ある日、出先で、私の携帯電話が鳴りました。社員からの緊急連絡でした。いつもお世話になっている社会保険労務士の先生が、約束でオフィスに来社されてお待ちとの連絡です。
私はあわてて手帳を確認しましたが、ご来社の予定はありません。先生に電話口に出ていただいたところ「社長から訪問日程確認のメールをいただいたので伺いました」とおっしゃいます。一瞬、血の気が引きました。そして、非礼のお詫びをいたしました。
「あっ!」
私は、そのメールのやりとりを思い出しました。そして失敗の原因も思い当たりました。
1.先生から日程候補日お尋ねのメールを受信
私:「2月3日までに打ち合わせの為にお時間いただける日を教えていただけますでしょうか?」
先方:「2月2日または3日では如何でしょうか?」
2.私から日程確定のメールを送信
私:「2月2日16時でお願いします。どうぞよろしくお願いいたします。」
3.先生とのメールのやりとりはそこでおしまい
4.私は、手帳にブッキングをしなかった
つまり、アポイントメントが成立したと思った時点が、先生と私とで違っていたため、トラブルになったのです。先生は、私からのメール返信があった時点で「約束成立」だと考え、私は、先生から再確認の「メール」が届いたら「約束成立」だと考えていました。
これまで、私はメールのやりとりのタイムラグの間に「新たな約束」が入ってしまうケースを数多く経験してきました。ですから、先生の返信が届かなかったことを「多忙な先生のことだから、ひょっとしたら私が返信をしている間に予定が埋まってしまったのかもしれない」と早とちりしたのです。そして、パソコンや手帳にはブッキングしないまま、気がつけば面談の日程調整のことさえ忘れてしまったのです。
そこで、3つの教訓を学びました。
1.日程確認メールの最後に、次の一文を添える
「もしこの日程でよろしければ念のためご返信ください。」
2.日程確認メールを自分が送信した時点で仮ブッキング
3.その後、返信があれば本ブッキング。返信がなければ取り消し |