別のところで「50才で引退しようと思っていたが、最近それを55才に延長した」と伺いました。

ええ(笑)。もう早く引退したいんですよ。でも、私は今年で45歳ですが、やるべきこと、やっていないことがたくさんあり過ぎて、とてもあと5年で引退は無理だなというのが実感です。
 一方で、早く引退して若い人に権限委譲しなければいけないと考えているんです。そうじゃないと、会社って大きくなっていかないですし、50、60歳でやりたいこともあります。
 ただ、皆さんに出資していただいた使命として、店頭公開できる規模の会社にしたい。それが第一歩。その後、経営の責任などを整理して、55才でどうにか区切りがつけるかなと思っています。


引退後の具体的なプランは?

ボランティア活動をしたいんです。私は大学で心理学を勉強して、現在キャリアカウンセリングをしていますが、本当に迷ったり、失業している方からお金なんてとれないじゃないですか。そこで自分の専門性を活かして、キャリアだけでなく人生のカウンセリングをしていきたいと考えています。
 人生、もったいないですからね。今は自分の責任で自由にライフプランを作れる時代です。10歳の娘にも「宿題やらないのも自己責任で判断しなさい」と今から教えているんです。


イラスト:篠原元恵
お忙しい合間を縫って、バイオリンを習ったり、和服の着付けを習ったりとアク ティブな毎日をお過ごしです。「人生がもったいない」というお言葉からも伺え るように、経営に関しても素早い決断を下されるのが成功の秘訣でしょう。
その坂野様からご紹介いただいた次回登場のエグゼクティブは、オークションサ イト「ビッダーズ」を運営する(株)ディー・エヌ・エーの南場智子代表取締役 です。坂野様いわく「一緒に食事をしたら、私より先にメニューを決めた唯一の 方です」とのこと。どんなお話が伺えるか楽しみです。
【飯塚りえ】  

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