SNSを使っている方はよくご存知の通り、仲間が同じSNSの会員になって「お友だちサークル」に入ってくださるのは嬉しいものです。今日も1人、明日も1人、今日は誰が来るかな…。
私も、最初は、インターネットならではの素晴らしいサービスに感動したものでした。ですから、お友だちの紹介文を書くのも苦になりませんでした。むしろ何を書こうか迷ったり、書ききれないとさえ思ったのです。
これが間違いでした。親しい友人や縁者の紹介文を心を込めて思い入れたっぷりの長い紹介文を書いてしまったのです。ごく仲良しの何人かだけで楽しくやるなら、それでも良かったでしょう。しかし、皆さまよくご存知の通り、SNSは友だちの友だちを巻き込んでネットワークを広げていきます。その結果、次から次へと見知らぬ「友人の友人」が行列を作り、「お友達に入れて」とメールをいただくようになりました。そこでやむなくプロフィールを拝見するわけですが、概ね、親しい人にしかわからないような具体性に欠けた記載があるだけです。ますます困惑を極めつつ、お仲間に入っていただくかどうか判断しなくてはなりません。
よせばいいのに、妙に律儀で気の弱い私は、親友たちに心から捧げた長文と「同じ量と質の紹介文」を書こうと、その方のブログや会社のWEBサイトまで見ながら、何とか行を埋めようとするのです。一度しかお会いしたことがない方のための厳しい修行…一体、私は何をやっているのでしょうか。
更には、お友だち登録をした方々の誕生日が到来するたびに、「〇〇さんに誕生日メールを送ろう」というお知らせメールが届くのです。
私もお誕生日メールをいただいて感激したことがあります。その時、友人のメッセージを並べて、ついつい誰の文章が一番面白いか、心が動くか、無意識に比べている「イヤらしい自分」に気づきます。ですから、ウカツに安易な誕生日メールを出すわけにはいかないのです。
この文面がまた実に難しい。毎日、大量の文章を書いては発信している私でも、思わず考え込んでしまいます。気が付くと、また時計の針は容赦なく進んでいきます。ああ…。
もちろん、お友だちが増えれば増えるほど、大変です。ほとんど毎日、誰かの誕生日になってしまいます。来る日も来る日も「お誕生日メールを送りましょう」メールが届く恐怖。