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新IT大捜査線 特命捜査 第43号 ITで可能になった簡単「カーシェアリング」「24時間いつでも“ちょっとだけ”クルマが使いたい」
 
  会員間で経費を分担する「カーシェアリング」
 
オリックス自動車 髙山さん

オリックス自動車株式会社 レンタカー営業本部 カーシェアリング企画部長 髙山光正さん。

地球温暖化対策として、カーシェアリングサービスに注目が集まっている。しかも、このサービスはパソコンや携帯電話からネットに接続することで24時間いつでも予約できるのだ。日本のカーシェアリングの先駆けで、最大のサービス提供者であるオリックス自動車株式会社レンタカー営業本部髙山光正部長に、同社のカーシェアリングサービス「プチレンタ」についてお話を聞いた。

「カーシェアリングはもともとヨーロッパで始まったシステムで、クルマの渋滞や駐車場不足を解消する手段として、またクルマの所有者のコスト削減のために、クルマの所有形態の一つとして1980年後半に考案されたものです」

カーシェアリングは、登録した複数人が多数のクルマを共同で所有し、自分の都合の良い時間に利用、使用した分だけ費用を負担する(つまり、費用をシェアする)というサービスだ。使用頻度が週に数回と少なく、使用時間も短時間の人にとっては、クルマの購入費用、駐車場や保守のコストがシェアでき、「安くクルマを利用できる」ことが最大のメリットとなる。

「都市部でクルマを所有している人の多くが週に1〜2回、しかも短時間しかクルマを使っていないという現状で、カーシェアリングというサービスは有効な選択肢だと思います。また、法人などで駐車場の関係からクルマの数を増やせないとか、コストを削減したいという要望にもカーシェアリングは対応することができます」

クルマを所有すると、本体価格のほかに駐車場、メンテナンス、法定点検、燃料、自動車保険、自動車税など多くの経費がかかる。特に都市部の場合、駐車場代が高く、使用頻度が少なければ少ないほど、負担が大きいと言える。こうした負担を会員間でシェアし、使用頻度に応じて料金を払うのが「カーシェアリング」なのだ。

■ レンタカーとカーシェアリングの比較

 

レンタカー

カーシェアリング
利用時間 長時間(6時間以上) 短時間(6時間以内)
移動距離 長距離 短距離
クルマのサイズ 軽自動車〜大型 軽自動車・コンパクトカー
利用者 不特定多数 会員制
カーシェアリングの概念図

クルマを所有することで発生するさまざまなコストを会員間で分担(シェア)し、使った分だけ支払うのがカーシェアリング。

必要なときだけクルマを借りるサービスとしては「レンタカー」があるが、レンタカーでは「不特定多数」の人が対象なのに対して、カーシェアリングは「会員制」で、あらかじめ利用する人の数が想定できることがポイントだ。更に、レンタカーは「長時間、長距離」利用に適しているのに対し、カーシェアリングは「短時間、短距離」に適している。従って、クルマのサイズも、レンタカーは軽自動車から大型車までラインナップがあるが、カーシェアリングは軽自動車・コンパクトカーが中心である。つまり、レンタカーを借りるほどではないが、クルマをちょっと使いたい時に便利なのがカーシェアリングだ。

日本でのカーシェアリングの歴史は、1999年に横浜市における電気自動車の共同利用実験として始まった。財団法人自動車走行電子技術協会が主導し、オリックス・レンタカー株式会社(オリックス自動車の前身)を始め、スズキ株式会社、日本電気株式会社など数社が参加して、電気自動車を使ったカーシェアリングの実験を行った。

この実験に参加した企業が中心になり、電気自動車のカーシェアリングをサービス提供する、シーイーブイシェアリング株式会社を2002年に設立。その後、オリックスグループの全額出資により、2007年からオリックス自動車が事業を継承し、「プチレンタ」という名称でサービスを提供し、現在に至っている。

「ヨーロッパでカーシェアリングが始まったときは、セルフタクシーや共同保有という位置づけで、公共交通手段の一つとして考えられたのですが、日本ではレンタカーの一形態と考えられているのが現状です」

だが、実際にサービスを導入してみると、利用者にとってはコスト削減になり、また社会にとっては地球温暖化防止に役立ち、都市交通の不備を補完し、駐車場の不足や交通渋滞を解消することなど、さまざまなメリットがわかってきたのだ。

 

 
 
 
  料金の支払いが15分単位の「プチレンタ」
 
■料金表(個人・軽自動車の場合)
初期費用
利用登録手数料 5250円
ICカード発行手数料 1枚あたり1480円
月額費用
プラン Aプラン Bプラン
月額基本料 2980円 980円
時間料金 190円/15分 330円/15分
距離料金 14円/km
年間65万円のコスト削減に

