米国の情報通信業界(得意は通信業界)を専門とするジャーナリスト兼リサーチャーです。執筆、調査レポート、講演が仕事の3本柱で、執筆は日経産業新聞などに連載を持っています。ニュースを追いかけるのではなく、業界や技術動向を分析するトレンドものを得意としています。
1993年だったと覚えていますが、ニューヨーク・タイムスのテクノロジー覧1面トップに「ブラウザー(スパイグラス)が時代を変える」という記事が出て、興味深く読みました。当時は、情報収集にデータベース・サービスを使っていましたが、それとどう違うのか分からずに、調べ始めたのがインターネットを知るきっかけでした。
受信は、普段250通くらいでしょうか。ただ、春先とか秋口などニュースの多いときはプレスリリースが増えて500通くらい来ます。 複数のメールアカウントを持っていて、フィルターを掛けないアドレスには、ジャンクメールが1日150通以上入ってきます。フィルターを掛けたメイン・アカウントには100通くらいです。 メインのアカウントに来るメールの処理については、全部で1〜2時間くらいかかっていると思います。ジャンクメールは、週2〜3回タイトルだけ流し読みしてゴミ箱に捨てます。 実は、ジャンクメールもタイトルだけ読んでいると、結構面白いので、一種の気晴らしに使っています。 発信は、せいぜい1日20〜30通くらい。友人とのやり取り、日本の出版社やクライアントとの連絡です。 米国に在住している関係からメールの9割以上が英語なので、フィルターにかけ、自動選別してフォルダーに整理しています。英語のニュース、プレスリリースなどはまとめて見ます。ただ、ニュースはアルバイトの方に頼んでいるクリッピングが、年間で1万5000件から1万9000件ほど入ってくるので、よほどのことがないとメールニュースの本文までは読みません。タイトルだけを流し読みして、全体の流れを把握するように心がけています。もちろん、プライベートな話や読者からのメールは、丁寧に読みます。出版先との打ち合わせなどにも、結構な時間を使っています。
たまたま駐在としてやってきて、そのままフリーランスとして「ここで活動している」だけで、特に米国から情報発信をすると言う意図はありませんでした。また、若いときは、広い分野の技術リサーチをやっていましたが、ジャーナリストになるときマルチメディア・ブームだったので、まずはその分野を追いかけていました。そうするうち、通信分野は日本側の需要が高いのに、専門的な情報を出す人がいないことがわかり、通信分野を主軸に追いかけるようになりました。
展示会や国際会議にも出席して面談取材もしますが、米国は広いのでリモート取材を多用します。僕は分析記事が中心なので、特にメールによる取材は多用しています。質問をすると、正確な答えがちゃんと返ってきます。ネットがなければ、米国全体を一人ではカバーできません。また、ウェブのおかげで専門情報に簡単にアクセスできるようになって、調査の時間は格段に短くなりました。 プライベートでは、そんなにネットを使っていません。携帯メールで家族とやり取りすることはありますね。米国人は携帯メールが苦手で、家族しかメール相手がいないのは困りものです。
メディアが発信する情報は、日本も米国も大局的に違いがありません。ただ、個人の情報発信力は、米国のほうが優れています。小さいときから意見をまとめ、人前で発言する訓練を受けているからでしょう。メディアへの批判や個人サイト(ホームページやブログ)の充実ぶりは目を見張ります。発言内容も、米東海岸は正論というより「詭弁でも議論に勝つこと」が目立ちますが、西海岸は正論より「個性やユニークさを重視する」傾向があって、楽しいですね。
僕のところはSOHOです。いつも、机の上にはPCが3台(Panasonic Let's Note、IBM ThinkPad、あと1台はユーザーサイドのオリジナル・タワー)とテレビが並んでいます。3つぐらい画面がないと資料を見ながら執筆ができないためです。テレビはニュース・チャンネルを常につけています。ほかに家族のPCが3台。接続環境はケーブル・モデム(バックアップはISDN)+ルータ+イーサ(100Mbps)ハブ+無線LAN(802.11b/g)。ファイル・サーバー2台、多機能プリンターとなっています。 バックアップは、ファイル・サーバーと個人PCで2重化、古いデータはCD-ROMに焼きます。
できるだけ運動(テニスやジムでトレーニング)をします。そうしないと腰痛を起こすので。目を使いすぎて肩が凝ると中国人の指圧屋さんに行きます。息抜きにはお手軽なゲーム(PC麻雀など)をやります。それからサンフランシスコはナパ・ワインが安く入るので、ワインを楽しんでます。
コラムを書くときに利用するサイトという視点で、科学系のネタに出会える情報源系、関連調査や文献入手等に利用する調査系からいくつかご紹介します。
一番読んでいるのは、ウォールストリートジャーナル・オンラインですが、サンフランシスコ・クロニクル紙はシリコンバレーの生活に密着したハイテク話が読めて楽しいです。
仕事柄、英語の検索サイトをよく利用します。 専門文献の検索ならグーグル、一般ニュースの検索ならはヤフーを利用することが多いのですが、最近、気に入っているのがターボ10です。このメタサーチは結構、面白い結果を出してくれることがあります。英語でデータを探すときには、良いかもしれません。
息抜きならミニクリップがおすすめです。ちょっとしたゲームがずらりと並んでいて、15分ぐらいのリフレッシュには最高です。英語のサイトですが、難しいゲームはないので、言葉が分からなくても楽しめると思います。お子さんの英語教育にも使えるかも?!
ネットをあくまでも道具と割り切っています。でも、友人と話をするなら電話よりチャットの方が便利なときが多い。道具としての便利さを比較して、必要なときだけ使うようにしてます。
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