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「ニュー・ハイロンサム・サウンド」/
ロンサム・ストリングスvol.1
/2800円(税込) |
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「ニュー・ロストシティ・ランブラーズ」/
ロンサム・ストリングスvol.2
/2500円(税込)
共に発売元:ミディクリエイティブ |
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日本人がバンジョーという楽器を最初に目にしたのは、1854(嘉永7)年、ペリー2度目の来航時に当時の幕府の関係者を黒船に招いて催したミンストレルショーだったという史実をご存知だろうか?
カントリーミュージックに欠かせぬ白人を代表する楽器と思われがちなこのバンジョーも、そのルーツは黒人がアフリカから持ってきたもので、音楽の歴史はまさに旅と密接に絡み合っていることを知らされる。
ロンサム・ストリングスは戦前のアメリカンミュージックをベースに弦楽器だけで演奏する日本のバンド。音楽評論家のピーター・バラカン氏が昨年NHK-BS2の番組で取り上げたことでご存知の方もいるかも知れない。メンバーはギターの桜井芳樹、ペダルスチールの田村玄一、コントラバスの松永孝義、5弦バンジョーの原さとしというそれぞれの楽器の腕利きばかり。インストゥルメンタル主体で、カントリー、ブルース、ブルーグラス、クレズマー、トラッドフォーク、ハワイアンなどを実に洒脱にシンプルに自分たちの音として聞かせてくれる。オリジナル曲と共に演奏される曲はアメリカンミュージックのルーツ探しの旅であると共に、タンゴのアストル・ピアソラ、ライブではキース・ジャレットの曲などもカバーしており、バラカン氏の言葉を借りると「日本人の感性でなければ出来なかったサウンド」。2000年10月にリリースされたデビューアルバム、2003年10月に発表されたセカンドアルバム、2枚共に年齢、趣味を問わず聴いて欲しいロード・ムービーならぬロード・ミュージック。
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