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私のネットライフ  ネットワーカーに本音で聞きたい10の質問 第5回 株式会社FPステーション 代表取締役 天野隆 「年を重ねる毎に幸福に」が私の人生哲学
 
あまの・たかし。1951年10月31日生まれ。74年慶応義塾大学経済学部卒業。在学中の73年に公認会計士2次試験に合格。アーサーアンダーセン会計事務所東京事務所・ヒューストン事務所を経て、75年に父親で税理士、天野克己の事務所に入所。85年株式会社FPステーション設立。代表取締役に就任。主な著書に『キャッシュフロー計算書が面白いほどわかる本』、『決算書が読めなくて幹部といえるか』(共に中経出版)、『あわてない!困らない!不安がなくなる相続・贈与』(フォレスト出版)、近著に『決算書は3つの数字で読みなさい!』(中経出版)などがある。

Q1
お仕事についてお聞かせください。

公認会計士・税理士として「相続専門の会計事務所」を経営しています。さらに経営者と会計事務所の方に「元気の種」という経営・税務・生き方等のテープ・CDを通信販売しています。あとは資産家の方向けの税務・会計のお手伝いをしています。

Q2
インターネットとの出会いについて教えてください。

2000年の6月にシリコンバレーとシリコンアレーを視察して、インターネットのさらなる可能性を、あらためて体感しました。当時から、そこでは情報提供と通信販売のプラットフォームとしてインターネットは重要な位置を占めていました。それを見て専門家もネットで情報発信する時代だと思いました。それも、少しでも分かりやすく工夫したり、親切であるよう心掛けて。

天野隆さんが運営・関係する
Webサイト・メールマガジン一覧
FP STATION
天野隆の部屋
All About Japanの相続ガイド
相続応援日記
決算書ドットコム
Q3
ネットをお仕事に活用されている目的や理由などを教えてください。

ネットですとお客様の都合のよい時間に、アクセスしていただけます。ですから公認会計士としてネットで情報を発信することで、お忙しい会社社長様や経営者の方々も情報を活用していただける、そのような意味でネットは有効な手段だと思いました。
また、決算書のセミナー講師をしていますので受講後の疑問点や、相続ガイドをご覧になったお客様からの個別の質問をお受けする窓口としてもネットを活用しています。
本当は皆さんから直にお話を伺いたいのですが、時間の調整だけでも大変な労力が要ります。やはりメールですと、お客様にとって時間を気にせず質問や相談を発信しやすいですから。

Q4
1日に何通くらいメールをやりとりしますか?その所要時間、特に工夫していることなどありますか?

メールは1日に30通ほどやりとりしています。主にお客さま、社内、友人です。その他にメールマガジン等を入れると50通ぐらいになります。メールに掛ける時間は平均すると日記を書くのも入れて1時間ぐらいでしょうか。
メールはなるべく早く返事を書くように心がけています。送るときは、読んだ方が少しでも元気になるような言葉を贈る言葉として最後につけています。例えば「あなたの周りに出で湯のごとく良き事が湧き上がります様に」。

ある日のタイムスケジュール
06:30 起床、散歩、朝食
08:00 出勤
08:50 モーニングファイト(朝礼)、会議、レジメ執筆
11:00 相続の相談
12:00 昼食
13:00 講演。終了後、記事執筆など
18:00 夕食
19:00 メールチェック、社内打ち合わせなど
23:00 帰宅
24:00 就寝
Q5
オフィス・ご自宅・モバイルでお使いのPC環境を教えてください。

会社の机の上には富士通のFMV6500があります。モバイルは松下電器のLET’S NOTEとカシオペアFIVAを使っています。自宅では DELLの Dimension 4600Cを使っています。

Q6
ファイルのバックアップやセキュリティはどうされていますか?

バックアップは定期的に取っています。週に1回すべての事例データや分析データをMOに入れ、会社から遠いところに保管してもらっています。
天野メモというものを週末に1週間分つけてます。日記以上の分量になります。1992年4月2日から始めたので、トータルするとそれは大変な分量です。そこで印刷、製本し保存してます。内容は、「本との出会い」「達人との出会い」「セオリー化した事」「不思議な事との出会い」「感じた事」「業務上の記録」に項目を分類してまとめています。原稿や講演の準備に有益です。この天野メモはCDで別に保有してます。

Q7
インターネットを利用されて、ネットを活用する以前と比べるとどのように変化しましたか。

電話ですと秘書を通じた連絡になってしまい、直接相手の方とお話できないことがあります。それも互いに忙しいとすれ違いの連続で、いつまでも連絡が取り合えません。ネットではメールを送っておけば、いつか本人から返事が来るというところが便利です。質問も多く来ますが、日本全国、世界各国に発信できるネットだからこそ全国対応が出来るというものです。
それから、ビジネスがものすごい勢いで簡潔になりました。これまでは、著名な方や気になるビジネスキーマンとお会いしたいと思っても、連絡先を探すのにも時間がかかったり、実績を積んだり信用を得たりして会社が大きくならないと会ってもらえないということがありました。出会うまでに20年かかったこともあります。ネットが普及してからは連絡先もメールという手段が増えたこともあり、それがなくなりました。また、熱心であればいろいろな方とも出会える、インフラが出来上がった感があります。何かをしたいという意識があれば動きやすい環境になりました。ありがたいです。

Q8
作業を快適にする工夫や、テクノストレスをためない健康法をお教えください。

机の上を整理するとアイデアが出てきます。
それから「THINKING DAY」という、考える日を作っています。家庭でも職場でもないところで、会社の計画を考える日です。
週末には必ずプールを歩きます。水泳はあまりしません。なんと言っても歩くのが気持ちも良いですし、プールを歩くとひらめきます。顔をつけると泳ぐことに神経が集中してしまい、発想が舞い降りてこないのです。

Q9
愛用、愛読されているWebサイト、メルマガ、ブログを紹介してください。
南修治さんの習慣(週刊)あんじゃない   日本経済の動き GDP・景気・経済サイト
  通信カウンセラーの日記が参考になる     使えるデータのポータルサイト
         
幸せな小金持ちになるホームページ      
  本田健さんの公式サイト。
情報満載元気がでるホームページ
     

特におすすめはこちらです。
 
タビスランド   EDINET
  専門の会計税務最新情報満載
毎日のニュースは情報価値あり
    公開企業の有価証券報告書が入手できる
         
世論調査      
  世の中の意識や統計調査情報を探している時に便利      

Q10
これからネットワーカーを目指す読者にメッセージをお願いいたします。

今は生活者主義と呼ばれています。生活者中心の時代が来ているようです。このような時代は、重要な情報は生活者としての口コミだと思うのです。
どんな宣伝をしても、あそこの商品は悪い、サービスは好ましくないという口コミがあると売れないようです。そのときクローズアップされるのがネットワーカーだと思います。誰の情報なら信頼できるという口コミです。生活者の立場に立った情報発信がこれからますます重要な時代ではないでしょうか?
ハードワーカーからブレインワーカーへ。そしてブレインワーカーからネットワーカーへ。身体を使う仕事から頭を使う仕事へ。そして頭を使う仕事から差し上げ上手の仕事へ。ネットワーカーはこれから差し上げ上手が期待されていると思います。
情報は発信した量に比例して受信できると確信してます。私も人生哲学「年を重ねる毎に幸福に」を大切にして、少しでも喜んで下さる方のために種まきをしていこうと思っています。

 
 
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