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DVD発売元:20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン
販売元:20世紀フォックスホームエンターテイメント/価格4700円(税込) |
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ケンブリッジ大学に在籍する亡命ユダヤ人二世のハロルドは、さまざまな偏見や差別を受けながら、その鬱憤を走ることで晴らしていた。自身の尊厳のために走り続ける彼は、アマチュア精神を唱える大学側に反発してまでコーチを雇い、1924年に開催されるパリ・オリンピックを目指し、猛練習に励む。一方、スコットランドの宣教師の息子、エリックは、自身の恵まれた俊足を「神からの賜り物」として、その栄光を称えるために数々の大会に出場、ついにオリンピックの代表選手団の切符を手にする。が、予選が神の安息日である日曜日に行われることを知ったエリックは、頑なに出場辞退を申し出る…。
金メダルがもたらすものは、国の名誉か、個人の名誉か? それとも何かを超越した喜びなのか。スタートする瞬間の緊張感、土を蹴る音、選手の息遣いなどが、臨場感たっぷりに描かれ、観る者をぐいぐい引き込んでいく。走っているときのハロルドとエリックの対照的な表情も印象的で、ラストは深く静かな感動に満たされる。
ギリシャ出身のヴァンゲリスによるメイン・テーマは、今やスポーツ番組のBGMとして定番の名曲中の名曲。アテネ・オリンピックの中継やニュースでも、きっと幾度となく耳にするはずだ。
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