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数字で見るインターネット
数字で見るインターネット
小さなことからコツコツと 一日一膳、1クリック
多忙でも、お金がなくてもできるんです

テレビや雑誌で難民キャンプや地雷撤去作業などの様子を知り、「自分も何か手伝いたい」という気持ちになった経験は、誰にでもあるはず。しかし、いざ実行するとなると、何から始めていいか分からなかったり、忙しくて時間が取れなかったりして、なかなか難しいもの。そこで注目したいのが、インターネット上からできる「ネット募金」。

今回の数字は、クリック募金サイトの草分け的存在である「DFF」において、飢餓撲滅のために集まった寄付金の総額(11月6日20時現在)。
クリック募金とは、指定された募金ボタンをクリックすると自分の代わりにスポンサー企業が寄付してくれるという、インターネットならではの募金システム。これと似たものにオンラインショッピングで買い物をした金額に応じてショップ側が寄付を行ってくれる「ショッピング募金」もある。どちらも募金に自腹を切る必要がなく、手続きも簡単で、気軽にボランティア気分を味わえるのが魅力だ。

「DFF」の場合、1クリックごとの寄付金額は1円。クリック数も一人1日1回と決まっているため個人で日々協力できる金額はわずかだが、たくさんの人が継続的に参加することで上に紹介したような大きな金額を作り出せる。実際、同サイトが公表している寄付実施状況を見ると、毎日のクリック数は昨年4月のスタートから少しずつ増え、現在では6000〜8000ペースとなっている。休日もあまり数字に変動がないところを見ると、クリックを日課としている人も多いようだ。
最近では、インターネット上からのクレジットカード決済や、加入プロバイダ、ネット銀行からの口座引き落としで募金を受け付けるボランティア団体も増えてきた。これならば、いつでも、どこからでも、気が向いた時にササッと送金手続きを済ませることができるので、忙しい人も無理なく参加できる。

ネット募金を行っている団体について知りたい人は、募金ポータルサイトをチェックしてみるといいだろう。国内外のさまざまな団体がジャンル分けされている上、なかには「e-ボランティア・ネット」のように、各団体の活動趣旨を「1000円で5人の食糧1カ月分が確保できます」「30円でアフリカに1本の苗木を植えることができます」などと分かりやすく紹介している所もある。これなら、自分が送金したお金が何に使われるのかが一目で分かるし、募金金額を決める際の目安にもなる。もちろん、もっと詳しい情報を知りたい時には、それぞれの団体のサイトにアクセスすればいい。

「何かしたい」という思いを無理なくカタチにできるネット募金。お昼休みにホームページを見ている時、オンラインショッピングをする時、そして、臨時収入が入った時、こうしたサイトを一度のぞいてみてはいかが?

   

おすすめサイト
【クリック募金】DFF(http://www.dff.jp/
【ショッピング募金】イーココロ!(http://www.ekokoro.jp/
【募金ポータルサイト】e-ボランティア・ネット(http://www.e-volunteer.ne.jp/index.shtml

 
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