『日経PC21』というパソコン雑誌の編集長です。『日経PC21』は1996年の創刊で、エクセルやワード、アクセスなどのビジネスソフトの使い方を中心に、周辺機器やネットワークなどもカバーしている“パソコン活用誌”。創刊以来「必ず使える、必ずわかる」という編集方針のもと、とにかく「わかりやすさ」に徹底的にこだわった誌面作りを実践しています。地道な編集作業ではありますが、この“こだわり”の積み重ねが、現在の約15万部という大部数を支えていると信じています。これからも、「必ず使える、必ずわかる」という編集ポリシーに、とことんこだわっていきます。
初めてインターネットに触れたのは1994年ごろだったと思います。その後、ウィンドウズ95の登場をきっかけにインターネットの大ブームが起こり、その頃からインターネットを本格的に使うようになりました。衝撃的だったのは、海外からの情報がものすごく楽に入手できるようになったこと。以前は海外に取材に行ってようやく入手していた技術情報が、いとも簡単に手に入ってしまう。簡単なインタビューだったらメールでできてしまう。これは革命的だ! と感じました。
ニュースリリースなどを含めれば100通ぐらいでしょうか。 メールはできるだけ即座に読んで、不要なものはその場で判断してゴミ箱行きにしています。 社内メールは、メールボックス自体がいわば自分の「ToDoリスト」になるので、その場で返信できる用件は後回しにせず即返信。あとでやらなければならない用件は、「重要」のチェックマークを付け、済んだらチェックを外して仕事の分野別フォルダに移動しています。
オフィスでは昨年買い替えたデスクトップ機。自宅は4年前に購入したデスクトップ機をウィンドウズMeからXPにアップグレードして使っています。 自宅のネット接続環境はCATV(イッツ・コミュニケーションズ)。月額利用料が2625円と比較的安く、スピードも自分にとっては十分なので、満足しています。モバイル環境はそれほど必要でないので持っていません。
机の引き出しに入っているもので普段使うのは名刺、筆記用具、書類くらい。カバンの中にも大したものは入っていません。電車の中でアイデアをまとめたりすることが多いのでノートは必需品。過去のノートも全部持ち歩いていて、電車の中でパラパラめくって過去の企画を再検討したりしています。
編集長になってから、日頃扱うデータの量はずいぶん増えました。また経理データや人事データなど、機密性の高いデータもたくさん扱うので、バックアップとセキュリティ対策は欠かせません。メールデータもこまめにバックアップしていますが、容量はかなり大きくなってしまうので、不要なメールや添付ファイルを削除したうえでバックアップするようにしています。 自宅ではデジカメ写真は毎月バックアップしています。思い出のぎっしり詰まった写真だからこそ大事にしたいですね。CD-R2枚にコピーして、1枚は自宅以外の場所に保管しています。
原稿の締切や入稿が近くなってくると、どうしても机にへばりついている時間が長くなってくるので、トイレに行ったり、近くの人に声をかけたりして、席を立つように心がけています。また、できるだけ朝のウォーキングを実践するようにしています。自宅から1時間ほど、ほとんどが遊歩道で緑溢れるルートがあるので気に入っています。
ニュース系や実用系を除くと、愛用・愛読といったサイトやメールマガジンは、あまりありません。インターネットの使い方が、基本的に「必要になった時に検索して」というスタイルなので…。 その数少ない中で愛読しているのは 『縁尋奇妙』 前回登場された、久米信行さんが社内外の「縁者」の方に一日一通配信する無料同報メール。久米さんの交友関係の広さに驚かされるとともに、ビジネスのヒントになる情報が満載です。 『デジタルARENA メール』 自社のメールマガジンですが、パソコンとデジタル機器のニュースや製品レビューの情報量が豊富なので、よく読んでいます。こういったニュース系のメールは、あまりたくさん購読するとかえって消化不良になってしまうのでひとつに絞り込んで読むようにしています。
大学を卒業してから20年近く、ずっとパソコン雑誌の編集に携わっています。パソコンがこれだけ使いやすくなってくると、将来はパソコン雑誌はなくなるだろう、なんて言う人もいますが、どうでしょうか。将来のことはわかりませんが、それぞれの時代に合ったパソコン誌が必ずあると思います。当面は、その方向性を模索していきたいと思っています。
まずは、自分の生活や仕事でネットを活かせる部分からまず実践していくのがよいと思います。 生活面では、私はまず家族に「インターネットの便利さ」を理解してもらえるように、家族のための情報収集や、ネットショッピング、ネットバンキングなどで積極的にネットを活用しています。最近では何かわからないことがあると、「インターネットで調べて」と頼まれるようになりました。 仕事の面では、Googleなどの検索エンジンを自在に使いこなして情報収集に役立てています。もちろんそこで得られる情報は種々雑多なものですから、そこから真の有用な情報を選り分ける“感覚”を養うことも大切だと思います。 そして、ネットワークだからこそできる、人との関わりを広げていきましょう。普段の仕事でなかなか知り合えない人とネットを通じて知り合ったり、仕事で知り合った人とネットを通じて関わりを深めていく、ということが大事だと思います。
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