週に1回、週末だけ各2時間の利用(各回15km×4回)で試算。自家用車を持てば、月6万4,000円。プチレンタを利用すると月9900円で、月あたり5.4万円の節約、年間では約65万円の節約になるという。
※時間料金:190円×8×4回=6080円、距離料金:14円×15km×4回=840円。

「プチレンタ」は、30分以上、15分単位でクルマを借りられるサービスだ。パソコンや携帯電話からネット上で予約でき、24時間いつでも利用できる。料金もリーズナブルで、駐車場代、ガソリン代も含めて、乗った分だけ利用料を支払えばいい。

利用料金は、月額利用料2980円のほかに190円/15分という従量課金設定もある。買い物など、ちょっとした用事で30分だけクルマを使いたいという場合は、380円+距離料金だけで利用することができるのだ(Aプラン軽自動車の場合)。

例えば、週に1回、週末だけ各2時間の利用であれば、オリックス自動車の試算では、年間で約65万円の節約になるという。
普段は必要ないが、週末に米などの重いものを買う時やお年寄りを病院に連れて行くという程度なら自家用車を持つよりも、あるいはタクシーを利用したり、レンタカーを借りたりするよりも、リーズナブルにクルマが利用できるのが、このサービスなのだ。更にビジネスで駅から遠いクライアントに営業する場合やちょっとした納品がある場合なども便利だ。プライベートだけでなく、ビジネスでの利用でもコスト削減が見込める。

プチレンタの利用シーン

生活のさまざまなシーンでちょっとだけクルマが使いたい時に、便利なカーシェアリング。

「個人の方は、子どもの送迎などに利用される方も多いようですし、法人の方はクライアントに納品にいく場合などにも、タクシーを使うよりも便利でリーズナブルだと利用される方が多いようです」

平日はビジネスでの利用、週末は家庭で買い物、送迎、レジャーなど、さまざまな生活シーンに対応できるのが、カーシェアリングなのだ。

 
 
 
  IT利用で、簡単&リーズナブルなシステムに
 
カーシェアリングのしくみ

プチレンタのITシステムが提供するサービスは「利用予約」、「自動貸出・返却」、「遠隔監視」に分かれる。

カーシェアリングがスタートした1987年のヨーロッパでは、ITはまだ登場直後ということもあり、サービスを利用する際には、使用者が電話でセンターに予約し、共通の鍵で駐車場に設置されたキーボックスを開け、クルマのキーを取り出してクルマを使用するという運用形態がとられた。システムの運用は「人のモラル」に頼るところも大きかった。

ところが、日本でプチレンタがスタートしたときには、すでにインターネット、通信技術とその利用技術が登場していた。このため、プチレンタのサービス提供にあたっては、ITが最大限に活用されたという。プチレンタのシステムは大きく「利用予約」、「自動貸出・返却」、「遠隔監視」の3つの構成で成り立っている。

「利用予約のシステムは、簡単に言えば、会議室予約のようなもので、クルマ毎に時間を指定して予約をするものです」

IDカード

FeliCaカードを使用したプチレンタのIDカード。

プチレンタを利用する際に、最初にアクセスするのがこの「利用予約」。ユーザは、パソコンや携帯電話を使用して、ネット上から、利用する貸出ステーションと時間を指定、予約する。もちろん24時間、いつでも予約することが可能だ(パソコンなどが使えない場合、9:00〜18:00なら、電話のフリーダイヤルでの予約も可能)。

続いてユーザがアクセスするのが「自動貸出・返却」。これには、Suicaやおサイフケータイなどで知られる「FeliCa」という非接触ICカードをIDカードとして使用している。クルマの外から、クルマの中に設置したカードリーダーにIDカードをかざすことで、個人を認識し、クルマに乗り込むことができるシステムを開発した。2008年4月からは、株式会社パスモと提携し、「PASMO」もカーシェアリングのIDカードとして使用できるようになった。

更に、それぞれのクルマとセンターをつなぐのが「遠隔監視」。GPSによってクルマの所在やスピード、走行距離、燃料残量など車両状態を、センターが逐次把握することができる。ブレーキ異常などの故障情報の把握や緊急メッセージの送信も可能だ。

これらのシステムをサービスに利用することによって、プチレンタでは無人でクルマの貸出、返却が可能になり、24時間利用できるようになったほか、大幅なコスト削減、利用状況の詳細な把握にも役立っている。

「日本では、欧米に比べサービスの提供が遅くなりましたが、その分ITをフルに利用することができました。ITによって、ユーザには非常に便利で簡単、そして効率的なシステムになったと思います」

