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私のネットライフ  ネットワーカーに本音で聞きたい10の質問 第6回 (株)ルネッサンス・アイズ代表取締役社長 松尾 一也 「ネットが高めてくれた“出逢い力”」
 
まつお・かずや。東京生まれ。1984年富士通入社。87年にマツオクリエイション(現ルネッサンス・アイズ)を設立。竹村健一氏などの講演会を企画開催し、300名に及ぶ講師陣ネットワークを築く。企業内教育・シンポジウムも多く手掛け、ラーニングオーガナイゼーションが専門。現在、ミニスクール“Coco-de-sica”を社会教育のメッカにすべく専心している。ワシントン大学エグゼクティブプログラム修了。鰍リルソン顧問。
主な著書に「出逢い力−あなたに逢えてよかったと言われる人生」(明日香出版社)がある。

Q1
まずは、お仕事についてご紹介いただけますか?

代表取締役を務めているルネッサンス・アイズでは、約300人の講師陣ネッワークをベースに企業、自治体、学校などに講師や研修プログラムなどのコンテンツを提供しています。併せて企業の人財育成コンサルティングを請け負っています。その他に“学びのメッカ”外苑前の寺子屋「Coco-de-sica」の校長として様々なセミナーを展開中です。あと講演と執筆を少々。

Q2
インターネットとの出会いについて教えて下さい。

97年頃にコンピュータソフト会社を経営している友人から、手取り、足取り教えてもらってメールやインターネット検索を楽しみました。最初は特定の友人との連絡手段でしたが、まさしくお湯が沸騰するがごとく、ある時期に一斉に転換しましたね。まるで「100匹目の猿」現象ですね。「100匹目の猿」というのは、宮崎県幸島で、海水で芋を洗って食べる一匹の猿を見て、ほかの猿も真似をしだし、それが100匹を超えた時、ほぼ同時期に全世界の猿にも伝わったという現象です。

松尾一也さんが関わっているサイト
Coco-de-sica
株式会社ルネッサンス・アイズ
愛の光500運動
日本政策フロンティア
株式会社マネジメントロジック
Q3
ネットをお仕事に活用されている理由と目的を教えて下さい。

講師陣ネットワークという目には見えない商材を扱う上で、広く、かつ情報を欲している人にピンポイントでアクセスしあう方法にはWeb上で展開させるのが一番と考えました。
ある調査によると、日本全国で一日に大小あわせて1,000件近い講演、研修会が開催されていると知りました。その最適な講師や、研修プログラムをご提供することが我々のミッションだと思っています。

Q4
1日に何通くらいメールをやりとりしますか?その所要時間、特に工夫していることなどありますか?

一日にやりとりするメールは、送信が約30通。受信が約150通です。だいたいの内訳はビジネスメールが65%、友人や知人からのメールが35%です。平均すると、それに約90分〜100分の時間を費やしています。
メールについて、私は基本的に「エンパワーツール」であると考えています。「ポジティブワード」や「プラスのストローク」を心掛けて、いかに相手が「ゴキゲン」になってもらえるかに意識を傾注しています。
手前味噌ですが、定期的に発行している「松尾校長の出逢い力育成メルマガ」も、この基本姿勢に則って発信しています。こちらは人間学をベースに「わかりやすく、面白く、ためになる(略して『わおた』)」を特に心掛けています。そのイメージは「フムフム、クスッ、ジーン」のスパイラルです。
あとは当然のことながら「クイック&レスポンス」で、急いでいてもひと言、ふた言は極力返信するようにしています。
それから夜、酔っ払ってからのメールの発信は個人的にご法度にしています。
翌朝、読み直して身が20センチは縮まる思いを何度と経験しています。

ある日のタイムスケジュール
06:30 起床
07:00 自宅PCにてメールチェック
08:30 出社。会社PCにてメールチェック
09:30 役員会
12:00 社員達と揃ってランチ
14:00 セミナーアテンド
(この日は唐津一先生)
17:00 スポーツクラブにてジムとサウナ
19:00 セミナーにて講演
21:00 スタッフと生ビールで軽い打ち上げ
23:00 帰宅後、読書
24:00 就寝
Q5
オフィス・ご自宅・モバイルでお使いのPC環境を教えて下さい。

オフィスではシャープのメビウスを使っています。自宅で使っているのはソニーのVAIO、モバイルは富士通のFMV LOOXです。あと欠かせないのがDoCoMoの携帯N505is。これで結構、仕事の受発注をこなしています。

Q6
机の引き出しの中身、カバンの中身を見せていただけますか?

カバンを持たなければどんなに楽かと思いつつ、無駄なものを常時、持ち歩いている自分に気づきました。

・システム手帳
・今年の目標シート
・大切な仲間曼荼羅シート
・ワンコの写真
・愛読書2冊(活字中毒なもので・・・・・・)
・玄米ギャバ
・手足マッサージ器具

 




Q7
インターネットを利用されて、ネットを活用する以前と比べるとどのように変化しましたか?

「出逢い力」が高まりました。
ユングの集合無意識ではありませんが個の意識が、全体につながる擬似体験をインターネットで感じます。メルマガを丁寧に書いて発信していると、今まで断線していた人達とも神経細胞同士がつながったかのように「思いの交換」がなされるから不思議です。
旧知の仲間との心ゆくまでの意思疎通、知らない人々との新しい出逢いなど明らかに社会が拡がりました。

Q8
作業を快適にする工夫や、テクノストレスをためない健康法をお教え下さい。

PCに向かいつつある時は社員と、ある時は家族と楽しいバカ話をしながらワークをしています。あと会社から歩いて3分のスポーツクラブに頻繁に通って頭と体のバランスを取るようにしています。
アイデアを練るときはPCを離れて車上・枕上・浴場が特に意識が集中します。ただし、ポイントはひらめいたことをメモにする工夫が必要ですね。

Q9
愛用、愛読されているWebサイト、メルマガ、ブログを紹介して下さい。

仕事では否応なしに厳しい場面が多いので、基本的には心と頭が休まるものを敢えて選んで愛読しています。いわゆる癒し系が好きです。

木村貴志さん 師範塾      
         
無能唱元さん      

特におすすめはこちらです。
 
さとう秀徳さんのメルマガ「快想BOX」      
 

ほのぼのとしたさとう秀徳さんの人柄がにじみ出ていて「ホッ」とします。人間力をベースに発想の転換を促すメッセージですが、本人も川柳の作家で愉快な快想川柳でしめくくります。短くとも味のあるメルマガのひとつです。


Q10
ネットの有効利用へのアドバイスを読者の皆さんにお願いいたします。

ネットワークの質はその人の「人間的器」に比例します。まさしく「出逢う人はその人の身の丈に合った人」なので、日頃、自分の感性を磨き、明るく、いい周波数を保っておくことが大切です。そのコツは、あらゆるものに妙味を見出せる習慣をつけること。そうすれば無敵です。「これは興味深い」「なんとも愉快だ」「有意義な出来事だ」・・・・・・こう思えるとまわりの風景が変わってきます。
そしてこれからの「リーダーシップの要諦」は「みんなの英知を集める力」が最大のポイントです。それにはITネットワークは不可欠な領域です。Have a fun!

 
 
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