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数字で見るインターネット
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C to C オークション市場規模予測
野村総合研究所「IT市場ナビゲーター2006」より



*1
オークションにはC to C型とB toC 型があり、C to C型は個人が不要になったものを出品して売買を行うもの。
*2  
C to C 取引市場…個人の取引を仲介する事業者のサイトで行われる取引の総額。個人のホームページでの売買などは含まない。
*3  
C to C 手数料市場…オークションサイトを運営する事業者の収入の総額。オークションサイトに出品する個人から徴収する出品料、落札手数料を合計したもの。

今や“ない物はない”とまで言われるネットオークション。欲しかった物を市場価格より安く買えるかもしれないお得感と、他の人達と競り合うスリルさ。また逆に、自分が使わなくなった物を出品して、お小遣い稼ぎができることも魅力となって、新規参加者をどんどん増やしている。
そうしたネットオークションの人気ぶりを改めて思い知らされるのが、今回の数字。なんとコレ、「Yahoo!オークション」における今年6月、1カ月分の総落札金額なのである。

「Yahoo!オークション」は、1999年10月のサービス開始当初から、出品数、集客数ともに圧倒的な強さを誇っている国内最大のオークションサイト。言わば、業界のガリバーだ。
二番手となる「BIDDERS」や「楽天フリーマーケット」も、出品数では「Yahoo!オークション」に及ばないものの、宅配業者と提携して落札商品の回収サービスを開始したり、ユニークな企画オークションを実施したりと、使い勝手を向上させてこれを追撃。現在、この3サイトで市場シェアの90%以上を占めると言われている。

残念ながら、現時点でのネットオークションの市場規模を示す正確な数字はないが、2001年に野村総合研究所が発表した調査では、同年約1100億円だった市場が、06年には約6400億円にまで拡大することが予想されている。また、業界内ではそれを大きく上回る1兆円市場を見込む声も多い。

このように、数あるインターネットサービスの中でも、花形的存在のネットオークション。ここまで利用者が増えた理由としては、ADSLなどの定額制通信サービスが普及したこともあるが、各サイトが取引上のトラブルやセキュリティ対策に力を入れ、安全面でのサービスの充実を図った点も大きい。

例えば、上の3つのサイトでは、いずれも、出品者にはクレジットカードの登録を義務付け、本人確認を行えるようにしたり、過去の取引相手を当事者同士が評価し合う「評価システム」を導入したりしている。また、出品者と落札者のお金と商品のやり取りを第三者であるエスクロー会社が仲介する「エスクローサービス」の利用も可能だ(利用できるエスクロー会社はサイトにより異なる)。
 
こうしたサービスを活用し、自分でも注意すれば、トラブルに巻き込まれる確率はかなり低くなるはず。購入後何年も使っていない物があったり、なるべく安く手に入れたい物があるという人は、モノは試し、一度ネットオークションを利用してみては?

   

ネットオークション3大サイト
・Yahoo!オークション(http://auctions.yahoo.co.jp/
・BIDDERS(http://www.bidders.co.jp/
・楽天フリマ(http://furima.rakuten.co.jp/

 
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