企業で働く人にとって、ランチタイムは午後の仕事への鋭気を養う大切な時間。しかし、同じ時間帯に大勢の人が飲食店へ詰めかけるオフィス街では、食事できる店を探し歩く“ランチ難民”が続出し、昼休みに一息入れるどころか、かえって疲れが倍増してしまったなんてことも珍しくない。
今回紹介するのは、こうしたランチ環境の悪い人に注目してほしい数字。「出前館」という出前専門ポータルサイトの８月分のオーダー数である。

「出前館」は、2500以上の登録店舗の中から指定した地域への配達が可能な店を検索し、それぞれの店のメニューを見ながら、その場で好きな料理をオーダーできるフードデリバリーの定番サイト。「楽天デリバリー」や「でまえや.com」といったデリバリーサイトの中でも、料理の宅配をメインに全国規模でサービス展開しているのが特徴で、実際にオフィスでのランチや残業時の夕食に複数分まとめて注文している人も多いと言う。その人気ぶりは、435万回という同サイトへの月間アクセス数からも推察できるはずだ。

では、こうしたインターネットでのサービスと、電話での注文とでは何が違うのだろうか？
一つは、気軽さ。インターネットならば直接人と話す必要がないため、オフィスから注文する時も周囲に知られずに注文できるし、たとえ注文が１品だけでも遠慮しなくていい（店によって1000円程度の下限料金設定あり）。また、注文を間違えられたり、電話対応の悪い店員に当たって嫌な気分を味わう心配がないのも結構大きなメリットと言える。
そして、情報力。配達先の住所を指定するだけで登録店舗の中から該当するものをすべてピックアップしてもらえ、それぞれの店のメニューや待ち時間などの情報を比較して、より速く、安く、おいしそうな料理を注文できる。メニューは常に最新のものがウェブ上に掲載されているので、従来のように店ごとに保管しておく手間もいらない。
なお、代金については、これまでと同じく商品受け取り時に現金で支払えばOK。つまり、便利な部分はそのままに、より手軽で快適な出前注文システムになっているということだ。

これから秋も深まり、ますます食が進む季節。せっかくのおいしい食事を時間に追われて詰め込むよりも、たまには社内でゆっくり出前料理を楽しむのもオツなもの。明日あたり、仲間を誘ってネット出前の味を一度ご賞味あれ。

※上記に紹介したオーダー数は、基本的に個人から寄せられた出前注文の月間総数です。会議や研修用にまとまった数の注文を請け負う法人向けサービスの利用数は含まれていません。