一般的に「理想の睡眠時間は1日8時間」と言われていますが、これは統計的に8時間の人が多いというだけで、医学的な根拠があるわけではありません。睡眠のスタイルは人それぞれですし、同一人でも年齢や状況によって変わってくるのです。基本的には、ぐっすり眠れたと感じることが出来て、快適に生活出来ていれば、それがその人にとっての“良い眠り”です。
逆に、十分な睡眠時間を取っていても、起床時に眠気が残り、日中の生活にも支障が出るような場合は、不眠の可能性があります。不眠の症状は、上記に挙げたようなものがあり、それぞれ「入眠障害」、「中途覚醒」、「早朝覚醒」などと名付けられています。
また、不眠症=過眠症でもあります。日中強い眠気を感じ、うとうとしてしまう過眠は、夜間の不眠が原因である場合が多く、2つの症状は表裏一体なのです。 専門的な区分では不眠症も過眠症も同じ「睡眠異常」。 確認されている疾病は34種類あり、原因別に、
(1)ストレスを含め自分の身体内に原因があるもの (2)寝室の環境が悪いなど身体外の原因によるもの (3)体内のサイクルが昼夜のサイクルに合わないために起こるもの に分類されます。 勤務形態などによる睡眠時間のズレや、不規則な生活パターンによる不眠も(3)に含まれる病気です。 |