端午の節句」の「端午」とは、何を意味するかご存知だろうか? 「端」は「初め」を、「午」は「うま」を意味し、もともとは、5月の最初の午の日を指していたのだそうだ。それが「午(ご)」が「五(ご)」に転じ、現在のように五月五日に行うようになったのだとか。一方、鯉のぼりは、威勢のいい出世魚である「鯉」にあやかって作られたもの。鮮やかに彩色された鯉のぼりが大空を泳ぐ姿は、この時期の風物となっている。
今回、鯉を探しに訪れた玉川上水は、1653(承応2)年に、江戸市中へ飲料水を供給するために作られた全長43kmにも及ぶ上水路。それから時を経ること数百年。1986(昭和61)年に「玉川上水緑道」として、約24kmに渡り遊歩道が整備され、現在は水の流れと四季折々の自然を楽しめる散策路として市民に親しまれている。水のせせらぎに耳を傾けながら、のんびり散策できる遊歩道は、親子連れや愛犬の散歩コースにもなっている様子。水面を飛び跳ねる小魚を狙って、子供たちが釣り糸を垂れる姿も目にした。川の水には、多摩川上流処理場の理水を、さらに砂ろ過したものが利用されているという。
この流れの中に、探していた「鯉」を発見! すかさず鮮やかな錦鯉にピントを合わせて、デジカメで撮影する。この堂々とした泳ぎっぷりに、先人が子供の成長を重ね合わせたのも頷ける。
釣りに熱中する子供たちの楽しげな声を背に、本日のお散歩はここで終了なり。 |