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数字で見るインターネット
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小指に巻かれた赤い糸そろそろ引っ張ってみませんか?
古くて新しい出会いのカタチ

年々、晩婚化が進み、生涯未婚率も上昇している日本。しかし、未婚・晩婚=結婚したくない人が増えている、というわけではない。内閣府が昨年5月に発表した「国民生活白書」の中で、結婚しない理由のトップは男女とも「結婚したい相手と巡り会えないから」となっているように、ほとんどの人がチャンスさえあれば結婚したいと考えているのだ。
一昔前までは結婚を希望する男女のキューピッド役として“近所の世話好きなおばさん”が活躍していたが、地域の交流が希薄になったためか最近ではそうした世話をしてくれる人はめっきり少なくなってしまった。現代で似たような役割を担っているところを挙げるとすれば、結婚情報会社になるだろうか。

今回の数字は、結婚情報業界の大手、ノッツェ結婚情報センターが運営しているお見合いサイト「e-お見合い」の登録会員数(2003年12月16日現在)。これまで結婚情報会社といえば、料金が高額で、敷居も高いイメージが強かったが、最近では同社のようにインターネットで気軽に利用できるサービスを提供するところも増えている。

さて気になる「e-お見合い」のシステムだが、登録会員の中で気に入った人を見付けたら、まずメール交際でコミュニケーションを取ってみて実際にお見合いするかどうかを決めるというもの。メールのやり取りには専用メールアドレスが支給されるのでプライバシーを守ることができるし、途中でメール交際をやめたくなった場合は削除操作することでメール交際を中止することも可能。また、実際に会う時には、事前に互いの身分証明書類を「e-お見合い」スタッフに送付して内容を確認してもらったり、ノッツェ結婚情報センターの支店内で担当者立会いのもとにお見合いをすることもできるなど、安全面には細心の配慮がなされている。
しかも、会員登録は無料! 料金が発生するのは、メール交際を申込んだ相手からOKの返事をもらい、メール交際をスタートさせた時(男性3000円・女性2000円/1件、OKした人は無料)だけ。料金もかなりリーズナブルだ。

ちなみに、メール交際の開通数は昨年1月〜12月16日までで9万3072件。上記の会員数から単純計算すれば、1人当たり約2人の異性会員と新たな出会いがあったことになる。全会員に共通して結婚願望があることを考慮すれば、合コンよりもずっと効率的であることは間違いないだろう。
お見合い結婚はカッコ悪い――。そう思い込んでいる人も多いが、考えてみれば合コンも、友達の紹介も、かつて流行ったねるとんパーティだって、お見合いと同じようなもの。いずれも単なる出会いのキッカケに過ぎないのだ。

インターネットを介すことによって、新しいサービスとして見直され始めているお見合い。最近ではニューヨークに住む独身男女の間でも、インターネットを介して真剣に生涯のパートナーを探すお見合いサイトが花盛りだという。日ごろ出会いのチャンスがないと感じている人なら、こうしたサービスの利用も一考の価値アリ。ただし、申込み前に該当サービスがプライバシー保護にしっかり対応しているか、サービス内容に見合わない料金設定でないかをチェックすることを忘れずに。

 

おすすめサイト
・e-お見合い(http://e-omiai.jp/
・match.com<英語のみ>(http://www.match.com/

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