メール道では、会社などで与えられるメールアドレスの他に、生涯を通じて使う個人メールアドレスを取得することを提唱してきました。転勤や転職、さらには退職後に、これまで交流のあった縁者とのメール縁が途絶えるのを防ぐためです。
しかし、昨今は、ご自身の大切な生涯アドレスを人目に晒すことが、即、迷惑メール増加につながりかねません。その結果、重要な縁者のメールが迷惑メールに埋没してしまい 、かえって不義理をしてしまわないとも限りません。
そこで、上級者には、
1)会社のメールアドレス(ビジネス用)
2)個人の生涯アドレス(大切なメール縁者との連絡用)
…に加えて、
3)個人の当用アドレス(一般的なおつきあいやショッピング・オークション用)
4)個人の試用アドレス(メールマガジン・メーリングリストやアフィリエイト用)
を含む4つのアドレスを使い分ける方法をお勧めいたします。
個人の当用アドレスは、個人の名刺やブログなどに記載する一般的なおつきあい用のアドレスです。また、買い物やオークションの時にも使います。
生涯アドレスとの違いは、大切な縁者以外にも、広く告知して構わないという点です。招かざる人々や、ショップやサービス業者などにも知られてしまうため、煩わしいお付き合いや宣伝メールに晒されるかもしれません。そんな時は、最悪の場合、メールアドレスを変えることで対応できます。
ただしこの当用アドレスに、無料のメールアドレスを使うことはお勧めできません。心ある人にも、ショップにも、無料アドレスは信用されていないからです。大手のプロバイダーでしたら、複数のメールアドレスを、わずかな追加料金で設定してくれるサービスを用意しています。また、メインとなるメールアドレスへの転送の設定も簡単にできる場合がほとんどです。そこで、生涯アドレスを取得しているプロバイダーで、当用アドレスを取得するのが便利でしょう。
個人の試用アドレスは、無料メールマガジンやメーリングリストを使った情報収集、情報発信やおこづかい稼ぎのための無料ブログやアフィリエイトなど、不特定多数の個人、法人と付き合うためのアドレスです。これらのお付き合いは、往々にして、嫌がらせの誹謗中傷メールや、企業からの大量宣伝メールに晒されやすいので、いつでも縁を切ることができるように、無料メールサービスのアドレスを上手に使いたいものです。
4つのメールアドレスをうまく使い分けるようになり、さらに前回ご紹介した迷惑メールフィルターを活用すれば、読むべきメールはかなり絞られるはずです。 |