私自身、異なる分野の仕事を2本立で平行稼働させてます。 ひとつは、IT系のライターです。1996年に『プロバイダーの見極め方』(KKベストセラーズ刊)という本を出しました。それがライターとして本格的に活動しはじめるきっかけです。その後は、ブロードバンド回線、プロバイダー事業、データセンターなどのインフラ系の分野の執筆を中心に雑誌やオンラインメディアに原稿を執筆しています。 そして、2つめの仕事は、音楽制作です。実は仕事の歴史はこちらの方が長く、20年になります。クラシックや純邦楽(三味線、箏のたぐいです)のインディーズCDの企画制作をしたり、最近ではDVDによる楽器教則シリーズの制作を担当しています。。音楽の仕事は、録音、録画、編集、ジャケットデザイン、DTP、WEB制作と1人で何でもやります(やらざるを得ない?)。ちなみに、私がかかわったCDが文化庁芸術祭で優秀賞を受賞したこともあります。
インターネットと出会いは、93年に日米外語学院が運営する「TWICS」というプロバイダーに加入したのが最初です。パソコン通信をしていたので、それ以前から「何かオモシロソウだな」というイメージはありました。その後、個人向けプロバイダーのリムネットがIP接続を開始したので、即加入しました。4800bpsのモデムで「首相官邸」のホームページを見たのが最初です。感激しました。 最も驚いたのは、「CUSeeMe」(今で言うビデオチャット)です。当時は、海外でも参加者は少なく、テキサスの大学生やイタリアのどこかの会社の人などと接続して「日本から」というと大変珍しがられ、長時間会話にお付き合いしてくれたものです。 常時接続が導入された以後は、「上り回線をいかに使うか」をテーマに日々鍛錬(?)しています。自宅発のギターライブ演奏を企画してます。
メールや情報検索は当然のように行っています。 それから、ネットを使った自作ホームセキュリティを構築してます。玄関や犬のケージにネットワークカメラを設置して、出先から様子を確認できるようになってます。 なかでも、玄関のカメラは、異常を検知すると携帯電話にメールが送信されて来て、外から画像を見ることができます。詳細は以下でごらんください。
「ブロードバンド時代のホームセキュリティ術」 (http://arena.nikkeibp.co.jp/col/20021106/102634/) (http://arena.nikkeibp.co.jp/col/20021113/102746/)
あと、今は日本語版サービス開始のごたごたに巻き込まれて休止してますが、Live365というインターネットラジオ専門ポータルの開局サービスを利用して、自分のインターネットラジオ局を運営していました。70年代のロックを中心に自分の好きな曲をガンガン流してました。トーク番組もあります。
平均して50通ですが、そのうちの8割はスパムです。MacOS標準のメールソフト「Mail」の学習型スパム選別機能に助けられてます。でも、たまに友達からのメールをスパムと判別してしまいますが…。 メールへの対応は、執筆や作業が一段落した合間をみつけて不定期に行ってます。そして、返信はなるべくその都度行なうようにしてます。そうしないと忘れてしまうからです。その場で解決しないものは、フラグを立てて後から返信してます。 あと、仕事の拠点が2ヶ所に分散しているので自分にBCCするようにしてます。
ブログがどこまで普及するのか興味津々です。ただ、当初言われているように、草の根レベルでのジャーナリズムというより、自分自身のブログを含めて単なる日記サイトに終始するものがほとんどだなあと感じてます。でもそれが悪いとは思いません。日記を書く習慣のなかった人(自分も含め)が、身辺雑記を書き留めることは、それはそれで大いに意味のあることだと思います。ただ、無責任な発言や嫌がらせ的なコメントなど、一部、荒らし行為的な傾向が見受けられるのは残念です。 あと、ブログのビジネス利用にも興味があります。今は、SEO(検索エンジンでの露出度を高くするために、ホームページの内容を最適化すること)対策の考え方が主流でしょうが、なんとかもっとそれ以上に面白い方法論を見つけたいと思ってます。
私の長年のテーマである「一般家庭で上り回線をいかに使うか」でしょう。最近は、ホームユースのネットワークカメラ製品などが多数出てますが、まだまだ、値段も高く設定もめんどうです。また、出先から家電をコントロールするという使い方も、特別なものとしてではなく、もっともっと安価で簡単になるべきです。 そういった意味で、FTTH(光ファイバー)がもっともっと普及して欲しいのです。今年から各FTTH事業者がはじめた、固定の電話番号をそのまま移行して使えるIP電話がFTTH普及の原動力になるかと期待してます。
リトル・フィートのライブ音源 私は米国のリトル・フィートというロックバンドが大好きなのですが、このバンドはライブでのファンの録音を奨励してます。メジャーなバンドでは実に珍しいことです。実際、4年前に来日した際も、会場アナウンスで、「録音は自由です」と言ってました。そして、ファンは、ネットを通じ自分の録音をトレードし合います。で、上記のインターネットアーカイブには、このバンドの過去のライブ音源が揃っています。もっか、これらを全部ダウンロードして分類するのが楽しみです。 ファンが自由に音源をトレードするなんて、60年代後半から活動しているヒッピー系バンドらしいインターネット的考え方で私は好きです。
とくにおすすめはこちら 音楽配信メモ ライターの津田大介さんの鋭い視点にはいつも関心させられます。 日本の音楽配信の遅れた現状を見るにつけ絶望的な気持になります。ただ、日経新聞によると、この春からアップルコンピュータの「iTunes Music Store」が日本でも始まるそうなので、大いに期待してます。とはいえ、音楽業界というのは、各国ごとのテリトリービジネスなので、国境を越えて日本から米国のストアの全ての楽曲が買えるようにはならないのでしょうねえ。洋楽好きの私は米国のストアにこそ欲しい楽曲がたくさんあるのです。
30分仕事をしたらギターを弾いたり犬の散歩に出かけたり、おかげでストレスはたまりませんが、仕事がぜんぜんはかどりません。でも、このくらいボチボチやらないと、仕事ばかりを血眼になってやっていたら日々の生活に潤いがなくなります。
正直言って、ネットやデジタル生活の未来については、まったくもってその展開が予想できません。ネットやデジタルの進化の速度は、加速度的に速くなっているような気がします。なので、自分としては、半歩先を見ながらひたすら対応させていくしかないのかなと思ってます。
ひと言「上り回線を使おう!」(しつこいですか?)
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