどのような経路でやり取りするかは、機器自身が判断するようになっている。例えるなら、機器ごとに頭脳を持っていて、判断しているという状態だ。

OpenFlowの場合は、この頭脳を「OpenFlowコントローラ」と呼ばれる1か所に集約する。それぞれの機器(「OpenFlowスイッチ」と呼ばれる)は、自分で判断する代わりに、コントローラからの指示に従って、データの処理を行うことになる。ここで注目したいのは、従来は主にIPアドレスを使ってデータの送受信先を決めていたが、OpenFlowではIPアドレスだけでなく、MACアドレスやポート番号など、より多くの要素を組み合わせて使えるという点だ。これによって、ネットワーク制御がより柔軟になり、バリエーションも増える。

例えば、「同じIPアドレスでも、ポートによって送るサーバーを変える」といったことが可能になる。これは逆に言えば、「同じIPアドレスを持つ、役割の異なるサーバーを設置できる」ことを意味する。
つまりOpenFlowとは、従来にはないネットワーク制御と構成を可能にする、次世代のネットワークを支える技術なのだ。

NTTコムウェアでは、早くからOpenFlowやその概念である「SDN」(Software Defined Network)に着目し、さまざまな研究を行っている。その中でも、特にOpenFlowの特徴を生かせる分野として、「データセンター」と「広域ネットワーク」の2つが挙げられる。
データセンター事業はNTTコムウェアも行っているが、OpenFlowを活用することでネットワーク機器の仮想化が可能となり、結果として機材や管理コストの低下が期待できる。
また、広域ネットワークでは、OpenFlowの柔軟なネットワーク制御によって、サービスに対する利用者の体感品質を向上させたり、緊急事態の最適化処理を行ったりできるようになる。実用化はこれからだが、いずれも企業にとっても個人の利用者にとっても、恩恵が得られる取り組みだ。

次代のネットワークを支えるOpenFlowへの取り組みと、それに携わるスペシャリストを紹介する。