出先で急にクルマが必要になった時にも、携帯電話から利用したい貸出ステーションを検索して、直前に予約、利用するといった使い方もあるだろう。しかも、短時間の利用なら、レンタカーよりも手軽でリーズナブル。まさにユビキタスなITサービスなのだ。

 
 
 
  プチレンタ利用の手順
 
プチレンタ予約画面

プチレンタを利用するには、最初にパソコンまたは携帯電話でサイトにアクセスし、予約を行う。

貸出ステーション

予約した時間に貸出ステーションにいく。写真は港区六本木の貸出ステーション。

IDカードでチェック

クルマの左右どちらか(車種による)の前部にあるカードリーダーにIDカードをかざす。本人確認が済むと、ハザードランプが点滅し、クルマのドアロックが解除される。

グローブボックス

助手席前のグローブボックスの中に配置されたクルマのキー。これでクルマのエンジンを起動し、クルマを使用する。使用後はここに返却。

それでは、実際にプチレンタを利用する場合の手順を追ってみよう。

1)最初に、パソコンか携帯電話でネットから予約を行う。プチレンタのサイト上で利用したい貸出ステーションを指定し、時間を設定する。

2)予約した時間に貸出ステーションに行き、IDカードをクルマに搭載されているカードリーダーにかざす。カードリーダーに接続されたクルマ内のコンピュータから携帯電話の通信網を通じて、管理センターにアクセス、予約した本人かどうかの確認が行われる。

3)本人確認が終了すると、ハザードランプが点滅し、クルマのドアロックが解除され、乗車できる。続いて、助手席側にあるグローブボックスからキーを取り出し、通常の自家用車同様に運転する。出先で駐車する場合も、普通に駐車し、キーを持って用事を済ませる。

4)クルマの利用が終わったら、貸出ステーションにクルマを戻し、キーをグローブボックスに戻す。すると、ナビ画面にその日利用した分の料金が表示される。クルマから返却の信号がネットに送られ、利用時間などが記録される。支払いは事前に登録したクレジットカードから、月間の利用料がまとめて引き落とされる。

5)最後にIDカードをカードリーダーにかざすとドアがロックされる。これで終了。

利用したい時に、クルマが空いていないということは起こらないのかと心配になるが、髙山さんは「100%保証される訳ではありませんが、実際には該当のステーションにクルマがなくても、他のステーションのクルマも使えるので、クルマがないということはほとんど起こっていません」という。これは「1台のクルマを複数で利用しているわけではなく、複数のクルマを複数人で利用している」からだという。クルマの台数が更に増えていけば、空いていないという確率もその分減る。これこそカーシェアリングの重要な概念だ。

予約と予約の間には1時間半の余裕を見ているが、早く返却された場合には、前倒して使用することもできる。こうした情報もネットを通じてユーザに提供されるので「それでは早めに利用しよう」などということもあるそうだ。これもIT利用のメリットと言えるだろう。

 
 
 
  低炭素社会に向けたサービスとしても注目
 
入会前入会後の自動車利用

カーシェアリングに入会すると海外同様、日本でも自動車利用が減る。平成15年横浜市での実験では、一人あたり約30%のCO2排出量が削減された。

家庭からの二酸化炭素排出量

「家庭からの二酸化炭素排出量-燃料種別内訳」
出典)温室効果ガスインベントリオフィス
「日本の1990〜2007年度の温室効果ガス排出量データ」(2009.4.30発表)。

カーシェアリングが現在注目されている理由は、コストの削減だけでなく、地球温暖化防止に役立つということがある。カーシェアリングに入会する人の多くが、無駄な利用を控えるためクルマでの走行距離が少なくなり、公共交通の利用が増加するという傾向が非常に強いのだという。この傾向は海外の事例でも、また日本国内の実験でも確認されている。

髙山さんによると、クルマの所有者は「自家用車はタダ」という感覚が強く、歩いて行かれる近くのコンビニエンスストアに行くだけでもクルマを利用することが多い。特に、クルマは動かさないとだめになるという意識からもクルマを利用してしまうのだ。一方、カーシェアリングでは利用するたびに料金を支払うため、「移動コストを認識させる学習効果」があり、ユーザは「本当に必要なときだけクルマを使う」ようになり、「ニーズにあわせて公共交通機関やカーシェアリングを選択して利用することが増える」傾向にあるそうだ。コスト意識をユーザに植え付けることが継続して、二酸化炭素排出量を削減させるために大事だということは、最近もよく言われていることだ。

全国地球温暖化防止活動推進センターによると、家庭からの二酸化炭素排出量の27.2%はガソリンによる(2007年。図参照)。一般市民が二酸化炭素排出量を削減するのに、最も効果が大きいのはガソリンを削減することだ。家計に優しいだけでなく、地球環境にも貢献しているという意識が、プチレンタが会員に歓迎されている大きな理由の一つになっていることは間違いないだろう。

