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皆さんのパソコンのハードディスクの容量は何GBでしょうか?
それで十分に足りていますか?
今や安価なノートブックパソコンでも、驚くほど巨大なハードディスクを積んでいます。先日、私もホワイトのMacBookを発売開始日に衝動買いしてしまいました。数年ぶりに買うノートパソコンには、入門用にもかかわらず60GBのハードディスクが標準で積まれていたので驚きました。思い返せば20年ほど前、私が、大学の卒論をNEC
PC9801と一太郎ver.1で書いていた時には、プログラムもデータも5インチのフロッピーディスクで動いていました。何かキーを押す度にガチャコンガチャコンとディスクドライブの読み書き音がしていたのを懐かしく思い出します。わずか1MB強ほどのフロッピーでもプログラムが収納できていたことも、今では驚きです。
そんな古の時代から考えれば、今はまさに夢のよう。ワンルームマンションに住んでいた人が、いきなり4LDKを自由に使って良いと言われるようなものなのですから…。しかし、今、私のデスクトップPCのハードディスクのプロパティをのぞいて、愕然としているところです。合計サイズ74.5GBもあるのに、空き容量はわずか9.36GBしかなかったからです。9.36GBといえば、フロッピーに換算すれば6,500枚分にもなるのですが、円グラフにすると、残りスペースはあとわずか。なぜか焦ってしまいます
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購入後わずか1年程で、なぜこんなに恐ろしいことになってしまったのでしょうか? パソコンを換える時に、不要なデータは消し、不急のデータはDVDに移したはずだったのに…。ちなみに私はほとんどの文書を、ワープロソフトのファイルではなく、テキストデータとして保存しておりますので、それらは、まあ可愛いものです。静止画ファイルもある程度は持っていますが、家族の写真などは自宅のパソコンにありますので、会社のロゴや商品写真などは、いくらあってもたかが知れています。一体、どこにそんな「かさばるデータ」があるのでしょうか?
ああ、やっと一つ、見つけました。iTunesというフォルダの中にあるミュージックデータです。納得。これまで買い集めたCDコレクションの中からお気に入りをコツコツ入力しているうちに、気がつけば291アルバム、4507曲、16GBを超えています。よし、それではこのフォルダを丸々消去するか…そんなことは、これを登録するあの地道な作業を考えればできるはずもありません。それならDVDに移しましょうか?
それではお出かけに欠かせないiPod nanoやshuffleが使えなくなってしまいます。むしろ、先日買ったCDをライブラリーに追加したいぐらいです。つまり、数年前までは想像だにしなかった、パソコンと携帯端末で音楽を楽しむというライフスタイルが、我がハードディスクを侵食していたのです。
膨大な音楽ファイルの侵略には目をつぶって、他の巨大ファイルを探すと…見つかりました。それは、巨大な動画ファイルの数々です。数ヶ月前にハードディスクビデオカメラを買ったために、プレゼンテーションなどに役立ちそうなものを何でも動画で撮影するクセがつきました。そして片っ端からパソコンに保存していたのです。特に、今年から大学で講師を勤めている「ベンチャービジネス論」の講義ビデオが大いにかさばっていました。
これらの動画をいちいちDVDに焼いていく時間を考えると目まいがします。ああ、やはり外付けのハードディスクを買わないといけないのでしょうね。
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結局のところ、パソコンのハードディスクの容量が大きくなりCPUの性能が上がるにつれ、文字や数式だけ扱っていた計算機から、音楽や動画を中心に扱う情報家電に変わっていきます。一度その楽しみを覚えてしまうと、もはや後戻りはできません。
更に、容量が大きくなればなったで、捨てれば良いものまで何でもとっておきたくなるものです。ちょうど、冷蔵庫が大きくなれば、何でも食材を溜め込んで奥で腐ってしまうように。
かくして、いつになってもハードディスクは足りず、外付けのハードディスクをどんどんつなげていく日々…。そして、DVD、いやブルーレイディスクやHD-DVDにもコピーし続けなくてはなりません。
問題は、1日が24時間しかないことです。さて、いつどこで映画や音楽を楽しみましょうか?
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