松下電器が描く2005年以降の暮らしを見てみよう。
まず、次代の暮らしを支えるエネルギーとして、電気では「燃料電池コージェネレーションシステム」と「太陽光発電」が、給湯では「自然冷媒(CO2)ヒートポンプ給湯機」が導入されている。
家庭内にはブロードバンドに接続された「くらしステーション」と呼ばれる端末があり、「くらしステーション」と各機器は特定小電力無線でつながっている。特定小電力無線とは、トランシーバーなどで使われている無線のことだ。
くらしステーションには「エネルギーマネージメント」「ネット家電」「見守り安心」という3つの機能がある。例えば、「エネルギーマネージメント」で「運転モニター」を選ぶと、エネルギーの稼働状況がリアルタイムで表示される。この日は、自家発電した2.37kwのうち1.52kwを消費し、余った電力を電力会社に売っている様子が映し出された。
「ネット家電」機能では、エアコンの切/入、お風呂の給湯、照明のON/OFF、電動シャッターや電子錠の開閉などが、家庭内の離れた場所から一括操作できる。人がいない部屋の照明を切ったり、エアコンの温度を設定する時も、いちいちそこまで行かずに済むというわけだ。もちろん、外出先から携帯電話で操作することも可能。
また「見守り安心」機能では、機器の運転や開閉センサーの切/入を設定しておけるので、出かける前や寝る前の確認・操作もワンタッチで簡単。鍵の閉め忘れや照明の消し忘れといったことが防げる。開閉センサーをONにしておくと、外部から不法侵入があった場合、警報を鳴らすとともに、携帯電話などあらかじめ設定した連絡先にメールで通知してくれる。
このように「くらしステーション」を中心としたネットワークでは、主に省エネと暮らしの安心・安全のサポートを目指している。
※「くらし・環境ショウケース」の展示内容は、既に発売されている「くらしネット」とはシステム・仕様が異なります。
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