秋葉原電気街からほど近い、神田明神へ到着。家庭円満、縁結び、商売繁盛の守護神として、またIT守護(!)としても知られる神社。お賽銭箱の隣には、神社の紹介を行うパソコンが据えられている。
創建は、730(天平2)年。1616(元和2)年に、江戸城の表鬼門にあたる現在の場所へ移転。関東大震災で社殿などが倒壊した後、1934(昭和9)年に鉄骨鉄筋コンクリート造りの現在の社殿が造営されたのだという。本殿を中心に、さまざまな石碑や記念碑、お社がある。特に気になったのが「銭形平次碑」。「架空の人物なのに、なぜに石碑が……」と思うなかれ。野村胡堂の名作「銭形平次捕物控」の主人公として、知られる銭形平次(アニメ、ルパン三世の銭形警部は平次の末裔という設定)。物語の中で、平次が暮らしていたのが、明神様のお膝元に位置する「明神下」だったという。そこで有志の作家や出版社らが発起人となり、街を見下ろすこの場所に1970(昭和45)年に石碑を建てたのだそうだ。寛永通宝の銭形を型取った土台の中央に平次の碑を建立するとは、何とも粋。平次の石碑に寄り添うように、相棒の八五郎の小さいな石碑がある。
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神田明神。境内には、日本一大きい石造りの大国様がおわします |
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