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私のネットライフ  ネットワーカーに本音で聞きたい10の質問 第2回 日経PC21編集長 大用昌之 「編集長のネット極意」
 
だいよう・まさゆき。1962年東京都武蔵野市生まれ。早稲田大学理工学部卒。
1985年に日経BP社(当時は日経マグロウヒル社)入社。日経バイト記者、日経パソコン記者、同副編集長などを経て、2001年から日経PC21編集長。

Q1
まずは、お仕事について、ご紹介いただけますか?

『日経PC21』というパソコン雑誌の編集長です。『日経PC21』は1996年の創刊で、エクセルやワード、アクセスなどのビジネスソフトの使い方を中心に、周辺機器やネットワークなどもカバーしている“パソコン活用誌”。創刊以来「必ず使える、必ずわかる」という編集方針のもと、とにかく「わかりやすさ」に徹底的にこだわった誌面作りを実践しています。地道な編集作業ではありますが、この“こだわり”の積み重ねが、現在の約15万部という大部数を支えていると信じています。これからも、「必ず使える、必ずわかる」という編集ポリシーに、とことんこだわっていきます。

Q2
インターネットとの出会いについて、教えてください。

初めてインターネットに触れたのは1994年ごろだったと思います。その後、ウィンドウズ95の登場をきっかけにインターネットの大ブームが起こり、その頃からインターネットを本格的に使うようになりました。衝撃的だったのは、海外からの情報がものすごく楽に入手できるようになったこと。以前は海外に取材に行ってようやく入手していた技術情報が、いとも簡単に手に入ってしまう。簡単なインタビューだったらメールでできてしまう。これは革命的だ! と感じました。

大用昌之さんが関係する
Webサイト・メールマガジン一覧
日経PC21ホームページ
日経PC21 ARENAメール
Q3
1日何通ぐらいメールを受発信しますか?その所要時間は?工夫は?

ニュースリリースなどを含めれば100通ぐらいでしょうか。
メールはできるだけ即座に読んで、不要なものはその場で判断してゴミ箱行きにしています。
社内メールは、メールボックス自体がいわば自分の「ToDoリスト」になるので、その場で返信できる用件は後回しにせず即返信。あとでやらなければならない用件は、「重要」のチェックマークを付け、済んだらチェックを外して仕事の分野別フォルダに移動しています。

ある日のタイムスケジュール
07:30 起床
08:30 家を出て通勤途中に1時間ウォーキング
10:30 出社 メールチェック、伝票処理など
11:00 校正ゲラのチェック
13:00 昼食
14:00 デザイン事務所で打ち合わせ
16:00 社内の会議
18:00 某社の新製品発表会に出席
20:00 記者と原稿の打ち合わせ
21:30 夕食
22:00 校正ゲラのチェック
24:00 帰宅
24:30 入浴
25:00 就寝
Q4
オフィス・家庭・モバイルでお使いのPC環境を教えてください。

オフィスでは昨年買い替えたデスクトップ機。自宅は4年前に購入したデスクトップ機をウィンドウズMeからXPにアップグレードして使っています。
自宅のネット接続環境はCATV(イッツ・コミュニケーションズ)。月額利用料が2625円と比較的安く、スピードも自分にとっては十分なので、満足しています。モバイル環境はそれほど必要でないので持っていません。

Q5
机の引き出しの中身、カバンの中身を見せていただけますか?

机の引き出しに入っているもので普段使うのは名刺、筆記用具、書類くらい。カバンの中にも大したものは入っていません。電車の中でアイデアをまとめたりすることが多いのでノートは必需品。過去のノートも全部持ち歩いていて、電車の中でパラパラめくって過去の企画を再検討したりしています。

Q6
ファイルのバックアップやセキュリティはどうしていますか?

編集長になってから、日頃扱うデータの量はずいぶん増えました。また経理データや人事データなど、機密性の高いデータもたくさん扱うので、バックアップとセキュリティ対策は欠かせません。メールデータもこまめにバックアップしていますが、容量はかなり大きくなってしまうので、不要なメールや添付ファイルを削除したうえでバックアップするようにしています。
自宅ではデジカメ写真は毎月バックアップしています。思い出のぎっしり詰まった写真だからこそ大事にしたいですね。CD-R2枚にコピーして、1枚は自宅以外の場所に保管しています。

Q7
作業を快適にする工夫や、テクノストレスをためない健康法はありますか?

原稿の締切や入稿が近くなってくると、どうしても机にへばりついている時間が長くなってくるので、トイレに行ったり、近くの人に声をかけたりして、席を立つように心がけています。また、できるだけ朝のウォーキングを実践するようにしています。自宅から1時間ほど、ほとんどが遊歩道で緑溢れるルートがあるので気に入っています。

Q8
愛用、愛読するWEBサイト、メールマガジン、ブログを教えてください。

ニュース系や実用系を除くと、愛用・愛読といったサイトやメールマガジンは、あまりありません。インターネットの使い方が、基本的に「必要になった時に検索して」というスタイルなので…。
その数少ない中で愛読しているのは
『縁尋奇妙』
前回登場された、久米信行さんが社内外の「縁者」の方に一日一通配信する無料同報メール。久米さんの交友関係の広さに驚かされるとともに、ビジネスのヒントになる情報が満載です。
『デジタルARENA メール』
自社のメールマガジンですが、パソコンとデジタル機器のニュースや製品レビューの情報量が豊富なので、よく読んでいます。こういったニュース系のメールは、あまりたくさん購読するとかえって消化不良になってしまうのでひとつに絞り込んで読むようにしています。

Q9
これからのライフワークと、将来の夢を教えてください!

大学を卒業してから20年近く、ずっとパソコン雑誌の編集に携わっています。パソコンがこれだけ使いやすくなってくると、将来はパソコン雑誌はなくなるだろう、なんて言う人もいますが、どうでしょうか。将来のことはわかりませんが、それぞれの時代に合ったパソコン誌が必ずあると思います。当面は、その方向性を模索していきたいと思っています。

Q10
最後にこれからネットワーカーを目指す読者に一言メッセージを!

まずは、自分の生活や仕事でネットを活かせる部分からまず実践していくのがよいと思います。
生活面では、私はまず家族に「インターネットの便利さ」を理解してもらえるように、家族のための情報収集や、ネットショッピング、ネットバンキングなどで積極的にネットを活用しています。最近では何かわからないことがあると、「インターネットで調べて」と頼まれるようになりました。
仕事の面では、Googleなどの検索エンジンを自在に使いこなして情報収集に役立てています。もちろんそこで得られる情報は種々雑多なものですから、そこから真の有用な情報を選り分ける“感覚”を養うことも大切だと思います。
そして、ネットワークだからこそできる、人との関わりを広げていきましょう。普段の仕事でなかなか知り合えない人とネットを通じて知り合ったり、仕事で知り合った人とネットを通じて関わりを深めていく、ということが大事だと思います。

 
 
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