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メールのやりとりでは、相手の顔も声もわかりませんので、ひとつ言葉遣いを間違えますと、心がすれ違ってしまうことも少なくありません。
敬語を使いすぎれば、形式的な礼儀正しさばかりが目立って、よそよそしい印象を与えてしまいますし、かといって、あまりになれなれしいメールを出せば、不快に感じて、おつきあいを拒む先輩諸氏もいらっしゃるかもしれません。
ですから、言葉遣いをどうするか? どれほど敬語を使うべきか? 迷われている方も多いでしょう。
慣れないうちは、実際の対話や電話以上に相手との間合いが取りにくいのが、メールの世界です。
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あれこれ悩むより、困った時には「ていねいな話し言葉」でメールを書いてみてはいかがでしょう。これならば、まず失礼はありません。
例えば…
子供の頃からお世話になったご近所さん
学生時代にお世話になった恩師
新人時代にお世話になった上司
と再会して親しく話をしている時の自分をイメージしてみてください。
つまり、ある程度「本音で話せる」けれども、心から尊敬している目上の相手との話し方がいいのです。
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同じ敬語でも、手紙でしか使わないような「書き言葉」を使うとどうしても、よそよそしくなります。ましてや、ワープロなしでは書けないような「難しい漢字」が並ぶと、見るからに堅苦しく感じます。
ですから、「ひらがな」を多用した「ていねいな話し言葉」を書くのが良いでしょう。たとえば、メールの冒頭ならば…
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慣れてきたら、相手との関係を見ながら若干「気持ちの切り替え」をしてみると良いでしょう。
基本は「ていねいな話し言葉」であっても、相手との間合いで、微妙な言葉遣い、文面、長さを変えてみるのです。これは、良い気分転換にもなります。
私の場合、ほとんどが、ていねいな話し言葉でのメールですが、公私ともに仲の良い人や、旧知の友人などから、親しみをこめてクダけたメールが届いた時だけ、思い切りラフな(時に乱暴な言葉を使った)メールを書きます。
あとは、親しい人に、ちょっと笑えるようなメールを書くのも、息抜きであると同時に、メールの間合いをつかむトレーニングになりましょう。
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その他、相手との関係でわかりやすいものとしては、「社内」「身内」と「社外」の区別がありましょう。
「社内」や「身内」向けのメールについては、「あいさつ」などを省いて、いきなり「本題」ということも少なくありません。これは、お互いに時間を節約するために必要なことです。
しかし、いくら同じ職場、家で顔を突き合わせていてもそこは人間ですから、事務的メールだけでは心が冷えます。ですから、その分、ミーティング、食事時などで顔と顔をつき合わせた時には、温かみのある対話を交わす必要がありましょう。
ここでも「ていねいな話し言葉」をお忘れなきよう!
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