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第12回「鯉を探して玉川上水へ!」

5月5日は、端午の節句。ちまきを食べたり、しょうぶを飾るなどして男の子の成長を祝う行事だ。
その起源はというと、古来中国で行われていた厄払いの行事が、日本に伝わったものだという。
旧暦の5月というと、ちょうど初夏の頃。季節の変わり目、邪気払いの行事でもあったと言う。
現在のように男の子の節句として祝うようになったのは、江戸時代以降。
男児の立身出世を願い、鯉を象ったのぼりを飾るようになったのも、この頃からなんだとか。
そこで今回は、「鯉」を探しに早春の玉川上水を散策することに。いざ、お散歩スタート!

端午の節句」の「端午」とは、何を意味するかご存知だろうか? 「端」は「初め」を、「午」は「うま」を意味し、もともとは、5月の最初の午の日を指していたのだそうだ。それが「午(ご)」が「五(ご)」に転じ、現在のように五月五日に行うようになったのだとか。一方、鯉のぼりは、威勢のいい出世魚である「鯉」にあやかって作られたもの。鮮やかに彩色された鯉のぼりが大空を泳ぐ姿は、この時期の風物となっている。
今回、鯉を探しに訪れた玉川上水は、1653(承応2)年に、江戸市中へ飲料水を供給するために作られた全長43kmにも及ぶ上水路。それから時を経ること数百年。1986(昭和61)年に「玉川上水緑道」として、約24kmに渡り遊歩道が整備され、現在は水の流れと四季折々の自然を楽しめる散策路として市民に親しまれている。水のせせらぎに耳を傾けながら、のんびり散策できる遊歩道は、親子連れや愛犬の散歩コースにもなっている様子。水面を飛び跳ねる小魚を狙って、子供たちが釣り糸を垂れる姿も目にした。川の水には、多摩川上流処理場の理水を、さらに砂ろ過したものが利用されているという。
この流れの中に、探していた「鯉」を発見! すかさず鮮やかな錦鯉にピントを合わせて、デジカメで撮影する。この堂々とした泳ぎっぷりに、先人が子供の成長を重ね合わせたのも頷ける。
釣りに熱中する子供たちの楽しげな声を背に、本日のお散歩はここで終了なり。



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<誰を主役にする?>
パシパシと撮って、その場で撮影内容を確認できるのがデジカメのいいところ。
――とその時に、誰を主役にするか決めてみてはいかがでしょう。例えば、今回は、それぞれ鯉、花、鳩、そして子供が主役です。主役を決めて撮影すると、不思議と写真全体が引き締まった印象に。

イラスト/小湊好治 Top of the page

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