「どうする〜アイフル♪」のCMで、パパとロングコート・チワワのくぅーちゃんが運命の出会いを果たしたのは街中のペットショップだったが、最近ではインターネットを通してペットと出会う人が急増している。
上に紹介したのは、国内最大級のブリーダー紹介サイト「メインキャスト」を介して、昨年度、新しい飼い主に出会えた子犬の数。1999年から国内の優良ブリーダーと子犬購入希望者との仲介を行ってきた同サイトの総成約頭数は1500頭超とのことなので、この急増ぶりがお分かりいただけるだろう。
利用者が増え始めた理由としては、アフターフォローの良さという「メインキャスト」独自の魅力も挙げられるが、インターネットを利用して子犬を購入することのメリットが多くの人に知られるようになった面も大きい。
では、そのメリットとは何か?
インターネットを通してペットを購入する場合、上記のような仲介サービスのほかに、ネットペットショップ、あるいは各ブリーダーの直販サイトを利用するなどの方法があるが、いずれの場合も、子犬は購入者に届けられるまでの間、少なくとも社会性の基礎が形成される生後2カ月までは、ブリーダーの元で母犬や兄弟と共に過ごす。
このため、従来型のペットショップで生後1カ月頃からショーケースや狭いケージに入れられる子犬に比べ、精神的にも健康的にも良い状態でいられるのだ。また、こうしたサービスでは実店舗を構えなくて済む分、価格が抑えられることも魅力の一つとなっている。
気になるのは、実物を一度も見ずに購入を決断するのか? という点だが、仲介サービスやブリーダー直販の場合は実際にブリーダーの元へ出かけて子犬を選ぶことが出来るし、ネットペットショップでも、そうした希望に対応してくれる所があるので、事前に確認しておけば問題はない。
一方、出会いの中には、インターネットを通して“譲り受ける”方法もある。
野良で保護した動物や、諸事情により飼えなくなったペットの引き受け手を探している人、ペットを譲ってほしい人に情報の場を提供している里親検索サイト「SATOOYA.COM」には、犬・猫・その他のジャンル別に多くの情報が寄せられている。
例えば、今年4月の1カ月間に寄せられた情報は、犬だけでも4369件。都道府県の記載もあるので、自分の近隣地域だけに的を絞ることも出来る。子犬に関する情報も多いので、犬種などにこだわりがなければ、こうしたサイトを利用するのも賢い方法だ。
インターネット=手軽に入手出来る、というイメージが強いが、相手は生き物。いずれの方法を選ぶ場合も、飼うまでの努力や手間を惜しまないこと。これが今後、長い時間を共に過ごす“家族”と出会うための、最低限の心構えではないだろうか。
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