 
 
 
  カーシェアリングと相性が良い「電気自動車」
 
電気自動車

プチレンタで導入された電気自動車「アイ・ミーブ」。充電スポットが貸出ステーションに設置されている。

更にオリックス自動車では、プチレンタ用のクルマとして、今年から電気自動車の再導入を始めた。

「電気自動車は、環境に優しいと言われていますが、移動できる距離が短いという特徴があります。ところがこうした特徴は、もともと短時間、短距離の利用が多いカーシェアリングにおいてはデメリットにはなりません。そのため、電気自動車とカーシェアリングは非常に相性が良いと言われています」

電気自動車やプラグインハイブリッドなどのエコカーは、二酸化炭素排出量の少ない移動手段として、またこれからの低炭素社会の産業を支える基幹産業として期待されているのは周知の通りだが、これらの電気自動車の普及にあたって問題となっているのが、電気を充電するための「充電スポット」の市中への設置だ。だがカーシェアリングでは貸出ステーションに「充電スポット」を設置すれば済むため、短時間で貸出ステーションに戻ってくるカーシェアリングでは大きな問題とはならない。プチレンタユーザの移動距離は、50km以内が80%で、多くは10〜20kmに集中しているのだ。

プチレンタでは、電気自動車の時間料金はAプラン:380円/15分、Bプラン:660円/15分と、ガソリン車の2倍の料金設定になっているが、距離料金は7円とガソリン車の半額となっている。

「電気自動車は、導入コストがまだまだ高いのがネックです」と髙山さんは言うが、料金が高くとも短時間であれば、地球のために電気自動車に乗りたいという人には十分アピールすると思われる。プチレンタ利用者に環境意識の高い人が多いとすれば、むしろこれが電気自動車普及のためのトリガーとなる可能性もあると言えるだろう。

 
 
 
  「ライド・アンド・カーシェア」でより便利に
 
オリックスカーシェアリングのコンセプト図

既存の公共交通システムを補完し、短距離・短時間のクルマでの移動を提供。カーシェアリングをターミナル駅周辺に設置することで、ネットワーク化を図る。

会員数の飛躍的増加
  台数 拠点
首都圏 245 185
名古屋 48 36
京 都 37 27
合 計 330 248

認知度がアップすることによってプチレンタの会員数は飛躍的に増加。会員数の増加に比例して、台数が増え、サービスレベルも向上する。

オリックス自動車では、首都圏、名古屋、京都を中心にカーシェアリングのネットワーク化を進めている。特に東京エリアでは、山手線、小田急線、東急線、都営地下鉄線などの駅周辺を中心にサービスエリアを拡大中だ。

「公共交通、特に地下鉄や電車が発達している都市部で、公共交通を補完するシステムとして、カーシェアリングをとらえています」

つまり、可能なかぎり電車やバスを利用して移動し、最寄駅から目的地までの移動をプチレンタで行うというイメージだ。山手線では、全29駅周辺に34ステーション、38台が設置されており、貸出ステーションまでは駅から5分以内となっている。

「こうした“ライド・アンド・カーシェア”というコンセプトを持ったカーシェアリングは、当社だけです」

クルマだけで移動するのではなく、公共交通とクルマを組み合わせるという移動方法によって、便利さを犠牲にすることなく、コスト削減と環境負荷も低減するというのが、プチレンタのコンセプトだ。しかも、二酸化炭素排出量の削減だけではなく、道路渋滞の緩和、駐車場不足の解決、公共交通利用の促進など、都市が抱える多くの問題を解決する可能性も持っている。

カーシェアリングの持つこうした効果には、自治体からの期待も大きく、オリックス自動車の協力のもと、さまざまな取り組みが行われている。例えば、東京都では都営地下鉄浅草線の10駅の周辺に貸出ステーションを設置し、環境負荷低減効果を測定する実験も行われ、京都府庁周辺でも府庁、法人、個人の参加によるカーシェアリング実験も行われた。

認知度が高まるに連れて、会員の数も鰻登りに増加しており、これに合わせてステーション数も増加、2009月9月末時点で330台が配備されている。台数が増えれば、それだけ便利に使えるのがこうしたサービスの利点だ。それが会員増につながり、まさに相乗効果ともいえる現象が起きている。来るべき低炭素社会に向けて、モータリゼーションの概念をも変えうる新しい移動手段として注目したい。

 

取材協力:オリックス自動車株式会社(http://www.orix-carsharing.com/

 
 
坂本 剛 0007 D.O.B 1971.10.28
調査報告書 ファイルナンバー043 ITで可能になった簡単「カーシェアリング」「24時間いつでも“ちょっとだけ”クルマが使いたい」
イラスト/小湊好治 Top of the page

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